イラストレーター・画家の寺本愛と高木真希人による展覧会が、FARO神楽坂で現在開催中だ。
寺本愛は大学で美術と服飾を学び、衣服の機能性と文化的表象としての装飾性を接続させることで「タイムレスな服飾」を創り上げ、それを纏う人物を描いたドローイング作品を発表してきた。近年は「四国遍路」や「隠れキリシタン」から着想を得て、「祈る」という行為に、超越的な存在に身を委ねたいと願う人間の弱さと葛藤をテーマとした作品を発表している。
@Ai Teramoto
一方の高木真希人は、在学中より描き続けている、暗闇の中でフラッシュを使ってカメラで偶然撮影されたように描かれたクリーチャーたちを描く”snap-shot”シリーズに加えて、近年は月のように他からの光を浴びるモチーフを描き出す”moon-shot”シリーズ、植物の部位をクリーチャーに見たてる”Nice corm”シリーズなどを発表。
今年、FARO神楽坂で個展を行っているこの両者が、今回の展示では”絵画しかできないこと”を描き出している。
@Makito Takagi
@Makito Takagi
INFORMATION
『Group show 寺本 愛 / 高木 真希人』
会期:〜2018年6月30日(土)
時間:13:00 – 19:00
休廊日:日曜
場所:FARO神楽坂(東京都新宿区袋町5-1 FARO神楽坂)