今年10周年のNADiff a/p/a/r/tで、Chim↑Pomの個展が開催

今年、10周年を迎えるNADiff a/p/a/r/tで、Chim↑Pomの個展が7月6日から22日まで開催される。
NADiff a/p/a/r/tがオープンした2008年7月7日に、こけら落しとして開催されたのがChim↑Pomによる「日本のアートは10年おくれている 世界のアートは7、8年おくれている」。ホワイトキューブになるはずの剥き出しの駆体を汚水で水没させ、建物の剥き出しになった躯体に落書きを書き散らし、新築のギャラリーを一挙に廃墟化させる、破天荒で露悪的なインスタレーションとパフォーマンスが行われた。
以来、Chim↑Pomの活動スケールは留まることなく、より大きな規模に発展しながら、広島の原爆、東日本大地震、福島第一原発、大量消費と大量廃棄、スクラップ&ビルドなど、現代社会に全力で介入する、メッセージ性の強い作品を次々と発表し、物議を醸してきた。

© Chim↑Pom 2008, Courtesy of MUJIN-TO Production, Tokyo

© Chim↑Pom 2018, Courtesy of MUJIN-TO Production, Tokyo

展覧会初日の7月6日には、オープニングパーティーおよびオープニングパフォーマンス、7月7日にはこの10年間のアートシーンを振り返る座談会も開催されるほか、展覧会を記念した限定マルチプルの販売も会場で行われる予定だ。
アートシーンの域を超えて、多くのオーディエンスから次なる一挙一動を注視されるアーティスト・Chim↑Pomは、NADiff a/p/a/r/tを舞台に何を見せてくれるのだろうか。

INFORMATION

NADiff a/p/a/r/t 10周年記念展
Chim↑Pom

2018年7月6日(金) – 7月22日(日)
OPEN 12:00-20:00  ※会期中無休

[OPENING RECEPTION]
2018年7月6日(金)19:00-21:00

[OPENING EVENT]
2018年7月6日(金)20:00-

[TALK EVENT]
2018年7月7日(土)20:00−22:00(開場19:45)
「日本のアートは——この10年間を振りかえる」
出演:黒瀬陽平(美術家、美術評論家)、上妻世海(美術家)、卯城竜太(Chim↑Pom)
進行:岩渕貞哉(「美術手帖」編集長)
企画協力:株式会社美術出版社
会場:NADiff a/p/a/r/t 店内
定員:70名
入場:1,000円
予約制: http://www.nadiff.com/?p=10014#EVENT