世界最高峰のDJにしてデトロイトテクノのパイオニアであるジェフ・ミルズと、日本で最も革新的なビジュアル・チームであるCOSMIC LABの共同制作による舞台芸術作品『THE TRIP -Enter The Black Hole-』の世界初演が、4月1日に新宿ZEROTOKYOにおいて開催される。
本作品は、ブラックホールをテーマとして、総合演出、脚本、音楽をジェフ・ミルズが手がけ、その宇宙観/思考をCOSMIC LABが映像演出で拡張。さらに、ジェフ・ミルズと同じく1980年代初期より活動する戸川純(!!)がシンガーとして参加するほか、コレオグラファーにはコンテンポラリーダンス〜デジタルアートと領域横断的な表現で世界的評価の高い梅田宏明、各出演者の舞台衣装は日本を代表するファッションブランド、FACETASMのデザイナー落合宏理が担当する。音楽、映像、ライティング、歌、ダンスで宇宙の神秘に迫る「世界初のコズミックオペラ」が展開される。
以下、ジェフ・ミルズとC.O.L.O(COSMIC LAB)からのコメントだ。
2009年の「THE TRIP」開始以来、テクノロジーは大きくエキサイティングに進化し、その結果、没入型パフォーマンスの質は大きく向上した。それにより、より広大なテーマを探求することができるようになった。
次回のTHE TRIP公演では、「ブラックホール」を取り上げる。ブラックホールという現象は、光さえも外に出ることができないほど重力に引っ張られる宇宙空間の場所である。重力が強いのは、物質が小さな空間に押し込められたからだ。これは星が死にかけたときに起こる。
なぜこのテーマなのか:
それは、私たちの宇宙は、別の宇宙にあるブラックホールの特異点(シンギュラリティ)から分岐した可能性があるという、心躍る仮説があるからだ。私たちはブラックホールの中に住んでいるわけではないが、私たちの宇宙がブラックホールから生まれた可能性を否定するものでもない。
なぜそれが重要なのか:
もしそうなら、時間と空間はブラックホールの物理性に従うことになるからだ。つまり、私たちは常にブラックホールに向かってスパイラルしていることになる。
しかし、もし私たちがブラックホールの引力に耐えて、その中に入ることができたらどうなるだろうか?
ブラックホールの反対側には何があるのだろうか?
「THE TRIP -Enter The Black Hole-」と題されたマルチ感覚パフォーマンスを通して、ブラックホールに向けての宇宙の旅で何が起こるのか、そのテーマを探求できることをとても楽しみにしている。
—ジェフ・ミルズ
我々は何処から来て、何処に向かって進んでいるのか?
2016年にジェフ・ミルズと浜離宮朝日ホールに集まった人々との「THE TRIP」を経て、COSMIC LABのミッションは意識を拡張させること、つまりその為のヴィジュアル空間装置の開発と表現の追及だと確信が深まった。
人の意識を生み出す脳と宇宙の構造は似ているという説がある。もし宇宙が誰かの脳なのであれば、宇宙を探究することは、精神を探究することなのかもしれない。
ニューロンと銀河のアナロジー。意識と宇宙のフラクタル。
今作品は、宇宙の最果てブラックホールへの旅であり、精神の最深部を探究するライブ・エクスパンデッド・シネマである。
8年の時を経て進化したヴィジュアル装置と最上級の音響設備がインストールされたZEROTOKYOに、ワールドプレミアとして、一夜限りの総合芸術が出現する。
—C.O.L.O(COSMIC LAB)
INFORMATION
COSMIC LAB presents
JEFF MILLS『THE TRIP -Enter The Black Hole-』
日程:2024年4月1日(月)
会場:ZEROTOKYO(新宿)
時間:
[第1部]開場 17:30 / 開演 18:30 / 終演 20:00
[第2部]開場 21:00 / 開演 21:45 / 終演 23:15
料金:
【1月26日(金)発売開始 ※枚数限定】
Early Bird入場券 7,000円
スタンディング優先入場券 11,000円
U25入場券 6,500円
【1月29日(月)発売開始 ※枚数限定】
ローチケ先行前売り入場券 9,000円
【3月1日(金)発売開始】
一般前売り入場券 11,000円
出演:
Sounds: JEFF MILLS
Visuals: C.O.L.O(COSMIC LAB)
Singer: 戸川純
Choreographer: 梅田宏明
Costume Designer: 落合宏理(FACETASM)
Dancer: 中村優希 / 鈴木夢生 / SHIon / 大西優里亜
オフィシャルサイト:
https://www.thetrip.jp