EYESCREAM.JP – For Creative Living

稲田浩

稲田浩

編集者、ライスプレス代表。「ROCKIN’ON JAPAN」「bridge」「H」編集部を経て「CUT」で副編集長に就任。「rockin’on」の副編集長を務めた後、勤続10年を機にロッキング・オンを退社。2004年カルチャー誌「EYESCREAM」を創刊。2011年ファッション&ジャーナル誌「SPADE」を創刊。 2016年4月、12周年記念号をもって「EYESCREAM」編集長を退任と共にライスプレス株式会社を設立。10月にフードカルチャー&ライフスタイル誌「RiCE」を創刊。2016年末に「SPADE」第3号を発売。

ピース又吉直樹さんの芥川賞受賞作「火花」に続く小説第二作「劇場」がいよいよ明後日に発売となりますね。

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文芸誌の新潮に掲載されたのをいち早く読みましたが、まあ素晴らしいと思いました。単行本でも買い直して再読するつもり。

ただでさえ主な舞台がなじみ深い下北沢だし、好きな演劇がテーマになっていたり、その周辺のライターたちのリアルな描写もあいまって、個人的にかなり刺さる要素満載。でもそれだけじゃなく、いろんな人にとって特別な一冊になりうる気がします。
この「自分にしかわからないんじゃないか?」と思わせる密やかな歓びって小説ならではだし、他ならぬ文学の力であって、又吉さんの文才が「火花」以上に発揮されているように思いました。もちろんメインとしてある恋愛小説として白眉なのは言わずもがな。

「劇場」発売日には博品館劇場でお渡し会もあるようですが、このサイトの写真を含めてオフィシャルで撮影している若木信吾さんが、「劇場」発売を記念した写真展”turtle”を開催します。

PastedGraphic-6お笑い芸人と小説家、二つの顔を持つ「又吉直樹」という人物の魅力を写真を通して表現するとのことですが、実は先日お伝えRiCE3号のカレー特集でも若木さんに又吉さんを撮り下ろしてもらってまして、その写真も未公開カットを含めて展示されます。

このページについて説明しておきますと、RiCEは初号以来、毎回特集に合わせてファッションページを作ってまして。創刊号は「ごはん」の特集なので「お米屋さん」という設定で三浦貴大さんに、2号目は「魚」の特集なのでサカナクションの山口一郎さんに(ダジャレかよ!)、深夜の釣り人としてモデルになってもらっておりました。
で、今回はカレーの特集なので誰にモデルになってもらおう?と考えていたところ、オイコノミアで又吉さんが「自分のカレー屋をやるのが夢」と語るほどのカレー好きだったことを思い出し、「もし又吉さんが下北沢でカレー屋を開いたら?」をテーマにしたファッションページを作れればとお願いした次第。
「劇場」の発売とタイミングがあったのも、若木さんがオフィシャルでも撮ってることを知ったのもいずれもオファー後なので偶然なんですけどね。偶然を必然に変える又吉さんと若木さんの出会いのマジックに乗っからせてもらおうと。

PastedGraphic-3いずれにしろ、下記が詳細です。

開催期間:2017年5月12日(金)ー6月10日(土)※日曜以外の10時〜21時
開催場所:社食堂(東京都渋谷区大山町18-23 B1)

社食堂とは、SUPPOSE DESIGN OFFICEの東京事務所を社内だけでなく社会に解放しようということで始まった食堂で、若木さんの事務所ヤングトゥリー・プレスもあるので打ち合わせで行きましたが、かなり気持ちいい空間でした。
期間中は、又吉さんをイメージした限定カレーも食べられるとか。
「劇場」のサイン本(限定30冊)の販売に加え、又吉さん掲載のRiCE3号はもちろんバックナンバーも販売予定。

僕自身、出かけるのがとても楽しみ。又吉さんは残念ながら来場の予定はないようですが、フラッと覗きに来てくれるのではないかなぁなんて(割とそういう方みたいなので‥‥)、個人的に予想しております。

では、会場でお会いできれば。
RiCEの第3号が発売になります。

3号表紙
初号の「ごはん」、2号目で「」と来て、次はいよいよカレーの特集。
題して「カレーライフ」です。
「lifestyle for foodies」をテーマに掲げるフードカルチャーマガジンとして、カレーは避けて通れない。そう思ってはいましたが、なかなかチャレンジングな企画で若干躊躇したのも事実です。
なぜなら、カレーは他のジャンルと明らかに違って熱狂的ファンが多く、ひとつのサブカルチャーを形成しているから。
カレーと双璧をなすジャンルにラーメンがありますが、もっと裾野が広く、その分若干カルト性は弱まってマスカルチャーにまで及んでいる。というのが僕の個人的な見立て。
実際のところ、ラーメンとカレーはともに庶民の味方ともいうべき値段設定が基本ですが、一般的に言ってラーメンと比べてカレーは原価率も高く、なかなか儲からない。「当てる」のが難しいジャンルであるようです。
逆に言えば、それでもあえてカレー屋を開くオーナーは、よっぽどのカレー好きであり、生き方にまで昇華されているのではないか。
カレー屋さんは、自ら愛し信ずるカレーの味を世に問う表現者である。カレー屋にミュージシャン出身者が多いのも、それが一つの理由でしょう。そしてカレー屋店舗は彼や彼女にとっての劇場であり、世界観が余さず反映されているはず。
カレー屋はライフスタイルショップだ。そう思いなした途端に今回の「カレーライフ」特集の道筋が一気に見えました。
こちらのコンテンツを見てもらえばおわかりの通り、かなり画期的に面白い号になったかと思います。居ても立っても居られないほど、目にも美味しいカレーとカレー屋が満載ですので、ぜひご予約ください。5月19日あたりには書店に並びます。

その第3号の発売を前に、梅田 蔦屋書店でRiCEのポップアップが展開中です。
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特別コーナーに、連載などの関連書籍もズラリと。ポップの文章も書き下ろしています。
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他に、RiCE特製Tシャツやトートバッグも入荷予定。大阪近辺の方、行く予定のある方は、ぜひお立ち寄りください。5月31日までやっています。

そして発売日当日、18日には同所で第3号発売記念のトークイベントを行います。お相手は写真家の藤代冥砂さん。日本全国の郷土料理を撮り巡るRiCEでの連載「四十七味」も変わらず好調ですが、撮り下ろしの大阪編の写真も初披露しながら、いろいろ楽しく話せればと。ぜひ、こちらからご予約ください。

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皆さん、大阪で会いましょう!
明けましておめでとうございます。
あらためまして本年もよろしくお願いします。

新年早々になりますが、今週末からのイベントのお知らせになります。
写真家・藤代冥砂さんが写真展「Wallall」を1月7日(土)より開催します。
ポスター画像
場所は、銀座ソニービル6FにあるEDIT TOKYOにて。
と聞いて、去年あげましたこちらを思い出した方もいるかと思います。
そうなんです。RiCE創刊号の発売を記念したトークイベントを行った際に、お相手として登壇いただいた藤代さんと会場を見ていて、素晴らしい場所(さすがソニービル、白い壁に天井も高い!)なのでぜひ写真展をしましょうと。
その場で盛り上がったアイデアに対してEDIT TOKYOのご担当者および運営側より全面的な賛同を頂き、早速実現に漕ぎつけた次第。
場所や人とのご縁、直感を実現化するスピード……こういうことって、なんだか嬉しいものです。

そうした流れやご縁もあって、弊社ライスプレスで企画・プロデュースを請け負わせて頂き、藤代さんの写真展「Wallall」を開催することになりました。
期間は今週末の土曜日より会場及びソニービルの閉館となる3月31日(金)まで。写真や詩を展示、特別価格にて販売します。
3ヶ月に渡る異例の長期展示となりますが、ちょうど本年より沖縄から活動の軸足を再び東京へと戻すことを決意した作家が、会場にデスクや書棚を構え、会期中はできるだけ在廊するという「オープンアトリエ」の試みでもあります。
ファンの方はもちろん、あらためて仕事をされたい方など、ぜひ藤代さんに会いに会場へ何度でもお気軽に足を運んでいただけたらと思います。
会期中には展示のリニューアルやポエトリーリーディングなどのイベントも随時で計画中です。

初日は18時から20時までレセプション。どなたでもいらして頂けますし、フリードリンクとなります。新年会の前後にでもぜひ一杯飲みにお立ち寄りください。
翌日8日(土)の14時から16時にはトークイベントがあり、藤代さんのお相手となるゲストは若木信吾さんです。
この豪華な組み合わせ、こうした形でしっかり話すのはほぼ初めてだとか。お互い写真を軸にしながら映画や文学など様々に表現を波及させている二人がどんな話をするのか、楽しみでなりません。
このイベントについては要予約となっておりますので、こちらからどうぞ。定員となり次第締め切りですので、後悔なきようぜひお早めにお申し込みください。

また、会場限定販売となるタブロイド写真集「wisteria01」も制作しました。
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これがまた、とんでもなくかっこよくてですね。書き下ろしの詩も交えつつ、写真家・藤代冥砂の新境地が刻まれています。
限定数があっというまに無くなることも予想されますので、ぜひ会場で手にしてみてください。

というわけで、藤代冥砂写真展「Wallall」の情報は、随時こちらのFBページにアップしていきますので、ぜひフォロー&いいね!をよろしくお願いします。

では、今週末よりソニービルの会場でお会いしましょう!
ファッション&ジャーナル誌「SPADE」の第3号が本日発売になりました。
EYESCREAMの別冊として2号ほど出していましたが、弊社ライスプレスより復刊となります。
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特集は、アメリカの詩人アレン・ギンズバーグ。
そう聞いてもなかなかピンとこない方も多いかと思いますが、あのボブ・ディランに大きな影響を与えた(与え合った)偉大なる文学者です。
文学や音楽ばかりかファッション、映画、アートに至るまで、今ここにあるカルチャー全体に多大なる影響を及ぼした最大のアイコンとも呼びうる存在。
彼の作品および彼が中心となって(ジャック・ケルアックやウィリアム・バロウズらと共に)興ったビート・ジェネレーションと呼ばれるムーブメントがなければ、その後のパンクを始めとするカウンターカルチャーは全て違う形をとっていたはず。

彼のすぐそばにいたディランをはじめ、ビートルズのメンバー、パティ・スミス、あるいは村上春樹といった文学者に至るまで、自分にとってのカルチャーを星座に見立てた時の中心的存在、いわば北極星に当たるのがアレン・ギンズバーグなのだと思っています。
そうした思いを込めつつ編んだSPADEの特集でしたが、そんなギンズバーグの存在に共鳴する5ブランドにアレン・ギンズバーグをモチーフとしたプロダクトを制作してもらいました。
HYSTERIC GLAMOUR
NEIGHBORHOOD
TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.
UNDERCOVER
WACKO MARIA

いずれも日本を代表するファッションブランドでありながら、それぞれのカルチャーを発信しつつ独自の光を放つ存在。共通して言えるのは、ギンズバーグが象徴するビートニクの精神をどこかで継承していることでしょう。
そんな5人のデザイナーたちが、それぞれの思いを込めて作ったプロダクト。
本日より、来年1月29日まで、ZOZOTOWNのみでの受注販売となります。
今年の生誕90年を経て、来年で没後20年を迎えるアレン・ギンズバーグ。こうした形でのオフィシャルなコラボレーションは最初で最後の可能性が高く、ぜひこの機会をお見逃しなく。

思えば本当に色々なことがあった激動の2016年でしたが、ボブ・ディランとアレン・ギンズバーグという偉大なる詩人たちの声を代弁した二人の親友、パティ・スミスの歌声と共に、心静かに新年を迎えられれば。



皆さん、良いお年をお迎えください。
というわけで、前回の続きです。
来週水曜(11/2)のEDIT TOKYO B&Bに続いて同じ週の日曜日(11/6)に、本屋B&Bで「RiCE」発刊記念のトークイベントを行います。
完全アウェーな銀座と比べ、こちらは事務所もあって住み慣れたホームタウン下北沢ですから、リラックスして行こうかなと。

お相手は、Salmon&Trout(サーモンアンドトラウト/以下サモトラ)というお店の森枝幹シェフ。
弱冠30歳にしてスターシェフとして様々な場で活躍中の彼ですが、実は「RiCE」の制作にも協力してもらっていて、エディトリアルアドバイザーとしてクレジットされています。
「RiCE」にとってサモトラというお店、そして森枝くんとの出会いは非常に重要で、それがなければ全く別モノになっていたはず。

フードカルチャーの雑誌を作ろうと構想を練っていた自分と、シェフでありながら自分が満足出来る雑誌を作りたい!という気持ちを温めていた森枝くんと意気投合し、いろんなことがスタートしました。
お父さんである森枝卓士さんには特集の要となる原稿を執筆いただいたし、同じくコントリビューティングエディターとして特集の柱となる原稿を書いてもらった柿崎至恩氏はサモトラのオーナー兼カヴィストです。
アートディレクターとして全ページをデザインしてもらった金田遼平くんと出会ったのも、巻頭コラムに巻頭グラビアを飾ってもらったDJみそしるとMCごはんちゃんと出会ったのもサモトラのお客同士で森枝くんに紹介してもらいました。

サモトラを起点にご縁がつながったキーパーソンみんなにライスプレスに集ってもらい、その他いろんなご縁でつながった方々と一緒になって、「RiCE」を作り上げました。
雑誌はご縁で作るもの。だから面白い。というのが僕の持論。

いずれにしろ、「RiCE」はいかにして生まれたか?をより内側から森枝くんと語り合います。彼は僕より世代は下ですが、料理の腕が確かなだけでなく、とてもクレバーで、視野が広く、そして辛口(全体的に褒め殺し)。
飲食の世界に今広がっているストリートカルチャー的な要素を体現するような存在でもあるので、その辺りの現状に対する考察も織り交ぜつつ、話せればと。
あとは、雑誌を自分で作りたい!そう思ってる方にも来てほしいです。文字通り「RiCE」は一から作りましたし、教えられることは何でも教えますよ。

では、来週の水曜に続いて日曜もよろしくお願いします。お申し込みはこちらこちらからどうぞ。両方来てもらった方には個人的にビールをもう一杯奢ります。

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