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末光篤

末光篤

ミュージシャン。SUEMITSU & THE SUEMITHとして、2006年キューンレコードからメジャーデビュー。「Astaire」「Allegro Cantabile」といった自身の代表作に加え、プロデュース作品では、木村カエラに提供した「Butterfly」がヒット。2011年、本名の「末光篤」として活動再開。2012年「Butterfly」のセルフカヴァーを含むミニ・アルバム「From Your Pianist」を発表。ミュージシャンとして、プロデューサーとして、幅広く活動している。

テーマ /「ザ・和物レア盤」

最近、和物のレア盤のCD化が活発だ。
どれもオークションでは、軽く一万越えするようなものばかり(帯付き)で、
ラインナップに胸が踊る。

聴くためには、どうしてもレコードを入手しなければいけなかった音源が、
こうして数千円で聴ける喜び。

その大半が、知る人ぞ知る、ミュージックガーデン(中古レコード店)店主、
アーカイヴァー・鈴木啓之さんが絡んだもの。
何度かお会いしたことがあるのだが、とにかくお話が楽しい。
色々と教えて頂くことも多く、聞きたいことも山程ある。

つーか、お茶の水の鈴木さんのお店には、本当によく通ったなあ。
またお話させて下さいね、鈴木さん!

…という訳で、最近CDで再購入した、
名盤中の名盤を幾つかご紹介。
 
 
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「アタックシューベルト」中村晃子
 
これは本当に待望の初CD化。
キングに個人的にお願いに行こうかと思ったくらい、欲しかった一枚。
このレコードは本当にオークションにも出なかったなあ。
(このてのレア盤は、簡単に店頭に並ぶことはほぼ皆無、
中古レコード店のレア盤放出のオークションのみで出品される)
 
シューベルト、モーツァルト、バッハ、サン・サーンス等のクラシックに、
元々付いていたメロディに歌詞を乗せるのではなく、
なんと、全く異なる別のメロディを乗せて、
新たなポップスに仕上げるという、画期的な企画アルバム。
…なので、全曲、オケは有名クラシック。
 
中でも、バッハの「トッカータとフーガ・ニ短調」をバックした「白い恋の炎」
べートーベンの「弦楽四重奏・第四番」をバックにした、
クラブユースな「夕日に祈る」(feat.ボニー・ジャックス)は秀逸!
演奏も素晴らしいです。
 
 
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「布施明がバカラックに会った時」布施明
 
そのタイトルの通り「布施明、バカラックを歌う」という内容。
これがまた全曲素晴らしいんだけど、
何が良いって、とにかくボーカル力の凄まじさ、これに尽きる!
お洒落なバックの演奏も本当に良いんだけど、
とにかく、ボーカルにグイグイ引き込まれます。

「Me Japanese Boy」「I Say A Little Player」なんて最高!
レコードは、何年も前にどっかの地方で安価で手に入れたけど、後に価格上昇。
本作に続いて、布施明一連のライブ盤のCD化もお願いします!
 
 
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「サウンド・ナウ!」堺正章
 
これも本当に大好きなアルバム。
72年の筒美京平作品ということで、
ソウル、バブルガム、ソフロ色全開、当然捨て曲無し!
個人的には、PICOの「ABC」と並ぶ、
和製ソフロアルバムの傑作だと思ってます。
 
ジャクソン・ファイブの「I Want You Back」辺りを下書きにした、
和物クラシック、大人気「ベイビー、勇気を出して」を筆頭に、
ポップな曲のオンパレード!
ボーカルも凄く良いです。
 
 
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「オン・ステージ」西郷輝彦
 
70年近辺のライブ盤は要チェック。
とにかく、カヴァーの選曲が素晴らしい。

大概、ソウルフルなボーカリストは、
「Spinning Wheel」「Get It On」辺りは定番としてやっていて、
西郷輝彦も然り、これが良いんです。
他にも、バカラックやビートルズナンバー等もやってて、充実の2枚組。
これ、生で見たかったなあ。


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「Michiyo Azusa」梓みちよ

ずっと欲しかったレアな10インチをCDで復刻。
田辺靖夫との大ヒットシングル「ヘイ・ポーラ」が有名だが、
聴き所は何と言っても「Esso Besso」(邦題「ボサノヴァでキッス」)の日本語カヴァー。
(昔、数万で7インチも購入したなあ…)

藤木孝の男性版カヴァーと並び、本作女性版もなかなか。
まあこの曲は誰がどう歌っても曲が凄く良いので、
他のカヴァーもハズレは無いですが。

他にもEydie Gomeの「Blame It on the Bossa Nova」も収録されてます。
こちらも秀逸!

「好きな食べ物は?」と聞かれて、
「カステラのざらめ砂糖の底」と、
43才親父が答えるのもなんだかな〜と思いつつ、
好きなものは好き…という訳で、
今回のテーマはリアルカステラ(not バンドのカステラ)

中学の修学旅行で訪れた長崎で、
本場のざらざらに魅了されて30年。

あの日のざらざらを求め、ずーっと彷徨い続けているけれど、
なかなかどうして、これが全然巡り会えず。
どこからか噂を聞きつけて、デパ地下でも色々買ってはみたものの、
どれも中途半端なものばかり。
つーか、どれもメインの黄色部分のふわふわしっとりな食感に拘り過ぎで、
底がおざなりになっている感がある(まあそりゃそうだろうが)

一週間に数個しか生まないという烏骨鶏の貴重な卵を、
ふんだんに使用しているような高級カステラに巡り会うことはあれど、
ちがうんだよなあ、底が。
黄色のメイン部分はむしろ二の次でいいんです、俺の場合。

…話は変わって、仕事から帰って、
就寝前の小腹が減った夜中に見る通販番組には要注意。
視聴者が腹が減って、何か食いたいと思っているであろうスキを、
見事に突いてくる。

「うどん」「お好み焼き」「ピザ」といった危険度MAXな炭水化物の冷凍を、
「お・い・し~~~い!!!」とあり得ないリアクションで褒めちぎり、
「ひょっとして…世界中で一番美味いうどんはこれなんじゃなかろうか」と、
視聴者にあり得ない錯覚をさせる。

そこで「カステラ」の登場。
満を持してとはこのこと。
タイミングの良いセレクトに、俺はテレビに釘付け状態。

どっかの有名な老舗(風)の販売員が、まあ〜大げさに紹介。
「しっとりして、ふわっふわです!」
メインの黄色部分はいいから、底はどうなってるんだ、底は!
「底には…このざらめ砂糖がたまりませんね!」
なに?!ざらめ混入!!
ちょっと、これは買わない訳にはいかないだろう。
とは言え…。

●問題その1
「通販食品の販売単位はデカい」
基本、大家族orご近所に振る舞え的な半端ない量で販売している。
このカステラも例に漏れず、テレビ番組で言うところの、
「カステラ一年分」(どういう基準だよ)くらいの量は軽くある。

多過ぎるとは分かってはいても、
好物を空腹時に、大げさに見せられることで、
なんだか一年分くらい軽く食えてしまうような、
変な自信が湧いてくるから危険だ。

「ええい、買ってしまえ!」と、HPから勢いで購入。
しかし…。

●問題その2
「商品はすぐにやって来ない」
注文後、そうこうしている間に、数週間が経過。
購入したカステラの記憶など、
もうすっかりどこかにいってしまったある日、
商品は何の気配(配送予告)もなく、突然やって来た。

「どーすんだよ、これ。」
カステラは何と、段ボールで到着。
すっかりカステラへの執着をなくしてしまった俺の元へ届いた、
カステラの山、山、山。

そうは言っても、まあ好物には変わりないので、
あの大げさなリアクション&ざらめを期待して一口、試食してみた。

黄色のメインどころは…
「何だこれ、パサパサしたその辺のやっすいカステラと同じじゃねえか!」
肝心の底は…
「砂糖って、これほんのちょっとしか入ってないじゃねえか!
しかも、口で溶けてざらめ食感食なんてゼロじゃねえか!」

これ、やられたっつーことでしょうか。
なるだけマンションの住人とも交流を持たないように
日々生きている俺としては、
お裾分けする人など一人もおらず、仕方なくまとめて実家へGO!
あー、もったいない。

通販にはくれぐれもご注意を。


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これ、ほんの一部。しかも、賞味期限1ヶ月切ってます。









EYESCREAM.JPリニューアル
おめでとうございます!

暫くブログはお休みしておりましたが、
今後はこちらのサイトにて、ブログを更新していく所存です。
改めまして、宜しくお願い致します!
 

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「少年時代」井上陽水

「少年時代」これ、幅広い年齢層の誰もが知っている有名曲。
もはや日本のスタンダードと言っても過言ではなく、
「いとしのエリー」とか「やさしさに包まれたなら」とか、
その類いに属する国民的楽曲。

…が、しかし、なんだろう。
この曲を聴く度に、僕は違和感を抱いてしまう。
最近?…いや、なんかずっと前から、これを夏に聴く度に、
変な気分(嫌な気分ではないのであしからず)になるのは何故だろう。

この曲にスタンダードになりうる要素が、
多分に含まれていることは容易に理解出来る。
カノン進行、日本情緒溢れる歌詞(日本歌曲に近い方向性)
ビートルズテイスト(サージェント・ペパーズあたり)のアレンジetc.

…が、しかし、うーん。
なんか、やっぱり拭いきれないこの違和感。

実は先日、この曲をライブで演奏する機会があった。
(出演者全員でカヴァーするといった主旨)
やるにあたって、何回も繰り返しiPhoneでこれを聴いて暗譜した。
これまで一度もまともに聴いた事もなかったのに。
いや、こんな機会でもなければ、
間違いなく、この先一回もまともに聴くことはなかっただろうな。

なかなか覚えられない中、30回くらい聴いた時点でふと気付く。
これまで抱き続けてきたこの違和感について。

ああ、これは「陽水」が持つイメージと、
この健全で健康的な楽曲とのギャップから生じる違和感だ。

●陽水のイメージ(俺が勝手に描く)
TOKYO、都会、夜景、高級外資系ホテルの割と上の階~最上階、
男(若い社長、バラの花束とか持ってそう、BARカウンターなどに出没)
女(アンニュイ、勝ち気、ロングヘア、真っ赤なルージュ&マニキュア&ペディキュア)
そんな大人二人による真夏の夜の汗だくSEX、etc.

●少年時代のイメージ
帰省、どっかの田舎(東北)、田園風景、あぜ道、森で虫取り(セミ、カブト、クワなど)
麦わら帽子、祖父母、墓参り、晩夏、ノスタルジィ、昭和、教科書に出てるっぽい、etc.

ああ、なるほど。

ここが全く正反対で、それぞれのイメージ(俺の勝手な)が、
何一つリンクしていない。
「ジェラシー」や「背中まで45分」のあの感じが全く匂わない。
ああ、これぞ陽水なのに。
あの歌唱法&声すらリンクしない。
 
仮に、これを福山雅治氏やコブクロ、
あるいは森山直太朗氏などのアーティストが歌えば、
もっとしっくりきて、素直に受け入れることが出来ただろうに。

「そうだったのか!」というモヤモヤが晴れたスッキリ感を抱きつつ、
「つーか、俺とも全くリンクしねーな」と実感しながら、
頑張って最後まで歌いました。
 
こういう経験もたまにはいいかも、です。
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