いよいよ開催まで1ヶ月を切ったSTUTSの単独ライブ「STUTS “90 Degrees” LIVE at 日本武道館」。迫る大舞台に向けた決起会と称して、STUTSとSTUTSバンドのキーボードを務めるTAIHEI(Suchmos / 賽)を招集した。祝酒となるのは、これまでもSTUTSの活動をサポートしてきたジョニーウォーカーのスコッチウイスキー。そんなジョニーウォーカーが掲げるテーマ“KEEP WALKING”にちなんで、ここではお酒を片手にこれまでの歩みを振り返りつつ、武道館への意気込みやこれからについて語ってもらった。
L to R→STUTS、TAIHEI
at BAR NAGASAKI(東京都渋谷区道玄坂2丁目20-5 1F)
昔からやってきたことが
地続きになっての今
ー今日は「STUTS “90 Degrees” LIVE at 日本武道館」に向けた決起会として、これまでの歩みを振り返っていきます。まず、武道館が決まったときはどんな心境でしたか。
STUTS:まさか武道館に立てると思っていなかったので、自分でもびっくりしています。目標としていたわけではないですが、大きな舞台でやらせてもらえるのは嬉しいですし、ソワソワもしています。こうなったのは自分一人の力ではなくて、今まで一緒に曲を作らせてもらった方との歩みでもあると思います。あとバンドセットになったことも大きいので、TAIHEIくんを含めメンバーには感謝です。
TAIHEI:最初聞いたときは「わお!」って感じでしたけど、現時点でイケる気しかしないというか。僕はフルバンドの経験や、STUTS君と2人でフェスに出演したり、色んな編成でキャパシティを選ばずやってきたので、リハーサルを重ねて固めて行けば絶対上手くいくと思っています。
STUTS:TAIHEI君が入ってたことで、よりバンド感が強まったというか。有機的に人の演奏が結びつく大事さにも気づかせてもらったり、ムードメーカー的な感じで引っ張ってくれるんですよ。本格的なリハーサルはまだですが、話し合いながら良いものにしたいです。
ーそもそもお二人の出会いや、バンドメンバーになった経緯は?
STUTS:今までお願いしていた方が、『Contrast』(2020年10月)のリリースパーティに出れなくなってしまって、誰にお願いしようか考えたときにTAIHEI君が浮かんで。SuchmosやSANABAGUN.での鍵盤が素敵だったので、ダメ元でお願いしました。
TAIHEI:最初に話をもらったときに『サポートとかやったことないから分からないけど、とりあえず飲みに行きませんか』って誘って。行きたかったバーが閉まってて、山下公園で飲んだのが最初ですね。
ーその時はどんな話をしましたか?
TAIHEI:STUTS君の印象が“NYの路上でブチかました人”だったので、そもそもNYに行った理由とか、俺が質問攻めにした気がする。
STUTS:僕からも色々質問したよね。Suchmosでの活躍やSANABAGUN.での路上ライブの印象もあったので。
TAIHEI:そうだね。俺もずっと路上やってたから、コンクリートスピリットみたいな感じで、初めから通ずる部分はあったよね。
ーそんな通ずる部分もありながら、STUTSバンドでのイメージ共有などはどうやっていますか。
STUTS:最初に割と具体的にこの部分を演奏してほしいというイメージを伝えてからメンバーの皆さんと演奏してみてそこから色々試行錯誤していくという感じです。でも最近はあまり多くを伝えなくてもイメージ共有がしやすくなった感じがします。
TAIHEI:当初は意見交換もかなり多かったんですけど、ツアーや制作を経て、マストで欲しいポイントが分かってきたというか。最近は『ここは崩さずにこんな感じだよね』みたいなニュアンスも言わずとも共有できている気がします。
STUTS:やっぱり曲を構成する要素で崩せない部分もあれば、逆に遊んでもらいたい部分もあったり。その塩梅って難しいと思うんですけど、そのバランス感はここ2、3年で徐々にコミュニケーションを取らなくても伝わるようになったと思います。
TAIHEI:バンドマンは音源とライブを別物で考えるので、これまではどれだけライブならではのグルーヴを生み出すかに賭けてきたけど、今はSTUTS君の譲れない部分に落とし込んでいく感じ。けど今後同じ曲を演奏していく中で、他のアレンジも提案させていただこうとは思っています。
ー楽しみですね。今回の公演はゲストも多数ですね。
STUTS:まだまだ呼びたい人もいるんですけど、気づいたら大規模になっちゃいましたね。自分はトラックメーカーなので、ラッパーやシンガーの方と曲を作るのが普通の感覚というか。今回出演いただくゲストの方々と作ったものがなかったら武道館にも繋がっていないと思うので、みんなで舞台に立てるのは嬉しいです。
TAIHEI:トラックメーカーが武道館って本当に夢があるし、なんかプロデューサーの生ライブ感があって、見え方としてもすげぇかっこいいなと思う。
ー現時点でどんなライブにしたいと考えていますか。
STUTS:昔からやってきたことが地続きになっての今というか。大きな舞台ではあるけど、根っこの部分は変わってないので、そういう部分を感じてもらえたらと思います。リハを経て変わる部分もあるかと思いますが、これまでバンドでやったことない曲もやってみたいですね。ゲストの方もたくさん出演いただきますけど、トラックメーカーでありながらバンドセットをやったり、自分でも演奏する人ってあまり多くないと思うので、演奏とパフォーマンスのセッションを楽しんでもらえたら嬉しいです。
TAIHEI:キャパがデカくなるほどステージの中に集中するというか。客席に向けてエネルギーを放つというより、ステージ上で俺らが楽しんでる様子をデカい音で楽しんでくれって想いです。音響の話でいうと、STUTS君の後ろに置いてあるウーファーはめっちゃ良いね。
STUTS:良いよね。ウーファーの振動を感じながらグルーヴを生み出しているんだよね。
TAIHEI:STUTSバンドはSTUTS君が叩いてる背中が指揮なんですよ。位置的にSTUTS君の手元が見えないメンバーもいるので、あの動きにバンドのグルーヴが全部乗っかっているというか。
STUTS:なんであんなに動くんだろう(笑)。今までは一人でライブをしていたので、基本的にはMPCを叩いているときは自分の世界に入り込む感覚に近いんですけど、こうやったら盛り上がるかなって考えつつやっていて。なのでバンドのために意識した動きではないけど、自分のやっていたことがバンドにも繋がっていると思うと、感慨深いものがありますね。
TAIHEI:あの動きがなかったら崩壊するし、あのグルーヴが最高に好き。
ーライブでは、STUTSさんの動きにも注目ですね!お二人といえば、2年前にジョニーウォーカーの配信ライブ“The LIVE-HOUSE”にも出演されています。改めて当時のエピソードを教えてください。
TAIHEI:あれは良いライブだったよね〜。
STUTS:うん!まだバンドとして固まる前だったから、今ライブで同じ曲を演奏しても同じようにはならないので、その辺りも是非楽しんでいただけたら嬉しいです。当時も良かったけど、今はよりTAIHEI君ともみんなとも良い感じに合ってきたよね。
TAIHEI:そうだね。改めて神様だらけの良いメンバーだよね。
STUTS:本当に最高な皆様に参加していただいて。TAIHEI君はバンドの中では、守護神って感じで、機材トラブルとか僕が失敗したときにサポートしてくれるんです。
TAIHEI:守護神って(笑)。たまに雨の湿気で機材が止まっちゃうことがあるんですけど、ライブに入り込んでるお客さんを現実に戻すんじゃなくて、違う方向に持っていくというか。ライブの始まりから終わりまでお客さんを逃さない意識は、自分の活動の中で一番に考えていますね。
ー素敵ですね。お二人はお酒が好きということで、すでにジョニーウォーカーのハイボールで乾杯いただいていますが、元々ウイスキーは好きだったんですか。
STUTS:初めて飲んだのは覚えてないですけど、前回の配信のときにジョニーウォーカーさんからウイスキーを頂いて、ハイボールで飲むのがおすすめと聞いてから、ずっとハイボールで飲んでいます。けどロックもすごく美味しいんですよね。
TAIHEI:僕は元々ウイスキーが本当に好きで、いろんな良いお酒を飲みたいんですよ。ジョニーウォーカーは、最初に感動したブレンデッドウイスキーですね。日常酒にもなるし、特別な日に飲んでも美味しいというバランス感が素晴らしいなと。STUTS君の新居で撮影したときに引っ越し祝いで持っていったのも、偶然ですがジョニーウォーカーでした。
ー普段はどんな時に飲むことが多いですか。
STUTS:家とかでリフレッシュしたい時が多いですね。
TAIHEI:やっぱりライブ終わりに飲むお酒は格別ですね。
STUTS:ライブ後のお酒って本当に美味しいよね。
TAIHEI:あの瞬間のためにライブをしていると言っても過言じゃないくらい。
ー制作のインスピレーションが沸くときはどんな瞬間ですか。
STUTS:ドライブしてるときとか。あと、最近の流行りに乗っているみたいで恥ずかしいですが、昔からサウナや温泉が好きなので、そういう時もですね。でも基本は楽器を触ったり、音楽と向き合っているときに湧いてくることが多いです。
TAIHEI:基本的脳の2、3%くらいは常にどういう曲がいいかを考えているので、日常で聞こえてきたBGMやフレーズから膨らまして、ボイスメモで口笛を録って、家で楽器を触りながら自分の曲にしていく感じですかね。決まった瞬間はなく、美術館や他のアーティストのライブに行ったときとか、友達と飲んでるときに湧いたりもします。
ー武道館という節目を迎えますが、今後の歩みとしてどんなビジョンを描いていますか。
STUTS:いい意味で変わらず、みんなと楽しく出来たらいいですね。あと、転がり込んでくるチャンスボールみたいなものもちゃんと打ち返せたらいいなと思います。そういう積み重ねが今の自分や武道館という舞台に繋がったと思うので。自分なりに向き合って、その時点での自分が納得できることを今後もやってきたいなと思ってます。
TAIHEI:STUTS君のおかげで武道館でライブができることに、今は純粋にワクワクしています。だからといって、なんかが変わることもないと思うので、まずは楽しいお祭りを成功させられたらと思います。新しいバンドである賽もやっていますが、STUTS君の背中を見ながらまた一から地道にやってみて、サポートという形ではあるけど、STUTS君とやってるときはサポートというより、本当に一緒に作る感覚で勝手にやらしてもらってるので、今後もそういう関係を築いていけたら良いですね。
ーでは、改めて武道館への意気込みをお願いします。
STUTS:やったことのないこともやりつつ、舞台や環境が変わっても変わらない自分の芯みたいものを示せたら良いなと思います。振り返ると、NYでの路上ライブも当時は音楽で生活するなんて想像してなかったし、さっきTAIHEI君が言った自分の体の動きがバンドの指揮になっているものそうですけど、繋がると思ってなかったことが繋がることもあるので、今回の公演も次に繋がったら良いなと思います。そういう今までの歩みを感じてもらえたら嬉しいです。けど、それぞれで感じたいことを感じて、純粋に楽しんでもらえたらと思います。
TAIHEI:今回はたくさんのゲストの方が参加するわけですが、僕が元々繋がりのあった人はバンドメンバーを含めて実はあまりいないんですよ。ほとんどがSTUTS君をきっかけに友達になれた財産というか、そういう人とデカいお祭りをやれるのは感慨深いですし、絶対いいライブなるんで楽しみにして欲しいです。腕を磨いておきます。
STUTS:僕も頑張ります!
公演を記念してSTUTSサイン入りのジョニーウォーカーボトルを3名様にプレゼント!
応募の詳細は下記をチェック。
STUTS “90 Degrees” LIVE at 日本武道館公演
開催日時:6月23日(金)
会場:日本武道館公演
OPEN 17:00 / START 18:00
チケット:全席指定 8,500円
出演:
・STUTS with His Band
岩見継吾[Ba]、仰木亮彦[Gt]、TAIHEI[Key]、高橋佑成[Key]、吉良創太[Dr]、武嶋聡[Sax, Flute]、佐瀬悠輔[Tp]
・Guest
PUNPEE、JJJ、T-Pablow、鎮座DOPENESS、KMC、Mirage Collective、Daichi Yamamoto、NENE、Ryugo Ishida、仙人掌、北里彰久、BIM、tofubeats、C.O.S.A.、Yo-Sea、Campanella、SANTAWORLDVIEW、and more…
Johnnie Walker
ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年
アルコール度数:40%
容量:200ml / 700ml / 1000ml
原産地:スコットランド
スコットランドで6世代にわたって受け継がれ、卓越したブレンディング技術で丹念に作られる味わい。多彩な原酒のブレンドによる、複層的で豊かなその味わいは「ブレンドの傑作」と称され高く評価されている。特長的なスモーキーさをはじめウッディ、フルーティなど、その一杯で味の印象が変化し、ジョニーウォーカーならではの複層的な味わいを感じられる、奥深いウイスキー。