今、東京のユースの間で話題を呼んでいるイベント『TEN’S TOKYO』。このイベントでは、2010年代のアーティストにフォーカスし、現代のフレッシュな感性で時代を形成するアーティスト、DJが参加している。言わば、東京のテン年代を象徴する光景がそこに生まれる。そんなパーティなのだ。
前置きが長くなってしまうがお付き合い願いたい。
本イベントはこれまでにNOS EBISUや代官山UNITで開催されており、音楽以外にもグラフィックアーティストが参加し、ここでしか体験できない空間を作り上げてきた。前回、UNITで開催された模様は以下の通り。
WONKをはじめ、 BANKROLL(KANDYTOWN)、Fla$hBackSやLafLifeがライブを展開。DJはLicaxxx、Kosuke Haradaがラインナップ。UNITだけではなく、上階SALOONも貸し切ってのパーティとなった。(SALOONにはMOSSGREEN、FAME、Sach LeeなどがDJで出演)テン年代のイベントとあって、24時を回る頃には会場にユースがギッシリ、パワー溢れるオーディエンスたちが、ライブやDJなど音に酔い、各々エネルギーを発散していた。
そのTEN’S TOKYOから派生したイベント『TEN’S ISLAND』が8月5日の土曜日、新島WAXで開催されることが決定。TEN’S TOKYO〜夏の特別編〜としてのパーティとなる。スペシャルゲストにMUROを迎え、ALL GREEN LABEL(LafLife、FAME、MOSSGREEN、SachLee)、Matzuda Hiromu、Kosuke HaradaのライブやDJ、そしてDENALIによるライブペイントのパフォーマンスも予定している。
このTEN’S ISLAND開催に合わせ、EYESCREAMならではのスペシャルな企画を用意した。題して「真夏の島で聴きたいレコード」!! 本イベントに出演するアーティスト、またWONKと繋がるアーティストによるリコメンド集をコメントと共にお届けしたい。
この夏の夜、こんな音楽で体を揺らしてみてはいかがだろう。
Minnesota (From KANDYTOWN)
Profile
日本で最注目の大所帯HIPHOPクルーKANDYTOWNのメンバーであり、KANDYTOWNとしての活動のほか都内を中心にクラブやラウンジ、FM局でのDJなど様々なフィールドで活動。2017年6月に自身初となるミックスCD”TJ’s MODE BLVD”を発売、8月30日にはWarner Music JapanよりDJ MASATOとの共作でアトランティックレコード70周年を記念し、オフィシャル音源を使用したミックスCD “Land of 1000 Classics”をリリース。
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「Boogaloo Assassins / Old Love Dies Hard」
「真夏の暑い日はラテンで汗だくになりながら踊りたい。LAの大所帯ラテン~ブーガルーバンドの2014年に出たアルバムです。これが出てからの毎年の夏は常にレコードバッグに忍ばせてしまう最高すぎる一枚。Dawn Penn “No, No, No”のカバーは汗も蒸発するほど暑すぎるキラーナンバー、夕暮れ時のビーチで聞きたいスウィートな”Para Mi”なんかもいいです。現地でライブを見たときもお客さんの雰囲気含め最高の空間でした。大好きなレコードです」。
Ayatake EZAKI (WONK)
Profile
ジャズやソウル、ヒップホップを融合させたデビューアルバム『Sphere』(2016年)で注目を集める4人組バンドWONKのキーボーディスト。1992年福岡県生まれ。4歳からピアノを始め、小学生ですでに自身のジャズグループで音楽フェスティバルに出場。2013年からWONKのキーボーディストとして活動する一方で、映画『なつやすみの巨匠』(2015年)で音楽監督を務めたほか、さまざまなアニメ、映画音楽を作曲。
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「João Gilberto / João Gilberto」
「日常のすべてを忘れてお酒を片手に海辺で聴きたい1枚」。
安藤康平(Saxophonist)
Profile
1989年生。JAZZ,HIPHOPなどのブラックミュージックをベースにアンダーグラウンドなシーンからメジャーアーティストに到るまで数多くの作品、ライブに参加。近年では”WONK”、”ものんくる”など同世代のバンド、ユニットとも活動中
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Mongo Santamaria / Sofrito (1976)
「ラテンパーカッショニストMongo Santamariaのラテンジャズ、フュージョン期の傑作です。このアルバムはゴリゴリのラテンというより、ジャズやディスコのテイストを取り入れた爽やかなサウンドに溢れています。是非とも南の島で聴きたい1枚です」。
Kosuke Harada
Profile
1992年生まれのDJ/Creative Director。都内を中心に全国各地で年間150本以上のGIGをこなし、レストラン、HOTEL BAR、CAFEでの選曲からCLUB PLAYまで幅広く活動している。また国内のみならず2017年にはWONKのヨーロッパツアーにMOSSGREENらとDJとして同行しParis, Berlin, LondonでPLAYをするなど精力的に活動を続けている。また様々なアーティストのツアーやイベントの企画および運営、流通、レコーディングに携わるなどCreative Directorとしても活動中。
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「K-Maxx/Sweater Funk Presents」
「海にお祭にフェスティバルにBBQ。夏の忙しない日々にMELLOWな1枚を。絶妙なシンセブギーサウンドにSWEETで軽い歌声がたまらない。最高に心地いい空間を作ってくれるレコード」。
ALL GREEN LABEL
Profile
-Individual Music Label in Tokyo, Japan- 東京を中心に活動するインディペンデントレーベル。LafLife, MOSSGREEN, FAME, Sach Leeなどが所属。
ラップアルバムやMIX CDのリリースを勢力的に行う。2017年6月にはOOg名義のコンピレーションアルバム「SPACE LOUNGE」をリリース。
http://allgreenlabel.tumblr.com
LafLife
Profile
DAN、OOgによる2MCラップクルー。2016年にALL GREEN LABELより1stアルバム「LAF LIFE」をリリース。都内を中心に年間多数のライブを敢行、多くのヒップホップヘッズたちから信頼を集めている。
DAN (LafLife / ALL GREEN LABEL / 629)
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「Lonnie Liston Smith & The Cosmic Echoes / Visions of a New World」
「裏面のSunsetからSummer Nightsまでを流れで聴くのが好きです。夏の夕暮れ時に好きな連中と海沿いでこれ聴けたら最高ですね」。
OOg (LafLife / ALL GREEN LABEL / 629)
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「Tony Allen / Black Voices」
「これ島で聴いたら野生の本能、思い出せる気がします。自然の音に囲まれながら是非聴きたいです。出来るならジャンベとか持ち込んで皆んなで!」
MOSSGREEN (ALL GREEN LABEL / 629)
Profile
ALL GREEN LABEL・TEN’S TOKYO主宰。ソウル/ファンク/ジャズ/ハウスなどジャンルに捉われないスタイルで多くのクラブ・ライブハウスなどに出演。海外アーティストの来日公演にも多数参加。2017年にはベルリン・パリ・ロンドンでDJツアーを敢行するなど活動の幅を広げている。
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「Gerardo Frisina / ad lib」
「夏は明るい楽曲を聴きたくなります。アフロ・キューバン、サンバなど夏らしさと涼しげな爽やかさを感じる1枚。綺麗なビーチで予定もなくダラダラ聴いていたい」。
FAME (ALL GREEN LABEL / 629)
Profile
DJ/Selector/Producer 常にPartyを最優先にし続け、年間100本以上のDJをこなす。ジャンルやBPMに縛られず曲から感じるフィーリングを大事にしたレコードでのDJ Playは、どの時間帯、シチュエーションでもピッタリな空間をデザインする。またClub DJ以外にも、Billboard LIVE TOKYO等のLIVE HOUSEでのDJや、InterFMでのDJ、アパレルブランド店内BGM選曲等、活躍は多岐に渡る。
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「Lucas Arruda / SOLAR」
「2015年に仏Favoriteからリリースされたブラジル人プロデューサーによる1枚。爽やかなジャケ通り暑い夏も涼しく過ごせそうな内容です。重量盤で音質も◎
Favoriteは好みの作品が多くいつもチェックしています」。
Sach Lee (ALL GREEN LABEL / 629)
Profile
ALL GREEN LABELのco-worker。ブラックカルチャーの洗礼以前にロックミュージックのギタリストとして活躍した背景がDJにも色濃く反映されている。2017年2月にカセット限定でデビューミックス”Night Out”を自身の所属するレーベルよりリリース。正真正銘のロックDJを目指して鋭意活動中。
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「George Duke / Brazilian Love Affair」
「月並みですが、真夏の楽園で耳を預けたいアルバムです。カンカン照りの下で踊りたくなる熱狂的な曲から地平線越しの太陽を眺めながら聴きたいスウィートなアンサンブルまで、様々なかたちで一夏を充実させてくれる作品です。音質も素晴らしい」。
Matzuda Hiromu
Profile
#MatzudaHiromu
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「Dayton / The Sound Of Music (X-Tended Remix)」
「去年に引き続きHot Buttered Recordの亀井さんにお誘いいただいて、僕にとって二度目の新島です。ALL GREEN LABEL、Kosuke Harada、そしてMUROさんのプレイを、星空まで吹き抜けのWAXで思う存分浴びたいと思っています」。
DENALI
Profile
DENALI=”偉大なもの” レコードペイント・ウォールアート・ライブペイントを中心に活動。憧れであり、「偉大なもの」であるブラックミュージック文化をグラフィティやモノトーン、グラデーションを使い独自の世界観で表現する。
http://denali.minibird.jp
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「Buena Vista Social Club / Buena Vista Social Club」
「暑い夏をもっと暑くするような、ウッドデッキでゆったりのみながらダラけたいアルバム」。
さて、いかがだったでしょう。最高のサマータイムを最高の音楽と共に送ってみよう。
そして、上記リコメンドをくれたアーティストのほとんどが参加するTEN’S ISLANDの詳細は以下より。
INFORMATION
「TEN’S ISLAND」
2017.8.5(sat)@新島WAX Google Map
START 15:00 DOOR ¥1,500
-SPECIAL GUEST- MURO
-LIVE- ALL GREEN LABEL LIVE SET<LafLife / MOSSGREEN / FAME / Sach Lee>、Matzuda Hiromu
-DJ- Kosuke Harada
-LIVE PAINT- DENALI
https://tenstokyo.tumblr.com/