儚い記憶を綴る。ネオン太郎による個展「お酒と記憶」がギャラリー月極で

自称ロサンゼルス生まれの双子の兄であるネオン太郎による個展「お酒と記憶」が、4月1日よりギャラリー月極にて開催される。
テキストのみで構成される本展は、作者が2014年7月から制作している、架空のBARオーナーになりきって書いた日記を文集形式でまとめた冊子と、日記100日分を額装したものが並ぶ。

日記には、架空のBARで毎晩繰り広げられる、誰の記憶にも残らないような些細な出来事や少しだけ楽しかったこと、かすかに心に響いた会話などが綴られている。備忘録として散文的に書かれた文体や、お客さんの特徴を捉えた独特な表現に、想像力をかき立てていただきたい。

展示作品は、日記原文とGoogle翻訳を駆使した英訳を世界一薄い和紙、土佐典具帖紙に印字して額装したもの。日々進化しているGoogle翻訳の技術と、10世紀は経年変化は起こらないとされる土佐典具帖紙を用いることで、“変わるものと変わらないもの”を表現しているようだ。

INFORMATION

ネオン太郎 個展「お酒と記憶」

開催:2020年4月1日(水)– 19日(日) 12:00〜20:00
会場:ギャラリー月極(目黒区東山3丁目12-4)
・レセプションパーティ
4/3(金) 18:00