バルセロナ在住のペインター、アドリアナ・オリバーの日本での初個展「ORDINARY PEOPLE」が、原宿GALLERY TARGETにおいて12月3日から開催される。
アドリアナ・オリバーは、ポップアートから影響を受けた大胆でカラフルな作風で知られているアーティストだ。シンボルを観察し、最小限のニュートラルな形に分解することで、ジェンダーの役割とステレオタイプを表現。カジュアルでフラットに描く、表情を持たないポートレートは、男性からはダンディズムを女性からは豊麗な印象を感じさせる。
以下、同展に寄せられたアーティストのコメントだ。
アーティスティックな家族に囲まれ、幼い頃から自己表現は日常的な事であり、今までの経験は全て幼少時代の芸術的なインキュベーターのクリエイティビティと絡み合っていました。
私は人生を芸術と切り離せないものとして見つめて育ちました。それは、その即時性と反射的な形で世界を捉える能力のために最初に写真の媒体に惹かれました。私の写真作品は、ポップアートの歴史から影響を受け始め、ペイントに移行しました。画家としての私の現在の仕事により、視覚的にボールドで大胆な表現ができ、写真よりもニュアンスのある物語を作成できるようになりました。キャンバス上の原色の帯では、物語や動きを暗示する形や線を表現的に使用することで、絵を最も強力で本質的な形に分解します。
私の主題は、50年代と60年代の映画の写真、多文化主義の研究、ジェンダー研究の影響を受けています。私は、伝統的な性別の構成を表す記号表現と文字を分解することにより、女性らしさと男らしさを探求します。意図的にレイヤーやシェイプを最小限に使用してあまり多くを明らかにしないことで、私の絵画は、観客が中立的な空間でこれらの象徴的なシンボルを観察し、反映するための空間を作り出します。
INFORMATION
“ORDINARY PEOPLE” by ADRIANA OLIVER
会期:2019年12月3日(火)- 19日(木)12:00 – 19:00 ※日祝休廊
会場:GALLERY TARGET(東京都渋谷区神宮前2-32-10)
・オープニングレセプション:12月3日(火)18:00 – 20:00