顔のない人々を描く、そして自身の活動においても匿名性を保っているアーティスト、アートモアイが阿佐ヶ谷TAV GALLERYにおいて6月16日より新作展「Permanent Boredom」を開催する。
本展にあたって、「オートモアイは顔の無いヒトを描く。現実認識に閉じ込められたヒトと、ヒトとの関係性の中で。」という言葉が寄せられているが、以前、オートモアイがEYESCREAMの連載シリーズ「ZINEspiration」に登場した際に語っていたところによると(そこから少し時間が経っているので心境の変化もあるかもしれないが)、「いくつか理由はあるんですけど、全員が均質で同じ世界のイメージがあって、あくまでその世界を表現するための記号として描いているから、顔を描く必要がないと思っていて。誰か特定の個人を描きたいわけじゃない」。
今回は、ドローイング集『Endless Beginning』(2018年 / 焚書舎)の発売以降、積極的に挑戦しているペインティング作品の新作を発表予定。これがまた蠱惑的で、いくつものモチーフやコンテクスト、色彩、思惑、日常と非日常etc.が幾層にも重なりながら、ひとつの世界を生み出しているそのさまは圧巻で、ずっと観てられるほど。時間を気にしないでいいときに、向かいたい。
photoed by TACKING CITY
INFORMATION
オートモアイ 個展 “Permanent Boredom”
会期:2019年6月16日(日) – 6月30日(日)13:00 – 21:00
会場:TAV GALLERY(東京都杉並区阿佐谷北1-31-2)
休廊:水・木
協力:柴田さやか
・レセプションパーティー:6月16日(日)18:00 – 20:00