ブラジルやアルゼンチンをはじめ、世界の良質な音楽を日本に紹介しているレーベル〈NRT〉が新たなプロジェクトをスタート。同レーベルの主催する音楽フェス・ラジオ番組「sense of quiet」によるコミュニティ型実験室「sense of quiet MUSIC LAB」がローンチされた。
「sense of quiet」は、“静かな音楽フェスティバル”と銘打ち、2012年に東京・鎌倉・ミナス(ブラジル)の3都市で開催、カルロス・アギーレやヘナート・モタ&パトリシア・ロバート、キケ・シネシ、青葉市子、東野珠実らが出演し話題となった音楽フェス。その後、インターネットラジオ局JJazz.Netにおいて2012年~2016年のあいだ番組も放送された。
この度立ち上がった「sense of quiet MUSIC LAB」は、世界の一流音楽家によるライブ/ワークショップ/インタビューなどのイベント、オンライン/オフラインでのさまざまなLAB活動を通してリスナーと音楽家をつなぎ、リスナーが主体となって音楽の場をともに作っていく、というプロジェクトだ。サポートの特典としては、音楽情報配信、関連CD・グッズや公演チケットの優先販売のほか、プレミアムシート販売や新作の先行リリース、未発表音源の限定公開も予定。CAMPFIRE Communityページ、ならびにFacebookの非公開グループを元に運営が行われていく。
参加アーティストには、アンドレ・メマーリ、アントニオ・ロウレイロ、カルロス・ファクス、ディエゴ・スキッシ、フェデリコ・アレセイゴル、フアン・キンテーロ、ノラ・サルモリア、ハファエル・マルチニ、ヘナート・モタ&パトリシア・ロバート、タチアナ・パーハ+ヴァルダン・オヴセピアン、藤本一馬が現在ラインナップされており、今後も随時追加されていくという。
LAB第一弾イベントとしては、ブラジル最高峰の知性派歌手、タチアナ・パーハとアルメニア/LAジャズ/21世紀室内楽の真打ちピアニスト、ヴァルダン・オヴセピアンによるコミュニティメンバー限定のレコード発売記念イベントが5月29日(金)に決まっている(登録手続き期間は終了)。
「静かなる音楽との遭遇。世界の一流音楽家たちと、クワイエットな音楽革命を。」と掲げられたこのプロジェクト。注視していきたい。