ソウル出身、大阪在住。移民として生きる経験に根ざし、日本語表現の新たな地平を切り開くラッパー、MOMENT JOONの初著作「日本移民日記」が発売中だ。
撮影:三橋優美子
MOMENT JOONが“移民”としての自分を表現したアルバム『Passport & Garcon』では、日本社会における排外主義の興隆や差別意識の蔓延、同調圧力、シニシズムといったものを怒りや不安とともに突きつけ、大きな話題を読んだが本著も然り。
日本のヒップホップや“外人”であること、差別語、詩人・金時鐘との出会いなど、日々の経験と思索から見える日本社会の風景を、鋭く率直な言葉で綴り、硬直した社会にくさびを打ち込む一冊となっている。
INFORMATION
MOMENT JOON
「日本移民日記」
目次:
まえがき
01 「いない」と言われても僕はここに「いる」
02 日本語上手ですね
03 引退します。ホープ・マシーン。
04 井口堂から、次のホームへ
05 「チョン」と「N ワード」、そしてラップ(前編)
06 「チョン」と「N ワード」、そしてラップ(後編)
07 僕が在日になる日
08 シリアス金髪
09 バッド・エンドへようこそ
10 私の愛の住所は
付録 僕らの孤独の住所は日本
定価:本体1,700円+税
https://www.iwanami.co.jp/