タトゥーアートを体感できるsecurity blanket (ame + fumijoe)のエキシビジョン”Dům”に行ったか?

security blanketはameとfumijoeという2人のタトゥーアーティストから成るユニット。そのエキシビジョン”Dům”が2月23日まで大阪のDELIで開催されている。ameとfumijoeが描くタトゥーは下記を参照のこと。

ame

fumijoe

タイトルの”Dům”開催へ向けたステートメントは以下の通り。

ameから、この夫婦展のタイトルをどうするか？と聞かれたとき、私は即座に「チェコ語にしたい！」と答えた。
私達は2020年の1月までチェコでの移住を望み、プラハ市内に住居を構え、新たな生活の準備をしていた。
そんな最中、新型コロナウイルスの影響と直面し、その計画や理想の未来は、叶うことなく、再び地元大阪へと戻ってくることとなった。
私は大いに落胆し、この日を夢み、8年間移(居)住地を探し続けた旅や日々を恨んだ。
ameとは8年間、住んでみたい国を沢山まわった。
それは息子が産まれてからも決して変わることはなかった。

約6年ぶりの大阪での生活。
何かを忘れるように無我夢中で仕事をし、初めて息子を保育園にも預けた。
望まなかった土地、そして環境から見えてきたものは、自分の意識からは真逆の世界だった。
毎日の子供達の笑顔・近所のおっちゃんおばちゃんの「おはよう」お客さんからの「おかえりなさい」友人達との気心知れまくった意見の交わし合い、何気ない会話やサポートが温かくて身に沁みる。私達の生活がどんどん彩られていった。

今の生活にも慣れ出したある日、息子を迎えに急ぐ道のりで、ふと金木犀の香りに自転車をとめ、空気を思い切り吸い込むと、思いもよらず涙が止まらなくなった。

そのとき、強く感じた。
どんな状況でも、家族と一緒に居られる家があれば、きっと私はこれからも迷わないだろう。

今を生きて、今を楽しむ。
そのとき、とても安直だが、この展示のタイトルDům(チェコ語)が浮かんだ。

幻になったあの家のポストに貼ったネームプレートが、先日大家さんから届いた。

必ず帰るから待っててねと心に誓い、夫とふたり、また7年ぶりに絵を描いてみようと思う。

by fumijoe

本展示ではstacks bookstoreがメーカーstackstoと共にsecurity blanketデザインのバケットを製作販売している。

¥3600

もっとも先鋭的なタトゥーアートを体感できる展示、近辺にお住まいの方は是非足を運んでいただきたい。