書道家 万美による連載パンチライン、第12回目。
ここでのパンチラインとは
禅の教えをキャッチーにした
禅語とよばれる言葉のこと。
禅語には多くのジャンルがあり、
それらをまとめた「禅語集」という本も
書店でちらほら見かけます。
私はこの本を「パンチライン集」と呼んでいます。
毎月、このパンチライン集の中から
書道家 万美がブチ上がった言葉を
フックアップ!
この言葉たちの中に、日々の生活の
「案とヒント」
が隠されているかも?
今月のパンチラインは「喝」
聞き慣れた「喝」。
ちょっと怖い印象もあったりなかったり?
喝
(かつ)
一
「喝」と大きな声で一切のものを掃蕩し、叱咤すること。
二
全身全霊から発せられた自己本来の面目の露呈。
三
玄妙の機を含んだ禅者の全体作用。
(参考:茶席の禅語 大辞典)
禅語集で「喝」を調べると
このように書かれておりました。
言葉に出来ない感情が
「喝」
へと集約されているようです。
共通点は、一瞬でハッと目覚めさせるような。
「迷うな!」
「目を覚ませ!」
「かかってこい!」
など、言葉にすると暑苦しく、
押し付けがましくなりがちな意味を、
「喝」がシンプルに表現しています。
もはや記号。
ここで書道家 万美が思う
「喝」な1曲をご紹介。
長いものはぶった切る
出る杭は打ち返す
芸術で訴える!
2002年2月22日に発表された楽曲が
今でも鮮やかに突き刺る。
これぞまさに禅語。
書道家 万美
PROFILE
書道家 万美 / Calligrapher MAMI
HIP HOPカルチャーのひとつ、グラフィティを書道と同じ視覚的言語芸術と捉えた“Calligraf2ity”を見出す。
個展やパフォーマンス、作品展示は日本をはじめ、アジア・ヨーロッパ・アメリカ・オーストラリア等でも発表している。
Calligraphy+Graffiti=Calligraf2ity(かりぐらふぃてぃ)とは…
2は、ひぃふぅみぃよぉ〜…と数える日本の文化。そして、書道(Calligraphy)とグラフィティ(Graffiti)の”2″つのカルチャーが融合した、次(2)世代の伝統。という意味を込めての “Calligraf2ity”。
official web : www.66mami66.com
instagram : @66mami66