Interview: ONENESS アルバム“Original ONES”に込めたヒップホップ愛

MVTEN、stz、7AWERAの3MC、そしてビートという屋台骨を担うPhaze1992、ライブDJとして彼らを支えるS2、さらにはフォトグラファーのShota Kumagai、クリエイターのSlit Eyed、そしてマイメン的存在のKoyadopeの8名で構成されるヒップホップ・クルー、ONENESS。
平和島を拠点としつつも、彼らの出身地は神奈川、東京に岩手、宮城と点々としている。20代半ばをすぎて現在の形に落ち着いたというONENESSが、『RARECOIL』以来、2年ぶりのフル・アルバム『Original ONES』を完成させた。メインストリームのトレンド感とは一線を画す厚みのあるサウンドと、臨場感とともに吹き込まれた三者それぞれのラップ。クルー首謀者のMVTEN自ら「これはもうマスターピース」と言い切るほどの傑作だが、その内側に秘められたものは何なのか。クルーからMVTEN、stz、7AWERA、Phaze1992、そしてS2が参加し、そのルーツとともにONENESSを紐解いていくインタビューが到着した。

 

ーONENESSの作品からは、以前から骨太でオーセンティックなヒップホップの薫りがするなと感じていて、今回のアルバム『Original ONES』を聴いて、さらに皆さんのヒップホップのルーツって何なんだろう、と興味が湧きました。リリックにも「腰履き」とか「エビス(のジーンズ)」といったフレーズが出てきて、かつてのストリートの感じが漂っているし。まずはメンバーそれぞれの“ヒップホップとの出会い”を伺ってもいいですか。

 
Phaze1992:そうですね。僕はその通り、オーセンティックにやりたくて今作を作ったんですけど、自分のルーツもまさに90’sのオーセンティックなサンプリングヒップホップですね。入り口自体は90’sではないのですが、中学生の時、地元のGEOで出会ったKanye Westの『Late Registration』を聴いて、サンプリングのビートにびっくりしたんです。「Touch The Sky」を聴いてめっちゃかっこいいと思って、そこからその元ネタであるCurtis Mayfield「Move On Up」を知った。それで「ヒップホップってこういうもんなんだ』って思ったんです。

ーそこから、王道的なサンプリング・サウンドにハマっていったんですね。当時、90年代のブーンバップ系のビートを聴いて古臭さは感じませんでしたか?

 
Phaze1992:音楽や服装もそうだし、アルバムのジャケットとかMPCとか、90年代のヒップホップの何もかもがかっこいいなと思ってました。ただ、特に東の90年代のヒップホップはソリッドすぎて初心者には難解な部分もあって、最初は少し無理しながら聴いているところもあった。Pete Rock&C.L.Smoothの『The Main Ingredient』の「In The House」を聴いて急にループのヒップホップがわかったというか。
 

ーstzさんは?

 
stz:俺はもともとミニモニとか聴いていたんですけど(笑)、小学校の時に友達の家で聴いたのがキングギドラの「公開処刑」で、そこで衝撃が走ったんです。別の友達が『8マイル』を借りてきて皆で観て、そのあとは『UMB(ULTIMATE MC BATTLE)』や『3on3』を見漁りました。当時はBESさんやMONJUもバトルに出ていて、「この人たちは何をやってる人たちなんだろう」って興味が出て、音源を聴いて。TSUTAYAのレンタルコーナーにBESさんの『REBUILD』があって、それが第二の衝撃でした。歌詞カードを見ながら「ここ、こう言ってんだ」っていう発見の衝撃というか。
 

ーバトルの影響も大きかったんですね。

 
stz:2006年の『UMB』でFORK vs HIDADDYのバトルを観て、そこから(FORKが所属する)ICE BAHNのメンバーが出ていた『3on3』を観たんですけど、当時はまだ面白さがよく分からなくて。自分でも、『8マイル』を一緒に観たメンバーと一緒に毎日何時間もフリースタイルをやってたんですけど、『UMB』は予選落ちしたし、『戦慄MCBATTLE』や横浜の『上昇気流 MC BATTLE』にもチャレンジしたんですけど、やっぱりバトルは向いてねえなって……。その後、高校生の時に中古で買ったMDコンポとマイクを使って録音を始めましたね。
 

ーそこから今まで、ずっと制作を続けている?

 
stz:“人との出会い”が自分に音楽を続けさせてくれているんです。ONENESSのメンバーとの繋がりもそうですけど、友達がもっと真剣に音楽をやりたいって言ってなかったら、俺もとっくに辞めてたでしょうし。

ー7AWERAさんの場合は?

 
7AWERA:自分は、中学を卒業するまでサッカーが中心で、音楽は人並みに好きでたまにスペシャ(SPACE SHOWER TV)を見るくらいの距離感でした。高校の友達で日本のヒップホップに詳しい奴がいて、そいつの部屋にはSupremeのMike Tysonのポスターが貼ってあったり、New EraやNIKEのスニーカーがいっぱい並べられていて、音楽以外でも影響を受けたと思います。その頃から真似事でリリックを書くようになりました。高校を卒業してからBLU & EXILE「SEASONS」のMVを観て、アンダーグラウンドのヒップホップを追うようになり、それが今のスタイルにも繋がっている気がします。そこからKooley Highや9th Wonderを経由して、徐々に広げていった感じですね。
 

ーそうした楽曲を追いながら、自分のラップスタイルにも変化を感じましたか?

 
7AWERA:あったとは思うんですけど……どうなんだろう?最初はとりあえずインストを聴きまくって何でもいいからラップするみたいな感じだったんですけど、自分の好みの方面を知ってから意識が変わっていった自覚はあります。

ーS2さんはDJとして、どのようにカルチャーと出会っていった?

 
S2:僕の場合は、不良だった友達が携帯電話で50Centの「Candy Shop」を聴いていて、それが洋楽とヒップホップとの出会いでした。当時、webサイトで1枚300円ぐらいのミックスCDが売られていたんですけど、バイトで稼いだお金を月に3万円ぐらいミックスCDに注ぎ込みまくったんです。失恋の反動で(笑)。3ヶ月ほど経ったらCDが120枚ぐらいになったんですよ。聴いていくうちに90’s のヒップホップに出会って、The Notorious B.I.G.の「Juicy」を聴いて「何て心地いいんだろう」と。これだけ知っちゃった音楽を他の人にも知ってもらいたいなと思って、少しづつ機材を集めてDJを始めたんです。最初に買ったヴァイナルはNASの「If I Ruled the World (Imagine That) ft. Lauryn Hill」。そこから友達のお兄ちゃんがやっていたイベントで初めてDJをして今に至ります。横浜とか日吉、綱島にある小さいミュージックバーみたいなところに出させてもらってましたね。
 

ーMVTENさんとヒップホップとの出会いは?

 
MVTEN:ヒップホップというかラップなんですけど、DA PUMPの「if…」でラップに出会ったんですよね。小学校2年生くらいの頃、姉ちゃんからCDプレイヤーをもらったんですよ。それと一緒に宇多田ヒカルの『First Love』とDA PUMPのアルバムをもらって。それから中学生の時に『saku saku』っていう木村カエラがやっていたtvkの番組で、たまたまKREVAがちょうどソロデビューシングル「希望の炎」を出した頃に出演してたんです。それで「かっこいいな」と思って。その後すぐに「音色」も出て、KREVA、KICK THE CAN CREW、BY PHAR THE DOPESTなどを聞いていました。ヒップホップの他にも、尾崎豊とかも聴いていて。その頃はFUBUとかSean John、FREAKY、Jokerなんかのセットアップを着て、近くの公園でストリートバスケもやっていましたね。そういう場所では、あたりまえに誰かが洋楽を流してるけど、歌詞の意味がわからない洋楽にそこまでハマれなくて、日本語の音楽を聞いてました。そこからはstzと同じでMCバトルとか見たり、すでに日本語ラップが好きだった友達が焼いてくれたMDだったりがきっかけで、そいつが住んでた団地の下でよくフリースタイルをして遊んでました。自分でリリックを書くようになったのは、GEEKの「Pipe dream」。高校2年生くらいの時に、GEEKのリリックに共感しちゃって。それくらいからリリックを書いて録音するようになったんです。
 

ーONENESSの皆さんは地元も遊んでいた場所もバラバラだし、こうしてクルーとして活動し始めたのも割と最近なんですよね?

 
MVTEN:そうですね。知り合ったのは20歳ぐらいだったんですけど、ひとつになってまとまったのは26、27歳くらいの時。GREEN ASSASIN DOLLARと出した『DEjAVU』が2019年でした。
 

ーONENESS以前にも、それぞれの活動があったわけじゃないですか。それを経て、改めてクルーを作るというのはどういう感情の動きがありましたか?

MVTEN:クルーを作るというか、自然と合流していった感じですね。自分とstzとKoyadopeはill commons hoodだったし、そのグループで渋谷のEARで開いてた「GOOD SMELL」っていうイベントがあるんですけど、そこにKoyadopeが幼馴染のShota Kumagaiを連れてきてた。S2も自分たちのイベントで会ってからすぐ仲良くなったし、7AWERAもただクラブで会うだけじゃなくて、普通に遊んでいた仲間だったんです。Slit Eyedが、そういう当時の自分たちをテーマに卒論を書いたっていうのが極めつけなんですが(笑)。皆、単純にノリが合うんですよね。でも、実際に歳をとると好きなことをやってる場合じゃなくなるじゃないですか、色んな理由で。それに、ひとりで制作しているとリリースせずに溜まっていく曲とかもあった。でも、ONENESSになってからは「自分ひとりじゃないからな」って思うことは増えました。冠婚葬祭には確実に呼ぶ距離感のブラザーズなんで、この縁を腐らせられないという気持ちはありますね。
 

ーアーティストとして戦い続けるためにも、ひとりではなく仲間がいたほうがいい、と。

 
MVTEN:そうですね。それぞれ勝手に自分と戦ってるんですけど、ひと呼吸ついたときに、隣の友達がめっちゃ戦ってるのを見たら「俺もまだ頑張ろう」ってなる、あの感じですかね。それぐらい音楽が好きなヤツ。音楽じゃなくても車とか、写真、絵、服、映画、家具でもなんでも、見たりディグったりするのが好き。で、いまだに作ることが好きなヤツらって感じです。
 

ー20代のラッパーの方と話していても「30歳になったら辞める」みたいに、すでに区切りを付けている方も少なくないと感じるんですよね。そんな中、MVTENさんが言うみたいに、こうして皆と熱くなれること自体が幸せだよな、と感じます。

 
MVTEN:僕も20代の時はそんな感じのこと言ってたっす。「30になったら、もうラップしない」って(笑)。でも、音楽に限らずイケてる人たちって年齢、性別関係なくフレッシュなことをしてるし、そういう人たちが周りにいる環境に自分の身を置いていることに気付いてからは、なんとなくものの考え方も変わっていったかもしれないです。続けるっていうよりは、生活そのものというか。長く愛せそうなものを選ぶようになったり、ラブとペイン以外を歌にするようになったりという変化もありました。
 

ーアルバム『Original ONES』制作のきっかけはなんでしたか?

 
MVTEN:一昨年は全然リリースしていなくて、ほぼ全曲リミックスでライブすることもあったんですけど、新鮮さも欲しくなったタイミングだったので「新しい曲作る?」と。「だったらアルバムにするか」という出だしだったと思います。
 
Phaze1992:MVTENと車の移動中に、色んな話をしながらONENESSの現状や今後の構想を整理していくことも多いんです。例えば、90年代のヒップホップが“黄金期”と呼ばれて今も愛され続ける理由は、そこには混じり気のない、ど真ん中のヒップホップのエッセンスがあるからだと思うんです。そして、ど真ん中だからこそ“黄金期”がみんなの集合場所のようになっているというか。今回のアルバムに限らずですが、ONENESSにもそのエッセンスは確かに血として流れているなど、徐々に自分の考えにフォーカスしていきました。そんなふうに自分のアイデアとMVTENのアイデアを話していくうちに、自然にイメージが現れてきた感じです。


 

ーONENESSは3MCを擁するクルーですけど、今作は全曲にMVTEN、stz、7AWERAという3名のラップがちゃんと入っていますよね。

 
MVTEN:それも最初に決めました。あれこれ考えてもはじまらないので、全曲3人でラップしようって。前回のアルバム『RARE COIL』の時はプロデューサーもバラバラで、ラップはバランスを見てみんなで決めたんですが、今回は全曲Phaze1992のビートだからこそ、シンプルに組み立てられました。
 

ー7AWERAさんは、これまでにONENESSの作品に参加することもありましたが、今作から正式にONENESSに合流した感じですか?

 
7AWERA:はい。ONENESSのメンバーのことは20歳ぐらいから知っていたんですけど、前からそういうノリみたいなのはあったんですよね。たとえばBBQをしていて、ONENESSのファミリーの中に俺だけいる、みたいな。その時に、「(7AWERAも)ほぼONENESSだよなー」って言われることもあって。決め手としては、MVTENとstzの2人のラップがヤバいって前からずっと思っていたので「一緒にやったら俺のラップももっとヤバくなるかも」っていう期待ですね。こんな風に言うとちょっと恥ずかしいけど(笑)。それまではけっこう「好きな人が聴いてくれればいいや」「この感じでやっていこう」みたいなノリだったんですけど、(ONENESSに入ることで)自分に一つハードルを課すというか、その辺の意識は変わりました。そういう経緯があるので、自分的にはこの『Original ONES』が1枚目という気持ちが大きくて。振り返ってみると、いつもより時間をかけて制作してた感じはありますね。
 

ー実際のレコーディングはどのように進行していったのでしょうか。ビートを決めてから録っていった?

 
MVTEN:ビートに関しては、今回は自分とPhaze1992の2人で決めました。Phaze1992のビートを根掘り葉掘り聴いた上でプレイリストを作って、曲を順番に並べながら選んでいきました。
 

ーそこから、本格的に各々の制作が始まっていった感じですか?

 
7AWERA:僕は渡された曲順に(リリックを)書いていった気がします。3人で、一曲一曲に対してテーマっていうかキーワードを出し合っていったんだよね。
 
MVTEN:そうそう。それまでstzともリリックのテーマを決めるっていうことをしたことがなくて。「ビートがどういう画なのか、同じ画面を見ようぜ」って話をしましたね。色とか景色、言葉とかのインスピレーションを共有したキャンパスに、それぞれのリリックを書いていったイメージです。


 

ーたとえば「コイントス」は、社会問題にも言及しています。この曲に関してはどんなテーマを共有していったのでしょうか。

 
7AWERA:あれは最後に追加した1曲なんです。テーマもあったよね?
 
stz:あったあった。最初は「けっこう大きめのテーマ」みたいな漠然としたものだったけど、別の曲のレコーディング中に、お互いの書いたリリックやフローを聞いてできた感じでしたね。
 

ーアルバムの流れも美しいなと感じました。終盤にノスタルジックな「OINORI」が収録されていて、アルバムが終わると思いきや、その後にひねりの効いた「sss」があり、そこでアルバムの幕が下ろされる。

 
Phaze1992:このアルバムには、ライブでもよくやっていた「sss」を入れたかったんです。この曲はアルバムの中でも一番どストレートなヒップホップに仕上がっていて、これだったらDJ PremierにもPete Rockにも聴かせられるな、と思ったんです。「あの人たちが親だよ」って明確に言えるビートだし、ライブの時、あの世代が好きな人たちにも「あんなに下からくるビートは久しぶりだからブチ上がった」って言ってもらえた曲でもあるなと。あと、いかにも終わりっぽい「OINORI」で終わりたくなくて、絶対に外せない「sss」を最後に持ってきました。
 
MVTEN:「俺らが好きなのはこれなんだよな」っていうのを最後に持ってきたかったんです。最後に「sss」を持ってくると、その特別感が伝わるのかなと。


 

ーリード曲として発表されていた「Saturday Night Special 2」のビートは華やかかつヘヴィで、イントロを聴いただけでも皆さんの自信を垣間見ることができるようでした。

 
Phaze1992:この曲は実は演歌ネタなんですけど、富士そばで深夜に飯を食ってる時に流れていた曲にビビッときて、その日のうちにビートを作ったんです。でも翌日に聴き返してみたら「何で演歌で曲作ってんだ?」ってハッとして、みんなには聴かせず寝かせてたんですよ。
 
MVTEN:そういうのも掘り起こしながらね(笑)。


 
Phaze1992:逆に、「eazy tribe」は自分でも最初から良いものができたと思って。これは2年くらい前からあったビートで、アルバムを作るきっかけにもなった曲ですね。
 

ー本作を完成させて、「名刺がわりの一枚が完成した」という感覚はありますか?

 
MVTEN:あります。「これが今の僕らです」って言い切れるような作品ができたんで、これはもうマスターピースです。
 
7AWERA:録り終えた時に“ヤバいものができた感”はありましたね。前回の『RARE COIL』の時は1日でレコーディングしたので、色んなことを考える気力もなくて終わった時も「死んだ……」って感じだったんですけど、今回はレコーディングに3日を費やしたので、達成感をちゃんと感じました。
 
stz:節目じゃないですけど、今回のアルバムはONENESSの年表にもでかい文字で載るんじゃないかと思いますね。
 

ーS2さんはDJという目線からメンバーのことを俯瞰して見ている立場ですよね。ここ最近のメンバーたちを見て、感じることはありますか?

 
S2:みんなやっぱり年々丸くなっていっているなとは思います。203(ONENESSはじまりの場所。平和島、ちゃんこ屋力士の2階)があったときみたいに、今は週4とかで遊ばなくはなりましたけど(笑)。その分、丸くなっているというか無駄がなくなったというか。場数を踏んだっていうのもありますけど、「ライブDJはお前じゃなきゃ嫌だ」ってメンバーから言ってくれることもあって、自分も頼りにされているなと思えるようになった。今回の制作も側から見ていたんですけど、みんないい意味で変わったなって思いました。一方で、Shota Kumagaiの写真やSlit Eyedのアートワークに映像、Koyadopeから受け取るバイブスはお馴染みの部分でもある。中身は変化していって。それぞれがいい方向に向いてるなって感じています。それもまた刺激になるからありがたいです。
 
MVTEN:「コイントス」のビートを決めたのはS2なんですよ。ビートが2つあって、1度は多数決で決めたんですが、S2は「もう1つのビートの方がいい」って言っていて。
 
S2:「コイントス」のイントロがギターで、ドラムにも南部のノリが入ってくるから、3人のラップが乗ったらどんな感じなんだろうって思っていたんです。挑戦的でもあるから、こっちのビートでやってほしいなと思いましたね。
 

ーこれからのONENESSについては、どんな風に考えていますか?

 
MVTEN:ここから先のことは、正直僕らの手中だけには収まらないというか。ライブで色んな場所に呼んでもらうことや、自分らの音楽を必要としてくれる人たちがいることが続ける理由になるときもある。僕らはこれからも作り続けていくってことじゃないですかね。生活の一部とはいえ、その生活をラフにやってるわけじゃないし、いつどうなるかわからない。予定もないのでリリースの約束もできないです。ただ『Original ONES』で初めてONENESSのことを知ってくれた人たちには、ぜひ昔の曲も聴いてほしいです。今までリリースしている作品の中には、ブート盤的な作品とか、フィジカルでしか出してないものもあったり、ソロ作品もあるので。それも含めて、eazyなONENESSのノリ。ディグ好きのONENESSなので、僕たちが発売しているカセットやレコードとかも掘ってもらえたら。ヒップホップはもちろん、ONENESSを掘ってもらったことがキッカケで、いろんな好きなことをディグするきっかけになったら嬉しいです。
 

取材場所はメンバーと交流の深い川崎のヴィンテージショップBOWL Vintage

https://www.bowl-vintage.com/