浜田兄弟和紙製作所による企画展“ゾクゾクする和紙”がギャラリー月極にて5月26日(日)まで開催されている。
浜田兄弟和紙製作所は、濵田洋直、濵田治の兄弟が天保時代から続く浜田和紙を継承した歴史ある和紙製作会社。
浜田和紙はこれまでも国内外問わず多くの文化財の修復・復元に使用されるなど高い評価を得ているが、浜田兄弟の作品の色彩とテクスチャは、自然風景や人為的なカルチャー要素を強く反映。和紙で建築の空間設計を手がけるなど、紙造りに留まらない幅広い活動で注目を集めている。
東京では5年ぶりとなる今回の展示では、静寂、和み、落ち着きといった柔らかい一般的な和紙に対するイメージの解放を”ゾクゾクする和紙”というテーマに例え、浜田和紙にしかできない表現で制作された作品を展示している。
伝統技術と彼らのアイデンティティが融合する、未知の和紙の世界は必見だ。