音楽、そしてファッション。日々、目まぐるしく変化する時代の潮流の只中において、今も昔も変わらずに永遠のカルチャーアイコンとして愛され続けるDr.Martens。次世代を担うアップカミングなロックンロールバンド、go!go!vanillasの牧 達弥(vo/g)、ジェットセイヤ(dr)もまた、Dr.Martensに魅了され、強く影響を受けたミュージシャンだ。今回、EYESCREAMでは、兼ねてよりブランドのファンだと語る両名が、1950年代のムーブメントであるロカビリーをテーマとしたDr.Martensの新作をセルフスタイリングするスペシャルフォトセッションとインタビューを敢行。世代を越えて愛される本物が、現代ミュージックシーンを彩る新たな才能と共鳴する。
「はじめて買った時、“本物になれた”って感じました」
ー今回Dr.Martensの新作を履いてみた感想はどうでしたか?
牧:スタッズだけじゃなくて、イギリスらしいユニオンジャックや、エイトボールみたいなアメリカンなモチーフも混ざっているのが面白いと思いました。UKとUSの融合というか、ミクスチャー感がかっこいい。あと、ドクロのデザインって一番ブランドのセンス出ると思うんですよ。目がスタッズになっていて、クリスタルスカルみたいだし、メキシコっぽい骸骨にも見える。ロックですよね、要は。いろんな文化をごちゃ混ぜに取り込んでひとつにまとめてるっていうのが。あと、インソールがフカフカでした。いつも履いてるDr.Martensと違うクッション性があってすごい履きやすかったです。外とのギャップがすごい。見た目はすごいハードコアなのに、内面はすごい優しいやつだった!みたいな(笑)
ジェットセイヤ:刺繍が可愛いよね。靴の中の話で言うと、メッシュのようになってて履き心地がいいですね。実は自分でDr.Martensのブーツをスタッズでカスタムしたことがあって。でもスタッズの裏が飛び出て、靴下にひっかかっちゃうんですよ。ボロボロになっちゃって、これはイカンと(笑)でもやっぱりプロの裏処理がちゃんとしてあって、良い仕事してるな~と思いました。
ー今日のスタイリングのポイントは?
ジェットセイヤ:基本的にいつもルイスレザーのライダースを着て、Dr.Martensを履いているんですよ。かなり正統派なロックスタイルだと思うんですけど、わりと毎日このままのスタイルなんで違和感なくハマったかなと。
牧:僕は歴史のあるロカビリーのテイストを、リアルなストリートウェア的に解釈するイメージですかね。普段だったらボトムスはワイドパンツを合わせるところを、今日はブーツを引き立たせる為にタイトに黒で締めました。
ROCKABILLY T-SHIRT
¥9,000
ーDr.Martensとの出会いや、自分にとってどんな存在かを教えてください。
牧:はじめて買った時、“本物になれた”って感じました。中学校の頃からパンクが大好きで、よく通っていたライブハウスに居る先輩のパンクスたちも当たり前のように、みんな履いてるんですよ。それも、新品じゃなくライブで使い込まれた状態が、めっちゃかっこよくて。それってスニーカーじゃ絶対できないじゃないことじゃないですか? ずっと使い続けることで、自分の人生とか生活をにじませていくことに憧れてました。それで、エンジのカラーのブーツが、どうしても欲しかったんですよ。当時お母さんに頼んだら、「ダメよこんなに高いの! これでええやん! 似てるやん!」って言われちゃって、出てきたのが量販店に売ってるDr.Martensまるパクリみたいな安いエンジのブーツ。しばらくは、それをずっと履いてました。でも、恥ずかしいし悔しいじゃないですか? だから高校生になってから自分のお金を貯めて、念願の8ホールを買った時のことをよく覚えてますね。
ジェットセイヤ:自分は、『THIS IS ENGLAND』って映画がすごい印象に残ってます。子供が街の不良に絡まれて、お前も仲間入れよって、Dr.Martensを買いにいくんですよ。そこからだんだん不良になってくんですけど、そのシーンがすごい好きなんですよね。
実際に自分で履き始めたのは結構遅くて、20歳ぐらいの時。当時よく行ってた靴屋さんがマーチンの歴史を教えてくれて、もともと作業靴から始まって、ファッションや音楽のシーンにここまで影響を与えてるのがすごいなと思って、よく履くようになりました。もし宇宙人にオススメするなら、Dr.Martensは必ず教えたいです。伝統がある靴なんでね。地球を代表する靴として(笑)いろんな装飾もついてますけど、ベースはもとの8ホールと3ホール。そこを守ってるのが自分は好きですね。
左から
1460 ROCKABILLY 8EYE BOOT
¥30,000
1461 ROCKABILLY 3EYE SHOE
¥26,000
ー新曲の『チェンジユアワールド』はどんな曲ですか?
牧:タイトル通り、自分の世界を変える為には、どうすればいいのかってテーマ。それって、愛だと思うんですよ。異性への愛だけじゃなくて、こだわりや執着だったり、それこそ自分の好きなブーツを履き続けることもそうだし、何かに対する愛を持つことで、自分の世界は変わるし、人の世界も変わっていく。だからワールドも変わっていく。そんなメッセージをバニラズ流に詰め込んだ曲になってます。
ジェットセイヤ:今年の夏はたくさんライブをやるので、フェスにもライブハウスにも是非遊びに来てください。
牧:密集して足を踏まれちゃってもDr.Martensなら大丈夫なんでね。
ジェットセイヤ:間違いないね。スチールトゥ履いて来いと!(笑)みんな好きな服を着て、好きな靴を履いて、おしゃれして、一緒に楽しみましょう。
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