孤高の電子音楽家・横田進主宰のレーベル〈skintone〉より、名盤リイシューシリーズ第一弾として後期代表作『symbol』の最新リマスタリングCDの再発売と初LP化が決定した。
「楽しみながら作品を作ったことはない、ぶっ飛んで作るか、涙を流しながら作るかだ」と、1997年暮れの池尻での取材で横田はぼくに語っている。『symbol』が涙を流しながら作った作品であることは、何度か彼を取材した人間として言わせてもらえれば、間違いない。
──野田努(ele-king) *ライナーノーツより
90年代初頭から音楽活動を開始、1993年にドイツのテクノレーベル〈Harthouse〉から発表した『Frankfurt Tokyo Connection』が国内外で話題となり、翌94年には日本人として初めてベルリンのラヴ・パレードに出演、レイヴ・カルチャー黎明期の日本においてシーンを牽引するテクノ/ハウス/エレクトロニカのプロデューサーとして広く知られるようになった横田進。
今回リイシューとなる同作は、彼の短い人生のなかで作られた美しい電子音楽の傑作の一つであり、同レーベルからリリースされた8枚目の作品だ。
「象徴主義ということを意識して作った」と当時の取材で彼は答えているが、ここには彼の美学が集約されていると言えるだろう。クラシック音楽の断片をカットアップしながら、彼が追い求める美を描写した問題作を今一度チェックいただきたい。
INFORMATION
susumu yokota 『symbol』
レーベル:P-VINE
-CD-
品番:PCD-25324
定価:¥2,500+tax
発売:2021年6月2日(水)
-LP-
品番:PLP-7156
定価:¥3,500+tax
発売日:2021年8月18日(水)
[収録曲]
01.long long silk bridge
02.purple rose minuet
03.traveler in the wonderland
04.song of the sleeping forest
05.the plateau which the zephyr of flora occupies
06.fairy dance of twinkle and shadow
07.flaming love and destiny
08.the dying black swan
09.blue sky and yellow sunflower
10.capriccio and the innovative composer
11.i close the door upon myself.
12.symbol of life, love, and aesthetics
13.music from the lake surface
*LP SIDE A:M1-M6/SIDE B:M7-M13