夏の終わりを鮮やかに彩る一大フェスティバル、SWEET LOVE SHOWER 2019が今年も山梨県 山中湖交流プラザ きららにて開催。8月30日・31日・9月1日の3日間に渡って日本のシーンを牽引するアーティスト陣の白熱のライブが繰り広げられた。
30周年のアニバーサリーイヤーとなった今年のラブシャ。まずは記念アイテムのチェックをとグッズ売り場に向かったところ、マーベルのロゴが胸元に掲げられたTシャツを発見。そう、今年のラブシャには世界中のヘッズから熱狂的な支持を集めるヒーロー集団、マーベルが初参加を果たしていたのだ。会場を見渡すとアイアンマンとスパイダーマンのフォトブースも。
もちろん、3日間の出演アーティストの中にもマーベルフリークがちらほら。ということで、今回EYESCREAMは6組のマーベル好きアーティストにインタビューを決行。その模様を3週に渡りお伝えするとしよう。
01 牧 達弥 (Vo/Gu) from go!go!vanillas
ーSWEET LOVE SHOWER 2019へのご出演、お疲れ様でした! 雨予報でしたが晴れましたね。
「今年はプライベートで2回キャンプをしに富士山周辺を訪れ、今日はこの夏3回目の富士山でした。毎回違う表情が見られるのですが、今日の富士山は、中腹に広がる雲に反射する光が綺麗で幻想的でした」
ー大のマーベルフリークと伺っています。今日のライブで使用されていたギターのストラップがマーベルでしたよね。
「ファンの方からのプレゼントなんです。昔のコミック調にマーベルが描かれていて、そのクラシックな雰囲気が気に入っています。なかなか出会えないデザインなので、すごく探してくれたのかな。その他にも家の冷蔵庫にスパイダーマンを貼ったりして、楽しんでいます」
SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2019 / go!go!vanillas Photo by 西槇太一
ー好きになったきっかけは何ですか?
「最初に観たのは『アイアンマン』。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』が上映されるくらいにネットフリックスでアーカイブを一気に観ました。シリーズが多いので手をつけるタイミングを見計らっていたのですが、観始めたらあっという間で。時系列が複雑なので、ネットに載っているオススメの順番なんかを参考にしました」
ー特にお気に入りのシーンを教えてください。
「シーンというより、音楽がまず最高で。僕の好きなバンド、ブラック・サバスが「アイアンマン」という曲を作っているんです。この楽曲は実際に『アイアンマン』のエンドクレジットでも使われていて。その他にも70~80年代のハードロックがメインで挿入されていたりするんです。その他の作品も音楽へのこだわりが強いものが多く、例えば『ブラックパンサー』は主人公にちなんでヒップホップの要素が強かったり、ケンドリック・ラマーがサントラを制作していたり。『キャプテン・マーベル』もナイン・インチ・ネイルズのTシャツを着ているんです。バンド好き、音楽好きのスタッフの気配を感じるところに、心がくすぐられました」
ーメンバーの中にマーベル・キャラクターに当てはまる方はいますか?
「進太郎(Gu)は、アイアンマンかな。意外と論理的なんですよね。セイヤ(Dr)はロックンロールというバロメーターを振り切ってる感じがソーみたい。プリティ(Ba)は博識ぶるのでドクター・ストレンジですかね。僕は……….スパイダーマンになりたいって感じです。夢がありますよね。全然クラスで注目されない、いわゆるオタクな主人公が、蜘蛛に噛まれたことで街を救い、みんなから崇められる。僕もギターを練習したことによって、知ってもらえるようになったから、少しリンクするところがありますよね」
ー5月にリリースされたニューアルバム『THE WORLD』の収録曲「Do You Wanna」もスパイダーマンからインスパイアされた楽曲と伺いました。
「僕の知るスパイダーマンはホームカミングのハッピーな方ではなく、アメージングで描かれている影のある印象。すごく人間らしさを感じます。なので今作では、自分自身とヒーローであるもう1人の自分との葛藤みたいなものを描きました。ぜひ、聴いていただけると嬉しいです」
02 ズーカラデル
吉田崇展(Gt&Vo)、鷲見こうた(Ba)、山岸りょう(Dr)
ー今年の夏の想い出を教えてください。
鷲見「7月にアルバム『ズーカラデル』がリリースできたので、ラジオに呼んでもらえたり、様々な夏フェスにも出演でき、“バンドをやっているんだ”ということを凄く実感できました」
ーラブシャも初出演でしたね。
鷲見「憧れていたイベントの一つだったので、嬉しいに尽きますね。ロケーションも最高でした」
山岸「風が気持ちよかったですね」
ー今日はマーベルについてお話を伺えればと思います!最初に観た作品は何でした?
鷲見「スパイダーマンかな。キャラクターとしてはアイアンマンが好きです」
山岸「最初の『アイアンマン』がすごく面白くて。ヒーローなのに自分の頭脳を頼りに論理的に戦う姿が最高でした」
鷲見「トニー・スタークがやっぱりかっこいいよね。たまに判断を間違えるあたりなんかに人間味を感じます。そう言った点では、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のロケットも感情的に行動しちゃうところが愛らしいですよね。グルートが自分の身を呈して木っ端微塵になっちゃったときに見せたロケットの表情に、グッときました。エンドロールにちょこちょこ出てきて、踊っているシーンがまた可愛いんですよ」
山岸「『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』だと冒頭から踊ってて、それがまた可愛いんだよね」
鷲見「あの作品は音楽もよくて、一回一回停止して調べる楽しさもあります」
山岸「あのスペーシーな世界観の中で、ソニーのウォークマンが出てくるのがまたイケてますよね」
ーメンバーをマーベル・キャラクターに例えるといかがですか?
吉田「僕、唄うための呼吸の練習をしているとハルクみたいって言われます」
鷲見「ハルクが心拍数を上げないようにトレーニングをしているシーンがあるんですけど、そのハルクに似てますね(笑)」
ーハルクになってる吉田さん、気になります! 最後に、今後の活動について教えてください。
吉田「9月からワンマンで全国9箇所を巡るツアーがはじまります。バンド感を凄く感じることができたこの夏の延長線上で、とても楽しみにしています。来てくださる方が楽しめるようなステージ作りを頑張ります!」