渋谷・スペイン坂にあるライブスペース、WWWとの新連載がスタート。所縁の深いミュージシャンたちに、普段は聞けない自分だけの“ご贔屓”なモノ・ヒト・コトを思う存分語ってもらいつつ、彼らのウラの顔に迫る。
dodoさんのご贔屓 :
スターウォーズのフィギュア
記念すべき第1回ゲストは、川崎在住のラッパーdodo。感情を鮮やかに切り取ったリリックとクセになるビートで、狂信的なファンを持つ孤高のカリスマだ。彼がチョイスしたのは、映画『スター・ウォーズ』にでてくるキャラクターのフィギュア。dodoの制作活動を見守る親衛隊の1人なのに、その名前は不明なんだとか。
ーフィギュアとの出会いを教えてください。
「幼稚園の時に、長野県長野市のトイザらスで。両親に買ってもらいました。僕、実は長野生まれなんです。映画『スター・ウォーズ』の、確かエピソード5~6に出てくるキャラクターなんですが、名前が分からなくて(笑)。調べても出てこないんです。結構マイナーなキャラだからこそ、マニアの間では垂涎物みたいで。」
ー確かに、ネットにも全く記載されていないですね。何か印象的なエピソードなどありますか?
「僕の作業部屋のスピーカーの上にいつも飾っていて、制作風景を見守ってくれています。岡本太郎の代表作の、鐘に棘が生えたフィギュアなど、その他にもいくつかあって。それはガチャガチャでゲットしたものなんですけど。パソコンの向こう側にディスプレーされていて、制作の合間に眺めたりして、刺激を受けています。」
ーいくつかあるフィギュアの中から、今回彼を選んだのはなぜですか?
「とにかくビジュアルが最高。顔がお尻みたいなんですよ。猿のお尻のようにグラデーションかかった色合いもいい。『スタートレック』など、エイリアンが登場する作品は他にもいろいろあるけど、中でも1番インパクトのあるビジュアルだと思います。そこには僕の「kill more it」とかと通ずる部分がある。あと、このオレンジのジャケットもいいですよね。多分、『猿の惑星』でも使われていたものだと思うんです。昔の映画って、衣装や小道具は結構使い回していたみたいで。ちなみに、このライトセーバーは同シリーズの主人公、オビ=ワン・ケノービのものを持たせただけ(笑)。」
ー『スター・ウォーズ』は、全エピソード観てますか?
「ー応、エピソード1〜6は観ました。子供の頃はワクワクして観れていたはずなのに、最近はあまり(笑)。多分『スター・ウォーズ』がどうこうと言うより、シンプルにこのキャラクターのビジュアルにバイブスを感じているんでしょうね。僕はそもそもコレクションするタイプでもないですし、曲を作るのにもバイブスは欠かせない要素なので。」