VMOがシングル「SUPERGAZE」を配信、MV公開。宇宙空間を走り抜けるブリザードをイメージしたクリスタルゲイズノイズとビートが美しく荒れ狂う

日本を拠点とする、“テクノ、ブラックメタル、インダストリアル、ノイズが渾然一体となり発光されるアートミュージックプロジェクト”ことVMOが、今夏リリース予定の2ndアルバム『DEATH RAVE』より2枚目となるシングル「SUPERGAZE」をベルリンのレーベル〈NEVER SLEEP〉より配信リリース。合わせてMVが公開された。

この6月にはオーストラリア・タスマニアの暗黒フェスティバル『DARK MOFO』に出演するほか、スペイン・バルセロナの先端音楽とメディアアートの祭典『Sonar 2023』では、台湾のヴィジュアルアーティストYuen Heishとのコラボレート作品「DIGITAL AFTERLIFE AGENCY」、カナダのヴィジュアルアート集団OMMATIDIUM STUDIOSとの「VENOM」のVR作品が展示されるなど、ワールドワイドな展開を活発化させているVMO。今秋には複数のフェスティバル出演を含む『DEATH RAVE』リリースツアーをヨーロッパとイギリスで予定している。つまりは目が離せない存在だ。

VMO a.k.a Violent Magic Orchestra

本作「SUPERGAZE」のMVはLaibach、igorrr、Alcest、そしてLed Zeppelinらのジャケットアートワークなどを手掛けるフランス人ヴィジュアルアーティストValnoirによるものだ。彼のコメントも合わせて紹介しておこう。

私がVMO のミュージックビデオの監督を担当することになったのは、彼らはおそらく私が一緒に仕事をする機会に恵まれた中で最もめちゃくちゃで、予測不能で、限界のない、エキセントリックなバンドだからです。最もくだらない町の最もクソな会場だって、彼らはストロボを使い、覚醒剤と LSD を摂取して発作が起きたようなダンスを踊るサイボーグの大群で満たされた死のアリーナに変えてしまうでしょう。

今回のオファーは私自身がCGIの練習で実験する必要があった瞬間に起こりました。VMOがクールなありきたりな作品を私に求めていないことはわかりきっていました。基本的には、私がやりたいと思ったことは何でもぶち込みました。私は次のようなプロットを書くことにしました。私の友人のメイヘム(VampilliaのフロントマンでVMOのメンバーでもある)は、とてもとてもひどいサイケデリックトリップに閉じ込められてしまうというストーリー。

私はメイヘムの事が大好きです。そしてステージにいる彼の胸を思いっきりブン殴ることが私の人生で1番好きなことのひとつです。私はこの経験を活かし、イメージを増幅し、フラクタルとミックスしたかったのです。楽しんでください!!

ーValnoir