ART 2017.07.10

山谷佑介による“家”にフォーカスした写真展“Into the Light”14日から開催

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

その特異性とオリジナリティが見るものを1発で虜にしてしまう気鋭写真家、山谷佑介の写真展“Into the Light”が14日からBOOKMARCにて開催される。ファンにとっては待望の、久しぶりの展示ではないだろうか。かく言う私も待ちに待っていた。
今回展示されるのは東京郊外の住宅街を、深夜に赤外線カメラで撮影したシリーズ。このテーマだけ聞いてもグッとこないか。下記は展示される写真の一部だ。

色彩が独特の不穏な空気をはらんでいるのは、これが赤外線で撮影されているからだ。
このテーマに至ったのは、山谷自身が家庭を持ち、他人の「家」に興味 を持ったことがキッカケだと言う。

以下、今回の写真展に関するステートメントだ。
“無機質であるにもかかわらず、住人とともに変化を続け、人間の営みとは切り離すことができない「家」は、不可視光線に反応する赤外線カメラを使っても、もちろん覗くことはできない。覗き込むことのできない諦めや苛立ちと、それでもなお人間の営みを覗いてみたいという欲求は、「見ること」と「見られること」を強く意識させる。他者から見られるということに恐れを抱く反面、日々 多くの情報を目にしている私たちは、より多くのものを見たい・知りたいという要求が増しているという矛盾を抱えている。深夜の住宅街に漂う、自己と他者との圧倒的な隔たりの中で、他者の領域に足を踏み入れ撮影することに対して山谷は、「自分と世界との隔たりを感じさせながらも、妙な居心地の良さを感じさせた。」 と語る。 ”

ある種の矛盾性を人間そのものの生活に見る。社会の中で生きる上での本能的な欲求を具現化するようなエキシビジョンが展開されるのではないだろうか。きっと今回も衝撃的な内容であるに違いない。
ファッション界においても音楽シーンから見ても、見逃すことは出来ないだろう。
開催初日である14日はサイン会も開催予定。合わせて会期中は今回のシリーズの写真集も先行販売される。興奮デス。

山谷佑介 : Into the Light
出版社:T&M Projects
判型: B5変型 / 95ページ + 観音7枚(28ページ) / 264 x 180 mm 2017年7月刊 / 限定1000部
¥5,000(税抜)

INFORMATION

山谷佑介 写真展 “Into the Light”

会期:2017年7月14日(金)- 7月18日(火)12:00-19:00
シャンパンレセプション&サイン会
日時:2017年7月14日(金)19:00-20:30
会場:BOOKMARC| 東京都渋谷区神宮前 4-26-14 | tel.03-5412-0351

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