NICHOLAS DALEYの21春夏コレクションが公開された。シーズンのアイコンとして歴史に名を残すレゲエアーティストの代表格であるピーター・トッシュを据え、1977年にリリースした楽曲「Stepping Razor」より本コレクションのテーマを引用。黒人文化である1970年代のマーシャルアーツとレゲエカルチャーのユニークな関わりを深く掘り下げている。
ブルース・リーやジム・ケリーのファンを公言するピーター・トッシュは空手の黒帯を保有し、ライブパフォーマンスにおいてもアクロバティックな動きを取り入れているほか、ステージでは空手道着を着用しており、その姿はビジュアルのキーエレメントになっている。
当時と現代を繋ぐビジュアルのモデルには、TOKYO 2020 オリンピックにも英国代表として出場予定の空手家ジョーダン・トーマスを起用。父、ウィリアムス・トーマスも空手で世界チャンピオンに上り詰め、その指導者ウェイン・オットーに至っては計9回もの世界チャンピオンのタイトルを獲得したスポーツ界のサラブレッドだ。本コレクションでは約30年間に亘り、英国のスポーツに貢献した黒人の空手家に敬意を表し、武術と芸術の対比に焦点を当てたものとなっている。
INFORMATION
Creative Direction : NICHOLAS DALEY
Stylist : STEPHEN MANN
Talent : JORDAN THOMAS
Hair / Grooming : LIAM RUSSELL
Set Design : KEI YOSHINO (BRYANT ARTISTS)
Photography : PICZO (WE FOLK)