山中雪乃の個展「POSE」がDIESEL ART GALLERYで開催。不可視の存在が示すのは、人間性の退廃か、新たな事態の予兆か

アーティスト、山中雪乃の個展「POSE」がDIESEL ART GALLERYにおいて12月2日より開催される。

山中は1999年、⻑野県生まれ。制作過程で生じる物理〜情報空間での視点移動により、描かれたイメージがモチーフの持つ質感と離れた瞬間の、そのものが持つ本来の姿を想像させる絵画を制作している。

日本橋馬喰町のギャラリーCON_のキュレーションにより開催される本展。タイトルの「POSE」は、絵画や彫刻で象られるモデルの姿勢のほかに、見せかけの態度、うわべだけがあるといった状態を意味する言葉でもあり、何が本物か見せかけかを判断できないまま、人間の欲動と機械のアルゴリズムに突き動かされ、定まらないポーズを繰り返している現代も言い表している。「こうした状況で生まれつつある得体の知れない何か、感知の外にある不可視の存在が示しているのは、人間性の退廃か、それとも、新たな事態の予兆でしょうか。本展では、新作の絵画作品12点と初の立体作品を通じて、現代における絵画と空間の関係を問い、失われつつある絵画の実在性、そこに宿る他者の存在に接近します」（プレスリリースより引用）という展示となる。

新作の展示販売をはじめ、本展のために作られた限定グッズや、DIESELとコラボレーションによるプロダクトも販売される。