CULTURE 2017.06.30

WHAT’S UP LEGEND? あのヒーローたちの対談 HOUSE OF VANS at GREENROOM FESTIVAL

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photography_Shunsuke Shiga

スケートのレジェンドに聞く現代のストリート

去る、5月20日(土)、5月21日(日)に開催された『GREENROOM FESTIVAL’17』に『HOUSE OF VANS』のマルチスペースが登場した。『HOUSE OF VANS』は、音楽、アート、アクションスポーツ、そしてストリートカルチャーの境界を超えるための空間を、世界中にクリエイトするポップアップイベント。
今回は、Tony Alva、Steve Caballero、Joel Tudor、Eric Dressenという、もはや説明不要のリビングレジェンド4名が来日。サイン会やワークショップを行い、小さなコンテナスペースにつめかけた日本のファンたちを大いに喜ばせていた。
この豪華な面々が揃って来日する貴重な機会を逃すわけにはいかない! ということで、もちろんEYESCREAMは、彼らへのインタビューを敢行。短い時間ではあったが、フランクに自然体で話をしてくれた。

ーグリーンルームフェスティバルはどう?

Eric Dressen – お客さんがみんな楽しそうだし、子供たちが元気に走り回ってたり、すごく健康的でピースな雰囲気がナイスだね。ライブもジェシーやレイが歌ってたり。何よりこの4人でハングアウトできるのが嬉しいよ。

Joel Tudor – HOUSE OF VANSで、この4人が集まれて楽しい。最高のヴァケーションだよ。ビーチだったらもっと良かったな(笑)。 それにしても、チケットはソールドアウトしてるみたいだし、すごく盛り上がってるよね。

Tony Alva – おれもミュージシャンとして出演したいよ。自分でもバンドをやってるからステージのセットを見ると、悔しくなるな! だけど、それ以上に日本のファンとの会話をエンジョイしてる。朝はスケートもできたし、天気も良くて気分が良いよ。

Steve Caballero – そうだね。こうやってファンと触れ合える場があるのは本当にいいことだ。

ーVANSはどんな存在?

Steve Caballero – これまでもこれからもスケートと人々を結びつける接着剤みたいなものだね。

Eric Dressen – 8歳の頃から履いているし、VANSは自分のスケーターとしてのアイデンティティそのもの。それに尽きる。

Joel Tudor – このチームに入って20年なんだけど、これまでVANSと一緒にカルチャーをつくってこれたことが誇りだよ。

Tony Alva – いろんな経験をさせてくれて、オレたちに愛を持ってスポンサードしてくれた家族のような存在さ。

ースケート&サーフを取り巻く環境も昔とは随分変わったはず。今のシーンをどう見ている?

Tony Alva – 良いこともあれば悪いこともあるよ。例えばオリンピック種目になったこと。もちろんプラスな部分もあると思う。でも、スケーターからしたら正直どっちでもいいんだ。ストリートカルチャー発展の為にオリンピックは必要ないよ。どちらかといえばオリンピックの方がスケートボードを必要としてるって思うね。

Joel Tudor – それはサーフィンにも全く同じことが言える。賛成できない気持ちもあるな。とにかくスケートとサーフはもともと同じカルチャーだから、この2つはこれからも密接に結びついていて欲しいよ。

Eric Dressen – せっかくだから、これを機にシーンが盛り上がればいいね。40年以上スケートしていて、これまでなかった動きだから。

Steve Caballero – そう! 時は来た! って感じだよ。コンペティションをメインにやってきた自分にとっては、オリンピックなんて大きい規模の大会があるのは羨ましいかぎりさ。どんなに真剣に取り組んでいても、スケーターはやっぱり世間から虐げられてきた歴史があるからね。これからは他のスポーツと同じようにスケーターがアスリートとしてリスペクトされるようになっていくといいね。

Tony Alva

伝説のスケート チームZ-BOYSのオリジナルメンバー。 スケートボード創成期から独自のスタイルでヘッズをうならせてきた荒々しくもスキルフルなライディングは健在。

Steve Caballero

テクニカルスケーティングの新時代を切り開いた人物。 VANS初のシグネチャーモデルとしてリリースされた『CABALLERO』や、今年で25周年を迎える『HALF CAB』など、多くの名作を生み出している。

Joel Tudor

輝かしい功績を残しているサーフ界のスーパーレジェンド。滑らかでスタイリッシュなライディングと 自然体なルックスやセンスで、今なおロングボード・シーンに大きな影響を与え続けている。

Eric Dressen

DOGTOWNやSANTACRUZなど名だたるボードカンパニーに在籍し、80~90年代初頭に かけてストリートスケートシーンを席巻した重鎮。 現在はタトゥーアーティストとしても精力的に活動。

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