MUSIC 2018.10.16

次世代ロック界の旗手として 福岡発ロックバンドAttractionsについて知りたい

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

これまで本サイトにてお伝えしてきた”STREET×STREET vol.02“のキャンペーンヒーロー、Attractionsについて。10月24日にはKID FRESINOと共に代官山UNITでライブイベント”STREET×STREET LIVE EDITION presented by HARLEY-DAVIDSON®“に登場するわけだが、ここで彼らのルーツや成り立ちについて知っておきたいと思う。
2016年結成、福岡が拠点のバンドであり、その原点はUKロックにある。が、ディスコやR&B、ソウルなどのブラックミュージック感ある楽曲は、単なるロックの枠を大きく超え、グルーヴ感たっぷりのメロディがリスナーを魅了する。今年はSUMMER SONIC 2018やSUNSET LIVE 2018などの野外フェスにも参加。Spotifyなどのサブスクでもバズりまくり。今、新たなロック界の旗手として注目を集めるAttractionsはどんな存在なんだろう? STREET×STREET vol.02においてコラボレーションした楽曲「Instant Jam」のことにも触れながら、インタビューさせてもらった。

ジャカルタのストリートにある熱気やヴァイブスを表現した「Instant Jam」

L to R_JUN(Ba), TARO(Vo), AKIRA(Dr), TAKE(Gt)

“とりあえず好きにやってみよう”で始まり現在へ

ーまず最初に、改めてAttractionsはどのように結成されたのか、教えてもらってもいいですか?

TAKE:僕たちは福岡発のバンドなのですが、まず最初に僕とJUNとUROがJENNNIFER ISOLATIONという前身バンドをやっていたんですよ。そのバンドが解散することになって、同じローカルのバンド仲間であるAKIRAに声をかけてスタートさせたんです。それが約2年前ですね。

ーJENNNIFER ISOLATIONでは、どのような音楽をやっていたんですか?

TAKE:Attractionsとは全然違うサウンドでしたね。UK寄りのファンクロック然とした感じでした。
TARO:ライブでモッシュやダイブが起こるようなバンドでしたね。
TAKE:もともとファンクロックが好きだったんですけど、月日が経つにつれ、いろんな人や音楽と出会ううちに違うことをやってみたい意識が強くなっていたんです。それで前身バンドが解散するのを契機に、せっかくなら今までとまったく違うことをやろうよっていって組んだのがAttractionsです。

ーAttractionsの音楽性には00年代のUKロックが影響を与えていると聞きましたが、皆さんのルーツやロックとの出会いは?

TARO:メンバーで統一された音楽的ルーツを持っているわけではないのですが、共通するのはUKの音楽ですね。The Beatles然り、ブリットポップであったり。2000年以降のUKミュージックはベースにあると思います。
TAKE:そうですね。僕の場合は音楽の入り口がミッシェル・ガン・エレファントなど邦ロックでした。そこからロックにのめり込み、NIRVANA、レッチリ(Red Hot Chili Peppers)……US/UK問わずディグりにディグって色んな音楽に出会ってきました。
JUN:自分はThe Beatlesが入りでした。親がレコードを持っていたので小さい頃から聴いていて。そこから雑誌などを情報源にOASISを知ったり、片っ端から聴いて90年代のロックをディグっていきました。
TARO:オレはインドネシア出身なんですけど、お国柄的に吸収欲が強くて音楽に対しても貪欲なんですよ。小さい頃は家でMTVが観れたので、そこからUKサウンドを徐々に自分の中に落とし込んでいきました。11歳で日本に来て、中学の頃とかまだ日本語がしっかり話せたわけでもなかったんで、音楽を聴くしかやることがなかったんですよね。色んな雑誌のレビューを読みまくって、CDを買いに行って。そこでArctic Monkeysに出会ったり。好きになったバンドは、そのバンドがどういう音楽にインフルーエンスされてきたのかも気になるじゃないですか。そこからディグってOASISやBlurなどに出会って。
AKIRA:僕もMTVでしたね。もともと音楽が好きでテレビでRadioheadを知って衝撃を受けて。そこからOASISだとかUKロックに辿り着くまで、そう時間はかかりませんでした。

ーしかしAttractionsの音楽はUKロックではない。ダンスミュージックやR&Bなどブラックミュージックの匂いもします。

TAKE:さっきお話した通り「今までとまったく違うことをやろう」という話で始まったAttractionsなんですが、結局メンバーそれぞれ好きな音楽もバラバラなので。それをジャンルで一括りにまとめることなんてできなかったんです。じゃあ、とりあえず好きなように楽曲を作っていくかってて話をしながら制作を進めた結果、今のような形になっていったんです。
TARO:本当に色んな音楽からインスパイを受けていますね。もちろんUKロックもあれば、ディスコやR&B、ソウルとか。自分たちが聴いてきた音楽を吸収して、自分たちなりの手法で正直に表現しているんです。
TAKE:だから、どういうジャンルなのかというとなかな説明が難しいんです。とりあえず聴いていただいて、リスナーに判断していただきたいと思う部分もあります。


「Instant Jam」 MV撮影風景


Attractions / Instant Jam (official video)

音楽に国境や言語の壁はないということを体現したい

ー今回のSTREET×STREET Vol.02のコラボ楽曲「Instant Jam」もそうですが、Attractionsの楽曲はメロディがメロウでキャッチー。ここもバンドの個性だと感じました。

TARO:嬉しいですね。オレたちの楽曲は英詞なので、聴きやすいメロディは絶対的にクリアしたい部分だと思っています。単語もできるだけ、自分たちのメッセージが伝わりやすいようにストレートな言葉を選んでいます。

ー「Instant Jam」を今回のプロジェクトの楽曲に選んだ理由は?

TAKE:「Instant Jam」はたくさんの楽曲を制作している段階でできた曲なんですが、今回のテーマは”STREET”ということで、自分たちにとってのストリート感とはどういうものなのか? ということを考えて選びました。STREET® 750、STREET ROD®はストリートでも乗れる、既存のハーレーダビッドソンのイメージを覆すマシーンということもあるので、自分たちのリアルが表現されていて、テンポ感も乗れる楽曲に最終的に仕上げていきました。
TARO:歌詞に関しては曲を聴いてイメージを膨らませていったんですが、そのときに思い浮かんだのがジャカルタのストリートだったんですよね。あの街に流れている高揚感、パッションをそのまま曲に乗せて、良いヴァイブスをリスナーに伝えて行きたいと思って。ジャカルタのストリートって、堅苦しいルールがなくて、そこにいる人が自由に生きている感覚があるんです。フリーなマインドを持っているなって。今、日本で生活していて、たまに窮屈に感じることもあるんです。もっと自由に思うがままに表現していったら、すごく楽しくなるんじゃないかなって思うんです。そんな風にリスナーもリラックスして「Instant Jam」を楽しんでくれた嬉しいですね。

ーAttractionsは福岡発で、現在は福岡を拠点に活動しています。地元にこだわる理由はどういう点にありますか?

TARO:アジアの玄関口でもあるし、釜山に行くにしても1時間位で到着するし。福岡独特の自分たちのコミュニティがあるんです。多ジャンルなのにミニマムで、全員が親密。凝縮されているシーンがあって、それが魅力なんです。
JUN:ジャンルは違えどみんな繋がっている空気感は他の街にない特徴かもしれませんね。
TAKE:つまり、福岡が好きってことだね。
TARO:Yeah! That’s Right!
一同:

ー釜山といえば、前身バンドで韓国でもライブされているんですよね。そんな風に海外で活動していきたい気持ちは強いですか?

TAKE:ええ、すごくありますね。TAROもインドネシア出身ということもあって、なんだかシンパシーを感じるというか。僕らは福岡のバンドですけど、同じアジアの一員だと自覚しているので、もっとアジア圏のアーティストとのコミュニケーションを密にしたいし、ライブしに行ったり、逆に日本にバンドを呼んで、一緒にツアーしたりする活動を、もっとフットワーク軽くやっていきたいと考えています。
TARO:もちろんアメリカにもヨーロッパにもライブしに行きたいんですけど、日本に来てから、まだ1度もインドネシアに帰っていないので、バンドで戻りたいなって。きっと今のインドネシアの音楽シーンはすごく面白い状況になっていると思うので。音楽には国境や言語の壁がない、ということを自分たちの活動を通して表現できたらいいと思うし、そんなシーンを作れたらいいな、と考えています。最近はアジアからも大勢のアーティストが来日ライブを行なっているので、実現できると思うし、絶対に楽しいですよね。

ー今後、Attractionsは目指していく活動は?

TARO:先日、レコーディングが終了して次作リリースに向けて、制作の最終段階に差し掛かるところなんです。その作品をもってツアーを回ることを考えると今から楽しみなんですよね。今年、決まっているライブももちろんですけど、来年になったら何が起こるか。期待感がいっぱいです。どこまでもやってやろうという気持ちです。
TAKE:僕らは結成して2年目で、去年EPをリリースして本格的に始動して、今年から少しずつ夏フェスにも呼ばれるようになってきて。ようやく活動が軌道に乗りつつあるのを体感しています。東京にもどんどんライブしに行きたいですし、日本中を回りたいと思います。もちろんアジアの国々にも!
JUN:そう、今は良い意味で自分たちが頑張らなくちゃいけない状況だと自覚しています。まさに正念場ですね。

ARCHIVES

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