二十歳の眼差し
vol.01 望月 歩
遡るは2000年。かの大予言を嘲弄し、新時代への高揚感にただ身を委ねていたあの頃。ミレニアムベビーと名付けられた時代の光彩たちはこの世に生を享けた。あれから20年。社会は確実に進歩したけれど、変わらない眼差しはそこにある。2000年代とともに歩んできた彼らの瞳はいま、何を見つめるのか。
ー簡単な自己紹介をお願いします。
望月歩です。役者をしています。
ー趣味と特技を教えてください。
趣味はゲームかな。あとは、湯船に浸かるのが好きなので、銭湯や温泉に行くことと、夜道を散歩しながら失恋ソングを聞くのも好きです。
ーお気に入りの場所は?
自分の部屋。と、ある場所の屋上。お芝居する仲間と一緒に、いろんなことを考えた場所だから。
ー好きな映画は何ですか?
バッドエンドの映画が好き。観終わった後に襲ってくる感情の波が好きなんです。最近観た中では「縞模様のパジャマの少年」が印象的でした。役者仲間の若林時英に教えてもらった作品です。
ー本は読みますか?
「夢をかなえるゾウ」は人生で一番はじめに読んだ小説で、一番好きな作品。あとは漫画もよく読みます。「トモダチゲーム」などの頭脳戦が描かれたものから、少女漫画までなんでも。
ー尊敬する人を教えてください。
色々な方を尊敬していますが、身近なところだと、例えば俳優の福場俊策さん。年齢は先輩だけど、ここまで一緒に頑張ってきた仲間の1人です。こんなにも演技に対してストイックに楽しんでいる人と出会ったことがない。その役者としての姿勢を、尊敬しています。
ー宝物は何ですか?
いま、僕の周りに残っている人、物、全て。大事なものしか残っていません……でも、そういうのはかっこ悪いので、お気に入りの場所でもある屋上にします(笑)。素敵な役者仲間たちと、そこで過ごした時間が一番の宝物。
ー5年前の自分に一言。
片想い中のその子に、ちゃんと想いを伝えなさい!
ー5年後の自分に一言。
いまの僕に感謝しろよ。
ー2020年をどのように過ごしていきたいですか。
勝負の年にしたい。そうならないといけない時を迎えた気がします。
望月 歩
2000年9月28日 生まれ
WOWOWドラマ「埋もれる」で本格的に役者デビュー。その後、映画「ソロモンの偽証」、TVドラマ「マザー・ゲーム」「コウノドリ」「母になる」「アンナチュラル」「3年A組-今から皆さんは、人質です-」など次々と好演し話題に。2019年は「五億円のじんせい」「向こうの家」と2本の主演映画が公開。2020年2月8日から放送のEX「鈍色の箱の中で」への出演が決まっている。
Photography-Yuki Hori
Styling-Toshihiko Hirano
Hair&Make-Chika Ueno
Text&Edit-Mizuki Kanno