DIEGOによるキュレーション展「Echo Windows」が開催。直感的・身体的感覚や無作為性などを共通項とする5名の作家が揃う

近年はアーティスト・コレクティブSIDE COREの一員としても精力的に活動するDIEGOによるキュレーション展「Echo Windows」が、馬喰町parcelにおいて10月21日より開催される。

平面表現を主軸に置きながらも、画家やコンテンポラリーアーティストという言葉には括れない、作品スタイル、拠点、年齢などの異なるバックグラウンドを持つ5人の作家が集う本展。グラフィティの価値観を作品の核とし、街中で何気なく目にするモノをユーモラスに擬人化したキャラクターなどを抽象的に描くDIEGO、民藝思想はもとより、90年代に熱中したグラフィティや現代美術などさまざまなカルチャーに基づき、型染めの手法で制作を行う染色家の宮入圭太、主に水彩、アクリル、クレヨンなどを用いて、日常生活においては見落とされるような抽象的感覚や無意識的領域を探るように制作・発表を続ける中島あかね。金沢を拠点とし、文字という抽象的・記号的なフォルムをさらに解体し、断片化する、連続させる、削る、塗り重ねるというプロセスを重ねることで、かたちを探る行為そのものを絵画表現として現すLAKA。そして、想像の余地を残した象徴的なワンシーンのような風景、無骨とも言えるような力強く絵具が重なり合う抽象絵画を発表するサンフランシスコのベイエリア在住のTyler G Ormsby

DIEGO, Longest Needle Cap, 2021, acrylic, water-based aerosol on canvas


Keita Miyairi, Indian cotton, Dye, 2023


Tyler G Ormsby, The exhausted jester, 2023, oil on canvas, 41×56cm

それぞれ作品の形式やスタイルは異なりながらも、制作プロセスにおいて手作業や道具によるブレやエラーを作品に取り込む直感的・身体的感覚や、計画とは対にある素朴さや無作為性などが共通項にあるという。その美学や精神性が響き合う展示となる。

INFORMATION

“Echo Windows”
group exhibition
curated by DIEGO

会期:2023年10月21日(土) – 11月12日(日)
会場:parcel(東京都中央区日本橋馬喰町2-2-14 maruka bldg 2F)
14:00 – 19:00 / 休廊:月、火、祝
作家:DIEGO / 宮入圭太 / 中島あかね / LAKA / Tyler G. Ormsby

*オープニングレセプション:10月21日(土)18:00 – 21:00