ファインアートとストリートアートを往来する、ハーレー・コーテッズの個展

ニューヨークとロサンゼルスを拠点に活動を続けるビジュアルアーティスト/音楽家/映像作家のハーレー・コーテッズの個展「ボイス・ボイス」が、5月5日からWISH LESS galleryで開催される。

ペインティング、ドローイング、映画制作、デザインなど、さまざまな分野で活躍するハーレー・コーテッズは、母の故郷であり、幼少期を過ごしたグアテマラの文学や映画、音楽などから影響を受けた、ファインアートとストリートアートを往来する作品のスタイルを特長としている。
今回の展覧会では、グアテマラの遺跡からインスピレーションを受けた大胆なペインティング作品が展示される。会期初日の5月5日には、来日中の作家を交えたオープニングレセプションも開催予定だ。

作家によるステートメントは以下。

私の作品はビジュアルランゲージであり、些細な表現を要約する試みである。それは人々が詩を読むのと同じだ。事実、私の作品には、度々詩が登場し、特定の様式や目的を記憶する要素となっている。

二面性、社会的弱者または魂の異形者への物語への啓発というテーマに没頭している。それは、原始的な精神が遺伝的な記憶とどのように影響し合い、現代社会の急激な変化へ応じるのか?という疑問であり、これこそが、私が作品を制作する上で自己に問う、「全ての内面にある太古の魂をどのように導くのか?」ということに結びつくのである。

詩や象徴性などの私の関心事は、まるで考古学調査のようだ。それは表現的に、古代のくさび文字や象形文字、洞穴の壁画などに近い。つまり母親のルーツであるグァテマラの発掘で発見されたマヤ文明が関係していると思う。また、様々な表現手段である自発的なペインティングのテクニック以外に、文字をひとつの重要な様式として頻繁に使い、これがモチーフ、技術、ツールの集合体である。

INFORMATION

ハーレー・コーテッズ 個展「ボイス・ボイス」

会期:2018年5月5日(土) – 6月3日(日)
開廊時間:木・金 16:00~21:00、土・日 12:00~19:00 ※最終日は18:00に終了
休廊日:月~水
会場:WISH LESS gallery(東京都北区田端5-12-10)
・オープニングレセプション:5月5日(土)18:00-20:00