先日発売されたEYESCREAM恒例となっているスケートボード特集の2019年版では、様々なスタイルが無数に細分化された現代のスケートクリエィテイブを総力特集。
国も時代も性差も飛び越え、欲しい情報に自由気ままにアクセスできる今。スケーターたちは、意識的あるいは無意識的に膨大なインプットをオリジナルの表現にアウトプットしている。
そこでWEBではフォーカスした各国のスケートレーベルの中からピックアップし、誌面では載せきれなかった写真やスケートビデオを掲載しよう。様々な形で創造したモノから、それぞれが放つスタイルを垣間見る。
Vol.05
Wayward London
PALACEのクリエイティブクルー“Palace Wayward Boys Choir(PWBC)”をルーツに持つ、PWBCオリジナルメンバーのDANIELKINLOCH、JAMES EDSONの二人が手がける。UKらしいハイセンスなグラフィックに遊び心を加えたデザインが魅力。
Skater-like‘ design is ……
Simplicity and personality
ブランド自体はまだまだあまり知られていないが、かの“Palace Skateboards”とルーツが同じであり、初期を支えたグラフィックがうずいているのが“Wayward London”だ。
見ての通り、世界中に存在するスケートレーベルのデザインのスタイルは様々であり、今やアメリカとロンドンではデザインのノリがかなり違ってきているように感じる。
WaywardやPalaceのようにヨーロッパのローカルなブランドは、遊び心が満載でパンチの効いたハイプな雰囲気が特徴であり、好奇心旺盛なユースたちが反応を示すのも納得なのではないだろうか。
インスピレーションの源は?という質問には、「行った場所や学んだカルチャーと毎日身の回りのものから影響を受けているよ。興味は幅広く持っているかな。特に写真が好きで、Helmet NewtonにRobert Mapplethorpe、Guy Bourdinの取る写真が好き。デザインで言うとBen Druryかな!」と教えてくれた。他にもKeith HaringとBen Sansburyのアートもお気に入りなんだとか。
今回紹介するビデオは、こちらも現在注目度高めのアムステルダム発となるブランド“Pop Trading Company”とコラボした際の映像だ。長年の付き合いだというこの2組みのコラボレーションは、プロダクトしかり、いい温度感の作品となっている。
‘POPWAYVE’
Pop Tradingの同じみのデザインで通常“P”の部分が、Waywardの“W”になっているのもかわいい!
ちなみに彼らは、ロンドンのメッカだったSBでスケートしていたが、今やたくさんのスケーターを見かけるようになったGillett Square (aka crackba)で最近は滑っているそうだ。
Waywardの周りには若手のスケーターが多く、今後下の世代がどう彼らの熱に影響を受け、新たなエネルギーが生まれるのか非常に楽しみである。
「僕たちが作りたいものを作って、他の人がそれに興味を持ってくれたらそれだけで最高だよ!」と彼らから届いたメッセージのように、クリエイトすることは、誰かと共感し通じ合える最高の手段ということは間違いない。
Wavemode
“2D of Skateboarding”
2019スケートボーディング特集
Vol.01 : Come to my Church
Vol.02 : Lewis Cruise
Vol.03 : STING WATER
Vol.04 : Skate Muzik
Vol.05 : Wayward London
INFORMATION
Skate Muzik
https://www.skatemuzikmilano.it/