精力的な活動により目覚ましい活躍をみせている3人組バンド・D.A.N.。先週末のFUJI ROCK FESTIVAL 2018でのパフォーマンスも超満員で観客を大いに沸かせた。先月待望の2ndアルバム『Sonatine』をリリースし、8月23日(木)にはLIQUIDROOM 14th ANNIVERSARY企画への出演が決まり、小袋成彬とのツーマンライブを行う。さらに、9月から11月にかけては、『Sonatine』のリリースツアーでアジア3カ国を含む16都市を巡るツアーを開催する予定だ。
そんな話題盛りだくさんのD.A.N.から、新たなニュースが届いた。新作『Sonatine』の収録曲『Sundance』のミュージックビデオが公開されたのだ。さらに、ビデオのディレクションを担当したのは、PSGやgroup_inou、斉藤和義などのミュージックビデオやアートシーンなど多方面で活躍するイラストレーター/映像作家のオオクボリュウである。まずは、ビデオをご覧あれ。
オオクボリュウが得意とするポップで、キュビズムや抽象主義を彷彿とさせるような幾何学模様を取り込んだイラストがアニメーションとして動いていくのが特徴的。さらに、イラストに連動するように実写映像がコラージュされていくことでなんともアブストラクトでシュールな印象だ。アニメーションも、『Sundance』という楽曲のベースラインが醸し出す独特の雰囲気に呼応するように少しレトロで、ローファイな作りとなっていて、フィルムのノイズが入ってくるあたり、妙なバランス感を感じさせる。
さらにD.A.N.のメンバーは、抽象化されたロトスコープライクな表現で現われ、曲の展開も相まって心地よいカタルシスを感じる。一方で、動物、木材、研究所、コンドミニアム、煙突の煙、火山ガスが溢れ出る山、といった映像が、ポップな印象のアニメーションのなかに緊張感を立ち込めさせてもいる。
オオクボリュウがD.A.N.とコラボレーションを行なうのは、これが初めてではない。ワンマンツアーのビジュアルワークを担当したり、1stアルバムにも収録された『Ghana』のミュージックビデオでもディレクションを行なっている。
今回の新ミュージックビデオの公開により、D.A.N.はさらに話題になることだろう。リキッドでのツーマン、そして、アルバムのリリースツアーにも期待がさらに高まる。そして改めて、『Sonatine』を聞きなおそうと、そう思えるのだ。
INFORMATION
D.A.N.『Sonatine』
発売日:2018年7月18日(水)
価格:¥2,300(+tax)
収録曲:
01. Start
02. Chance
03. Sundance
04. Cyberphunk
05. Debris
06. Pendulum
07. Replica
08. Borderland
09. Orange
Info:d-a-n-music.com