AROUND King Gnu:Ayatake Ezaki(WONK) Interview from EYESCREAM No.171

EYESCREAM.JPでは現在、大好評を博したEYESCREAM No.171、King Gnu issuより、一部コンテンツを公開中だ。

AROUND King Gnuと題された、King Gnuと関係性の深い人物にフォーカスした企画より、今回はWONKのメンバー、江﨑文武が登場。

“WONKとKing Gnuは同世代ですが
これから時代を動かすのは我々では? と”

―江﨑さんはKing Gnuの楽曲にも多数参加していますが、彼らとの出会いはいつ、どういうタイミングだったんですか?

「大希は芸大(東京藝術大学)の同級生だったんですよ。同級生にはドラマーの石若駿もいて、彼に誘われた学園祭のバンドのメンバーの1人として大希に出会ったんです。確か2013年、僕らがまだ20歳の頃だったと思います」

―そのバンドでの出会いをキッカケに関係が密接になっていったんですね。

「大希がSrv.Vinciの原型となるバンド、Mrs.Vinciをやっていた頃ぐらいから、次第にいろんな周辺の同世代の音楽仲間が集い始めて情報交換をするようになりましたね。単純に飲みに行こうとか、そういう仲というよりも、音楽を創る仲間という感じで繋がっていました。初めて一緒に音源を出したのはDTMP(2016年にリリースの常田大希によるプロジェクトDaiki Tsuneta Millennium Parade)からですね」

―江﨑さんから見たKing Gnuの魅力はどんなところだと思いますか?

「日本の音楽業界は技術とか楽曲の良し悪し以外で評価されることが多いと思うんです。例えばファッションとかパーソナリティの部分とか。でも、彼らはとにかく音楽に対して真摯に向き合っていますね。探究心が他を圧倒しているというか。とにかく練習の鬼のメンバーもいれば、以前と変わらずジャムセッションシーンにも身を置き続けているメンバーもいれば、海外の音楽周辺の様々な表現を深掘りしているメンバーもいます。実際に楽曲に参加してわかったんですけど、大希は完璧主義な部分があるんです。クラシックの演奏者に近い雰囲気も持っているヤツだと思いますね」

―WONKもKing Gnuも平成生まれですよね。令和という時代は自分たちにとってどんな時代になると思いますか?

「僕らは平成に生まれて、ある種、揶揄されるような形で“ゆとり”という言葉を結び付けられて育ってきました。WONKもKing Gnuも“ゆとり”ど真ん中だと思います。上の世代からちょっと敬遠されている世代ですね。でも、ゆとり世代の人間って意外と面白いヤツが多いのでは? っていうのを明確に証明していくのがこれから、つまり令和という時代だと思うんです。国の教育方針によって与えられてきた時間で、自発的に英語を習得したり、音楽について真剣に考えたり、“ゆとり”というレッテルの裏で着実に積み重ねてきたことがある人間が多数いるんです。積み重ねてきたものを軸にして、我々は自由な発想だったり表現だったりができる。それを僕ら世代が世の中に提示してシーンに大きな影響を与える時代が令和だと考えています」

―最後にWONKの今後の活動について教えてください。

「今は2年ぶりの新作を制作している最中なので楽しみにしていてほしいですね。アートワークやMVなどを担当するのがPERIMETRONなんですよ。それぞれに活動を続けてきた同世代の仲間と作品を作り、WONKとして世間に挑戦できるのが嬉しいですね」

「Orange Mug」ーWONK

江﨑文武

エクスペリメンタルソウルバンド WONKのキーボード。SUMMER SONICなどの大型野外フェスに限らず東京ジャズやBlue Note Jazz Festival in Japanなど音楽好きが集うフェスにも多数出演する実力派。江﨑自身はKing GnuやPAELLASのサポートなども手掛けておりシーンには欠かせない存在。現在、3枚目のアルバムを制作中。@ayatake[ig]
@ayatalce[Twitter]

INFORMATION

『Moon Dance』

2019.7.31 Release

[track list]
Blue Moon
Orange Mug
Sweeter,More Bitter
Mad Puppet
Phantom Lane

http://www.wonk.tokyo/

「Orange Mug (OfficialAudio)」

on sale
配信:https://umj.lnk.to/WONKss
制作:PERIMETRON

WONK 「Moon Dance」TOUR

・東京 / 恵比寿LIQUIDROOM
開催:2019年8月9日(金)
開場18:30 / 開演19:30
前売:¥3,800 / 当日:¥4,500

・福岡 / 福岡BEAT STATION
開催:2019年8月14日(水)
開場18:00 / 開演19:00
前売:¥3,800 / 当日:¥4,500

・仙台 / 仙台darwin
開催:2019年8月24日(土)
開場18:00 / 開演19:00
ゲスト:iri
前売:¥3,800 / 当日:¥4,500

・大阪 / 梅田Shangri-La
開催:2019年9月19日(木)
開場18:30 / 開演19:30
前売:¥3,800 / 当日:¥4,500

・札幌 / 札幌SPiCE
開催:2019年9月20日(金)
開場19:00 / 開演19:30
前売:¥3,800 / 当日:¥4,500

チケットは各種プレイガイドにて発売中
詳細:http://www.wonk.tokyo/live

AROUND King Gnu:Ryoto Ohara (Tempalay) Interview from EYESCREAM No.171