「現在から未来の為に吠えるしかない」。写真家、マツモトダイスケによる個展『UNITED BY DISTORTION』が開催

東京を拠点とする写真家、マツモトダイスケによる4年ぶりとなる個展『UNITED BY DISTORTION』が、8月2日まで渋谷PARCOのno-maにおいて開催中だ。

一人一号形式で発刊するプロジェクト「SOULS」も展開するマツモト。本展では、「政治とメディアに振り回されるアスリート達」「支配者たちが民衆を煽ってその火を運ぶ」「魂の存在しないマネーのゲーム」という3つの新作シリーズを発表する。そこにある“熱”を、まずは以下の作家によるステートメントと展示作品画像から感じ取ってみてほしい。

2020年。
人間は平等に弱かった。
僕も正直、結構ビビってた。
誰とも会えず、行動を制限され、分断された。
電車にも数ヶ月乗らず、沢山の我慢をした。
そしてムカつく事も山程あった。
これは悲劇なのか喜劇なのか?
言うこと聞くよな奴らじゃない奴らが言うことを聞いていた。
守ってきた場所やモノが終劇しないように。

2021年。
夏。
TOKYO。
今笑ってんのはどこの誰だ?
それは何食わぬ顔でやってくる。
やられっ放しはもう勘弁だ。
攻守交代。
知らない誰かに「あの時代」って言葉で片付けられるその前に。
言うこと聞かせる番だ俺たちが。

2021年。
夏。
僕も4年ぶりに3つの新作シリーズでTOKYOでの個展を開催します。
『政治とメディアに振り回されるアスリート達』
『支配者たちが民衆を煽ってその火を運ぶ』
『魂の存在しないマネーのゲーム』

加速していく歪みはとっくの昔から始まっていたのかもしれない。
過去が過去であることに変わりはないけど、現在から未来の為に吠えるしかない。
恐れることを覚えた動物達の生存方法。
【DISTORTION】の先に【IMAGINATION】が在る世界を僕は要求する。

写真家/マツモトダイスケ

INFORMATION

DAISUKE MATSUMOTO solo Exhibition
【UNITED BY DISTORTION】

会期:2021年7月27日(火) – 8月2日(月)12:00 – 20:00
会場:no-ma(東京都渋谷区宇田川町13-17 ライズビル1階)
企画:TOKYO URBAN ART
※新型コロナの感染拡⼤の状況次第で会期・営業時間の変更可能性あり