写真家・山内聡美による個展「WHEREABOUTS」が開催。スマートフォン画面のスクリーンショットを元にした作品が並ぶ

音楽、ファッション、カルチャー誌などといったクライアントワークと並行して、自身の作品を発表する写真家・山内聡美による個展「WHEREABOUTS」が、5月20日より馬喰町parcelにおいて開催される。

現在拠点にしている東京をはじめ、幼少期を過ごしたフロリダや静岡などさまざまな土地で撮影を行い、時代を感じさせる古びた看板や造形物、偶然でくわした状況や人の気配のない建造物などを主なモチーフとして撮影する山内。近年は、スマートフォン画面のスクリーンショットを元に制作するシリーズに取り組んでいる。

今回、発表する作品の素材となっている画像もまた、山内にとっては何の縁もなく、訪れたこともない異国の風景で、スマートフォンの画面をスワイプさせるような淡々とした印象で並べられている。展覧会タイトル「WHEREABOUTS」とあるように、本展の作品は特定の場所や時間を示さず、それらの写真は鑑賞者から遠い場所のドキュメントとして残されている。これらの作品は、現実世界の出来事と、それらの情報を手のひらに入るスマートフォンの中で無限に手に入れることになった現代人のあり方を示している、とのことだ。


INFORMATION

山内 聡美 | Satomi Yamauchi
「WHEREABOUTS」

会期:2023年5月20日(土) – 6月18日(日)14:00 – 19:00
会場:parcel(東京都中央区日本橋馬喰町2-2-14まるかビル2F)
休廊:月・火・祝

・オープニングレセプション:5月19日(金)18:00 – 21:00

https://parceltokyo.jp/exhibition/whereabouts/