NEWVIEW AWARDSは2018年に第1弾をスタートし誰もが3次元空間の表現を手にする近未来を見据え、XRの新たな表現と体験の世界を牽引し得る次世代クリエイターを発掘し、次なるステップへと進むきっかけをもたらすべく立ち上げられたAWARDだ。
第5弾となる今回は「Create a Melting Reality」(溶け合うリアリティを創造せよ。)を掲げ、世界14ヶ国155作品の応募があり、審査員長の宇川直宏と、Kizuna AI Inc.、Shinichi Osawa(MONDO GROSSO)、Lu Yang(中国)、yurinasia、北川一成、清水幹太/バーチャルヒューマンのルカ、小林大介、Nick den Boer(カナダ)ら審査員による最終審査会を経て、グランプリをはじめとする各種受賞作が決定した。
グランプリに相当するGRAND Prizeは、過去に住んでいた空間を分割し、各空間とそこにまつわる断片的な音から作者の「個人的で曖昧な記憶」を体験できる「my room / my sound」と、さまざまな場所の風景と記憶を合成し、どこにもないがどこかに存在しているかのようなテーマパークへ誘う「SEMI MEMORY」の2作品が受賞。グランプリに相当する作品が2つ選出されたのは初となる。
左:「my room / my sound」 / 右:「SEMI MEMORY」
GRAND Prize受賞者には、新作の制作支援金として最大$10,000 USDを提供、NEWVIEWを象徴するXRアーティストとして、XRシーンでの飛躍をバックアップ。SUPER DOMMUNEでの番組化、2023年のNEWVIEW FESTでの作品披露ほか、NEWVIEWが2023年度にグローバルに展開するさまざまなプロジェクトやイベントで活動、露出の機会を提供予定だ。
ここで改めてGRAND Prize受賞作品の紹介をおこなおう。
作品名:「my room / my sound」
作者:IEEIR(アーティストコレクティブ |JAPAN)
以前住んでいた空間を分割し、各空間とそこにまつわる断片的な音から作者の「記憶」を体験できる作品。
URL:https://newview.design/works/my-room-my-sound/
作品名:「SEMI MEMORY」
作者:Adrian Steckeweh | Omega.C(建築家、CG/XR クリエーター |GERMANY, JAPAN)
自分の記憶・経験・知覚に基づいて、郷愁を味わう。さまざまな場所の風景と記憶の合成によるテーマパーク。
URL:https://newview.design/works/semi-memory/
また、今回様々なジャンルから計8つのCOLLABORATION Prizeが用意された。
弊誌、EYESCREAMが世界から注目を浴びるダンサー、コレオグラファーのyurinasia (ユリナジア)を審査員に抜擢した「ULTRA MEDIA Prize」には「SEMI MEMORY」を選出。
今後、EYESCREAM WEB内でのフィーチャーとyurinasiaとのコラボレーション作品制作を予定しているので楽しみにしておいて欲しい。
ULTRA STAGE Prize
キズナアイの声を元に開発された歌唱特化型AIキャラクター「#kzn」(愛称 キズナちゃん)のPrize。受賞アーティストは、2023年2月に予定する「#kzn」のファーストライブのステージ空間演出に参加。
作品名:「AIAR Gallery 02」
作者:Rory Scott (rksxo) (クリエイティブ テクノロジスト/ アーティスト|US)
AIが生成したオーディオとビジュアルを展示する実験的なアートギャラリー。
URL:https://newview.design/works/aiar-gallery-02/
作品名:「Glyph’s Abyss」
作者:Ardak Mukanova(デザイナー |KAZAKHSTAN)
死にゆく生命の細胞を表現。体験者は細胞に歩いて近づき、彼らを動かす最後の光となる。
URL:https://newview.design/works/glyphs-abyss/
ULTRA SO SESSION Prize
次世代の楽曲制作のアプローチを探求する音楽家、作曲家、DJ、プロデューサーShinichi Osawa(MONDO GROSSO)が、新たなセッションパートナーとしてXRアーティストを選出するPrize。2023年に共に新たな作品制作を行いリリースを予定。
作品名:「Draw & drag future instruments」
作者:キンミライガッキ現代支部(アーティスト|JAPAN)
空間に描いたシンボルを認識して、対応した「キンミライガッキ」を召喚でき、演奏できるAR楽器。
URL:https://newview.design/works/draw-drag-future-instruments/
ULTRA TOUR Prize
「RPGレストラン」などで話題になった、複数人で同時に参加できるXRを用いた超初体験なツアープログラム「ULTRA TOUR by STYLY」のコンテンツ制作クリエイターを選出するPrize。世界主要な美術機関や国際アート公募展に作品選出される、著名な学者、実験的なクリエイター、マルチメディアアーティストのLu Yangが審査を行うほか、受賞アーティストとのコンテンツ制作にメンターとして協力。
作品名:「Species」
作者:Tomoro Kinoshita(ビジュアルアーティスト |JAPAN)
この施設では多種多様の生物を飼育、研究している。鮮やかな色彩と生物が創り出す美しいVR空間。
URL:https://newview.design/works/species/
ULTRA GRAPHIC Prize
パルコが提案するあたらしいアートマーケット「PARCO PRINT CENTER」が、リアルとデジタルが掛け合わされた新たなアートプロダクト創造を共にするクリエイターを選出するPrize。 PARCO PRINT CENTERで販売するプロダクトを制作。
作品名:「face」
作者:大西晃生(アーティスト|JAPAN)
画像、写真、立体造形、絵画…イメージがマテリアルをシームレスに移動した果てを表現した作品。
URL:https://newview.design/works/face/
ULTRA INNOVATION Prize
技術分野の司令塔としてあらゆるアイデアを形にする「BASSDRUM」が、アートとテクノロジーを融合した新たな体験を共に創るクリエイターを選出。受賞クリエイターには、BASSDRUMがテクニカルディレクションを手がける展示会のアート制作権を進呈。
作品名:「In My Brain」
作者:めーぷる(テクニカルアーティスト|JAPAN)
同じ世界でも感情によって見え方が変わる。そんな脳内のキャンバスを視覚化したAR作品。
URL:https://newview.design/works/in-my-brain/
ULTRA CULTURE Prize
創業から先端のカルチャー発信を通じたインキュベートを続けるパルコが、XRの新しい体験創造実験を共に行うアーティストを選出するPRIZE。受賞クリエイターが”やってみたい”アイデアをベースにパルコとコラボワークを制作し、作品をパルコのイベントとしてお披露目する機会を提供。
作品名:「SEMI MEMORY」
作者:Adrian Steckeweh | Omega.C(建築家、CG/XR クリエーター |GERMANY, JAPAN)
自分の記憶・経験・知覚に基づいて、郷愁を味わう。さまざまな場所の風景と記憶の合成によるテーマパーク。
URL:https://newview.design/works/semi-memory/
ULTRA IDEA Prize
新作の作品制作支援金として$2,000 USDが与えられるほか、より深くXRの表現と技術を学ぶ「NEWVIEW SCHOOL」2023年度の受講権利が与えられる。
作品名:「DrosTravel」
作者:Akira Tanaka(インタラクティブエンジニア|JAPAN)
街頭テレビをモチーフに、ドロステ(フレームの中で同じイメージが再帰的に繰り返されていく様)の渦に巻き込まれていくAR。
URL:https://newview.design/works/drostravel/
さらなる盛り上がりをみせてくれるであろうNEWVIEW AWARDSに今後とも目が離せない。
このAWARDをきっかけにあなたも次世代クリエイターたちの作品に触れてみてはいかがだろうか。
INFORMATION
NEWVIEW AWARDS 2022
3次元空間での新たなクリエイティブ表現と体験のデザインを開拓するプロジェクト/コミュニティ「NEWVIEW」が主催する、ファッション/カルチャー/アート分野のXR(VR/AR/MR)コンテンツアワード
NEWVIEW AWARDS 2022 概要
https://newview.design/awards/overview
NEWVIEW AWARDS 2022 受賞作品
https://newview.design/awards