SKATE AND STUFF -from California Street- Vol.04 report by Ryuta Hironaga


SKATE AND STUFF -from California Street-

Photography & Report by Ryuta Hironaga

スケートボードの発祥の地カリフォルニア。そこには日常的にスケートカルチ ャーが根付き独自のライフスタイルを送っているスケーター達が暮らしている。 単身渡米した写真家・廣永竜太が撮り下ろした写真と共にスケートライフをお届 けする企画「Skate And Stuff」。第4回目はLAを拠点とするスケートボードカンパニーWKNDに所属するメガネがトレードマークのJohan Stuckey。WKNDのアイコニックなライダーとして仲間達と日々滑り続ける彼の1日を追った。

Introduction from Ryuta Hironaga

「EYESCREAM WEBをご覧の皆さん、こんにちは! 廣永竜太です。僕の住んでいるエコパークでは頻繁に映画やドラマの撮影が行われています。最近、観たNetflixのドラマシリーズ「LOVE」も近所を舞台にしてあるので、これを観れば何となくエコパーク界隈の雰囲気が分かります。興味がある方にはオススメですよ! 連載第4回目はWKNDのJohan Stuckeyを取材してきました。今回は彼の家とエコパークが舞台です。是非ご覧ください!」

現在のスケートボードシーンはスモールカンパニーで溢れかえっている。 理想を妥協することなく自分たちのやりたいように追求する、スケーターによるスケーターのためのカンパニー。LAを拠点にするスケートカンパニーWKNDも、今の時代を象徴する人気スモールカンパニーの1つだ。

そのWKNDに所属するJohan Stuckeyは個性的でユーモア溢れるチームのムードメーカー的な存在。彼とは奇遇にも共通の友人のイベントを手伝った事がきっかけで知り合い、今回の取材を喜んで引き受けてくれた。

彼の家に着くと早速、「ビール飲むかい?」のひと言からはじまった。どうやら彼は既に2、3本空けているようだ。愛犬マズィーと戯れている彼に、スケートをはじめたキッカケについて訊いてみた。
「オレには3人、年上の兄弟がいるんだ。当時はフロリダのビーチ側に住んでいたから、いつもサーフィンをしていたよ。それで、波がないときに兄貴がスケートしているのを見て始めたんだ。つまらない質問だな。冗談。ははは!」。

『じゃあ出身はフロリダ州なんだね』と訊くと

「そうだよ。生まれはフロリダだけど、母がペルー出身で幼いときにペルーに引っ 越した。その後、9歳のときにコスタリカに引っ越して、そのあとオーストラリアに2年間住んだ。12歳の時にフロリダに戻って、21歳のときにLAに来たんだ。LAに来たときは、たった1人だけ知り合いがいて彼がBerricsの連中を知っていたからLAに来た初日にBerricsへ行って、フィルマーのTom CartnerとSKATE TALKという番組をやっていたBob Altamirano、2人に出会ったんだ。それからコミュニティーが広がりHUFのウェアハウスで働いたりしているうちに初めてのスポンサーがついた。それがYellow BrandとSATORI wheelだったよ。それから友達になったTony Hawkの息子、Riley HawkからBird Houseのデッキを支給されるようになった」。

その後どうやって WKND に加入したのか訊いた。

「Habitatに乗っている時期があったんだけど上手くいかなくて、仲間内で新しいカンパニーを作ろうと考えていたんだ。だけど、名前や具体的なアイデアはなく漠然としていた。その時期に仲間とOjaiにキャンプに行ったんだ。そこで酔っ払って思い付いたアイデアがWKNDだったんだよ。その後しばらくの間、話が停滞し、デッキのスポンサーが必要だった。そのタイミングで、スケートカンパニーFoundationから『デッキを支給するから1年後にプロモデルを出そう』と誘われてチームに加入したんだけど、ベストフレンドのGrant Yansuraが、ついにWKNDを始めて、キャンプのときに仲間と作った名前とロゴがデッキにプリントされているのを見て、Foundationをやめて、正式にWKNDに加入したんだ。それで、去年プロモデルを作ってくれた。人生最高の日だったよ」。

その後 Johan はルームメイトがバンドマンということもあり、自宅内のスタジオに案内してくれて趣味のドラムを披露してくれた。




Johan宅を後にしてEcho Parkの駐車場でWKNDクルーが撮影しているとのことで、 彼らと合流した。Johanは、みんなから「Jo Jo」と呼ばれたり、みんなに冗談を言ったりお調子者のようだが、スケートに乗ると顔つきが変わり誰よりも真剣な眼 差しでスケートボードと向き合っていた。



撮影を終え、みんなでEcho Parkの公園に移動すると、さらに仲間が集まってきてピクニックのように日が暮れるまでチルアウトした。

「今日は来てくれてありがとう。これがオレのライフスタイルだよ。仲間とスケートしてハングアウトする。毎日これしかしてないよ」。

現在、フルパートに向けて撮影中とのことなので完成がとても楽しみだ。

VIDEOS

http://theberrics.com/johan-stuckey-wknd-pro-commericial/