毎季、その動向に注目している岡本大陸が手掛けるドメスティックブランド、DAIRIKU（ダイリク）より、2019年秋冬コレクションのビジュアルが公開された。
今季のストーリーは以下の通り。
Story
1980年代のアメリカ、ブロンクス。
厳しい母親に育てられた一人の少年。
屋根裏部屋で真っ白なエアフォースに履き替え、
母親の目を盗んではワルい仲間のもとへ向かっていく。
刺激的な毎日を過ごしていた”まじめな少年”は音楽と出会い、
やがて大きな夢を掲げる。
レコードが擦り切れるほど聞いたあのアーティストのように
彼は“American Dream”を掴み取れるのだろうか。
Styling_Kan Fuchigami
Photograph_Shun Komiyama
Hair&make：Ryutaro Nagasawa
これまでのコレクションでは、デザイナー岡本大陸自身の少年期を懐古的に描いてきたが、今回は伝記映画『NOTORIOUS B.I.G』のワンシーンから着想を得ている。
プロダクトは、80~90年代のアメリカ東海岸のHIPHOPカルチャーがテーマになっており、ニットセーターやファージャケット、スカーフ柄シャツにベースボールシャツ等、当時のラッパー達を彷彿とさせるアイテムをDAIRIKUらしく現代的にリファインしラインナップさせている。
また、”良い子”のイメージが強いダッフルコートのトグルを全排除し、スナップボタン仕様に”崩す”など、 Storyにもある少年の二面性が各アイテムのディティールに落とし込まれているのも本ブランドならでは。
定番のようでいて新しい、そして音楽の匂いが漂うDAIRIKUの2019AWコレクション、是非注目していただきたい。