国内アンビエントシーンの新鋭として俄然注目を集める松永拓馬が、プロデューサーにyahyelのMiru Shinodaを迎え、自身初となるシングル「One」をリリースした。
パンデミック中の2021年に活動をスタートし、2022年には1stアルバム『ちがうなにか』をリリースした松永拓馬。同アルバムは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文が主宰する「APPLE VINEGAR -Music Award- 2023」にもノミネート中と、多方面から熱視線を浴びる存在だ。そのサウンドはどこか日本古来の懐かしさを感じさせながらも、自身の記憶に結びつきの強い環境音/ノイズが多用され、そこにラップめいた歌が重なることでその独自性を獲得している。
『ちがうなにか』から約1年を経てリリースされる本シングルは、アナログシンセのディレイとドラムループを通じて星と一つになる感覚が描かれており、松永自身がパンデミック中に行ったライブ体験を通して感じたリアルな交流の温かみやパーティーにおけるポジティブな一体感を表現。ミックス・マスタリングエンジニアにはAtsu Otakiを迎えることで、サウンド面でもネクストフェーズを切り開く一曲となっている。
その音の波に身体も思考も委ねて、ゆるやかに溶け合っていきたい。