ピッツバーグ在住の写真家Jake Reinhartによる日本初個展『Laurel Mountain Laurel』が開催

ロサンゼルス拠点の写真出版レーベル〈Deadbeat Club〉から出版された作品集「Laurel Mountain Laurel」が各所で話題を呼んでいる写真家、Jake Reinhartによる日本初個展『Laurel Mountain Laurel』が、幡ヶ谷gallery communeにおいて4月8日から開催される。

Jake Reinhartは米ピッツバーグ出身・在住の写真家。ピッツバーグ大学で社会学士と法学博士を取得という経歴を持ち、ドイツのZEITmagazinで毎週フォトコラムを担当するなど国際的にも注目されている。本展では、地元ピッツバーグを流れるヤカゲニー川流域を舞台に、土地の意義とそこに住まう人、植物、動物、すべての命を表現する、川のような大きなうねりを持つ作品が展開される。

“ローレルマウンテンローレル”は不完全な逆さま言葉です。
これは解釈の行為です。
これは翻訳することで失われてしまったものに着想を得たシリーズです。
これは石炭、天然ガス、材木などの天然資源の抽出とそれに伴う土壌汚染、低賃金および不公正な賃金による労働者の搾取、さらには先住民族排除の歴史によって形成されています。
これは土地の意義とそこに住まう人、植物、動物を含む全ての命を表現する試みです。
これは思いやりや慈しみ、悲哀といった詩的表現であるフォークソングや、帝国主義的および強制労働の結果として残された破壊と消し去ることのできないトラウマの歴史の如く重く響く、ドゥームメタルのリフのようなものです。

全ての中心にあるのはヤカゲニー川流域の描写で、 ピッツバーグに住まう私にとって深い意味を持つ場所です。
Youghiogheny(Yawk-uh-GAIN-eee)という言葉は、この地域の先住民族の言葉に由来しており、”4つの流れ”という意味を含みます。
Youghは4を意味し、hennéは流れを意味します。
私は4つの流れに沿って進み、それらがどのように組み合わさるのかを見てきました。
それは同時に4つの主要な概念に言及することでもあるのです。

1)土地の意義とそこに住まう人、植物、動物を含む全ての命に関する明確な表現
2)搾取の歴史
3)翻訳することで失われるものと、失われたままであることへの理解
4)私が写真家として、またこの場所に深いつながりと責任を感じている白人として、これら全てにどのように加担しているのか

4つの流れが一緒に流れてより大きな水域を作り出すことができるように、4つの概念が一緒になって完全な水域を作り出すことができると私は信じています。




INFORMATION

Jake Reinhart Exhibition “Laurel Mountain Laurel”
Supported by Deadbeat Club

会期:2022年4月8日(金) – 4月24日(日) 
14:00 – 18:00(土日祝は13:00 – 18:00) ※木曜定休 ※初日のみ18:00からのオープン
会場:gallery commune(東京都渋谷区西原1-18-7)

・オープニングレセプション:4月8日(金) 18:00 ‒ 20:00