デザイナー三宅一生氏の目覚ましい活躍とクリエイティブの舞台裏が描かれたエッセイ『イッセイさんはどこから来たの? 三宅一生の人と仕事』。その発売記念展覧会が東京銀座の森岡書店にて、6月26日(火)より開催される。
昨年末の刊行以来好評を博している同エッセイは、クリエイティブ・ディレクターでもあり、十和田市現代美術館の館長も務める著者、小池一子氏が書き下ろした含蓄に富むテキストにより、三宅氏を中心とした当時の時代感覚をも巧妙に描き出し、1つのドキュメンタリーとして大変興味深い作品に仕上がっている。
エッセイを彩る各章の扉には、美術家であり、日本で最も著名なグラフィックデザイナーの1人である横尾忠則氏によって制作された、1977年から1999年までのイッセイ ミヤケ パリ・コレクションの招待状が収録されている。今回の展示では、普段あまり目にすることのできないこの招待状の現品が、本書から厳選され、特別に展示される。巧みなグラフィックはもちろん、紙のテイストや印刷技術へのこだわりは、実物ならではの迫力。その圧倒的な美しさと、長きに渡り第一線で活躍し続ける三宅氏の既成の枠にとらわれないユニークな世界観が体感できる貴重な機会となっている。
INFORMATION
『イッセイさんはどこから来たの? 三宅一生の人と仕事』
2018年6月26日(火)─7月1日(日)13:00–20:00
会場:森岡書店
東京都中央区銀座1-28-15 鈴木ビル
Tel:03-3535-5020
HeHe/ヒヒ 刊行
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