ART 2018.08.29

現代社会をシンボリックに描き出す、西雄大の新作個展「虹の洞窟」

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

ペインター・西雄大による新作個展「虹の洞窟」が、9月1日からVOILLDにおいて開催される。
愛知県出身で、現在東京を拠点に活動している西の作品群は、80年代のアメリカンコミックやヒーロー、ストリートアートなどの影響を受けながら、シンプルに削ぎ落とされた力強い線、選び抜かれた色、既視感のあるモチーフや、あるいはそれが変容し、独自の形態になったオブジェクトによって構成されている。一見、馴染みやすくシンプルに見えるその作品の背後には、現代における物質に対する価値観や、複雑に入り組んだコミュニケーションの形、多様化する個性のあり方への皮肉などが見え隠れしている。

同展では、新作の約20点に及ぶカラフルなペインティングの平面作品と、巨大な壁画作品を発表。それらが西の自由な発想により融合し、現代版・ラスコーとも言えるような、広大で生き生きとした贅沢な瞬間となって、西の新たな挑戦を空間全体で感じることのできる展示となる。数あるポジティブなシンボルの中でも、最小限の点と線で構成されたスマイルマークをはじめ、よりシンプルで逞しいものをモチーフにした作品群は、西の抱く未来への希望や願いを垣間見ることができ、垣根を越えた楽しみや幸せについて示唆しているかのようにも感じられる。

会場では、西の初の試みとなるセラミックフィギュアも発表。職人によりひとつひとつ丁寧に制作された数量限定のアイテムとなる。また、展示に合わせて制作されたオリジナルグッズの販売も行われる予定だ。

INFORMATION

西雄大「虹の洞窟」

2018年9月1日(土) – 9月30日(日)
時間:水木金 14:00〜20:00、土日 12:00〜18:00 ※月・火・祝日休廊
入場料:無料
・オープニングレセプション:8月31日(金)18:00 – 21:00

VOILLD
東京都目黒区青葉台3-18-10 カーサ青葉台B1F

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