美術家・音楽家として活動する立石従寛がソロプロジェクト「.jvkn(ドット・ジュカン)」を始動。デビューシングル「Distant」がMVとともに発表された。
美術家・音楽家としての立石従寛は、仮想と現実、自然と人工など相対する境界の分解と合成をテーマとした作品を制作。主な作品に、浜辺に浜辺を積層させるインスタレーション「Beach on Beach」、霧に向かって私的モノローグを公共放送システムに乗せて発する映像作品「To The Fog」、森の中に鑑賞空間を持ち込むインスタレーション「In(to)stallation」などがある。また、音楽家としては「清水寺森山未來氏奉納舞 Re:Incarnation」や映画「燃えるドレスを紡いで」など数々の作品に携わっている。
今回の1stシングル「Distant」は、前述の「To The Fog 」から着想を得て制作した楽曲となる。アートワークは注目の写真家である遠藤文香、関根光才の手がけるMVは金沢21世紀美術館の協力の元、制作された。
以下、アーティストメッセージだ。
インターネットが生まれたからの世界は、空間も方向もなくなり、過去のこともまるで今日の出来事のようにアーカイブが二次的にされている。
世界の真裏に住んでいる人の方が、隣人よりも近く感じる時もあれば。そういう時空間、方向感覚がない世界では、霧の時代である。近くにいるのに遠く感じる。
全然見えない五里霧中のような世界の中で、隣の人が遠く感じるけど、手を出して触れるか触れないかくら いが一番気持ちいい関係値なのではないか、と考えてみる。
そうやって安心して過ごしていけたら結構助かる人がいるんじゃないかなって。