野外美術展「のけもの」が3331 Arts Chiyodaの屋上で開催。千葉大二郎、藤倉麻子、光岡幸一、森山泰地、さらさ、GROUPらが参加

3331 Arts Chiyodaの屋上を舞台にした野外展覧会「のけもの」が、10月29日から31日まで3日間に渡って開催される。

本展は、神宮前のアートスペース「FL田SH」(入居していた建物の取り壊しにより現在のステータスは“移転中”となっている)や代々木駅すぐのギャラリーTOHのディレクション、散歩詩人、キュレーターとさまざまに活動する吉田山によるもの。今年2月から3月にかけてEUKARYOTEにおいて開催された『FLUSH-水に流せば-』の巡回展として行われる。展示タイトルは詩人の辺口芳典が設定し、同タイトルをヌケメ帽としても作成。メインビジュアルは気鋭のグラフィックデザイナー、八木幣二郎が手がけている。

出品作家として千葉大二郎、藤倉麻子、光岡幸一、森山泰地の4名が立体作品を発表するほか、湘南生まれの注目のシンガーソングライター、さらさが本展に向けての新曲を出品作品として発表。また、展覧会の空間計画は新宿ホワイトハウスのリノベーションを手がけた建築家コレクティブGROUPが担当する。

以下、吉田山による本展に向けてのメモだ。

『FLUSH-水に流せば-』では他者との共生や対話、それぞれのエゴの輪郭がどのように交わるかが展覧会の軸でありましたが、今回は野外展ということで圧倒的な他者としての「自然」「台風」等の影響を受けてしまうことになります。その際に対話不可能・アンコントローラブルな物とどのように共生していけるのか? を問うこととなります。展覧会の構造としてもなるべく企画者自身がアンコントローラブルな状況の中で最善の道を歩む展覧会です。

千葉大二郎 / 本展出品作品『HASSUISM-WM(仮)』プランドローイング / 本作品制作協力・水族館劇場

藤倉麻子 / 本展に向けてのプランスケッチ

GROUP / 本展に向けての空間設計スケッチ「水屋根」

ヌケメ帽

アンコントローラブルなものとの共生、その状況での最善の道。流動的にありながら、それらを探って、引き寄せていきたいものだ。

INFORMATION

「のけもの」

会期:2021年10月29日(金) – 10月31日(日)12:00 – 20:00 ※最終日は18:30閉場 ※荒天時は安全性の問題によりクローズ
会場:3331 Arts Chiyoda屋上
入場料:無料 ※同時開催となる3331 ART FAIR 2021は有料
[作家]
立体作品:千葉大二郎 / 藤倉麻子 / 光岡幸一 / 森山泰地
展覧会空間計画:GROUP
展覧会タイトル:辺口芳典
刺繍帽:ヌケメ
展覧会主題歌:さらさ
占い師:ハイヒトミ
グラフィックデザイン:八木幣二郎

主催:吉田山YOSHIDAYAMAR(FL田SH)
共催:3331 Arts Chiyoda
協力:FLOATING ALPS LLC