CULTURE 2018.10.06

[パンチライン]
#09 随所作主 立処皆真​ by 書道家 万美

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

書道家 万美による連載パンチライン、第9回目。

ここでのパンチラインとは、
禅の教えをキャッチーにした、
禅語とよばれる言葉です。

禅語には、たっくさんのジャンルがあり、
それらをまとめた「禅語集」という本も
書店でちらほら見かけます。
私はこの本を「パンチライン集」と呼んでいます。

毎月、このパンチライン集の中から
書道家 万美がブチ上がった言葉を
フックアップ!

この言葉たちの中に、日々の生活の
「案とヒント」
が隠されているかも?

今月のパンチラインは「随所作主 立処皆真」
よ、読めない。
意味の推測すらできない。
ということで早速
紐解いてゆきましょう。

「随所作主 立処皆真」

読み方は、
随所(ずいしょ)に主(しゅ)となれば
立つところ 皆(みな)、真(しん)なり

意味は、

いつどこにいても
どんな立場でも
何ものにも囚われず
常に主体性を持って
一生懸命行動すれば
もうそこには真実がある

という意味の禅語です。

(なんだもう、、パンチラインしかないゾ)

“どこ”
というのはシンプルに
場所
ということだけではなく

時間
立場
見方

などによって
ぐねぐねと変わりゆくもののように
感じます。

そんなふうに環境が変わっても、
ひとつだけ変わらないのが
“自分”

そこにある
“真実”
を追い求めて生きていると

ここが
“居場所”
になるのではないでしょうか。

リリック:http://www.e22.com/shing02/lyrics/lx_roj_lilp_j.htm

もし、今いる場所に
「居場所がない」
と感じたら、
この曲の主人公のように
他の惑星へ飛び立ってもいいと思います◎

書道家 万美

パンチライン
#01 和敬清寂​
#02 八風吹不動天辺月​
#03 明珠在掌​
#04 知足​​
#05 平常心
#06 松無古今色
#07 温故知新
#08 我逢人​

PROFILE

書道家 万美 / Calligrapher MAMI

HIP HOPカルチャーのひとつ、グラフィティを書道と同じ視覚的言語芸術と捉えた“Calligraf2ity”を見出す。
個展やパフォーマンス、作品展示は日本をはじめ、アジア・ヨーロッパ・アメリカ・オーストラリア等でも発表している。

Calligraphy+Graffiti=Calligraf2ity(かりぐらふぃてぃ)とは…
2は、ひぃふぅみぃよぉ〜…と数える日本の文化。そして、書道(Calligraphy)とグラフィティ(Graffiti)の”2″つのカルチャーが融合した、次(2)世代の伝統。という意味を込めての “Calligraf2ity”。

official web : www.66mami66.com
instagram : @66mami66

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