スモールスケートブランドをはじめ、DIYかつ小ロットで生産されているウエアが局地的な人気を博すムーブメントが3、4年程まえから顕著になった。自由に自分たちらしくーーまるでマーチャンダイズ/グッズ感覚でリリースされるプロダクトには、並々ならぬエネルギーを感じさせた。その動向にファッション界も少なからず影響を受けてきて、スモールブランドの数は日に日に世界中で増殖中。
しこうして現在に至るわけだが、この最初の一歩はどこにあったのか? と辿ると、一つにはLAストリートの動きが挙げられる。例えばCarrots By Anwar Carrots（キャロッツバイアンワーキャロッツ）。LAストリートの若き顔役として、次世代ファッションアイコンの筆頭として名を知られるAnwar Carrots（アンワー・キャロッツ）によるキャロッツ（人参）マークがトレードマークのブランドである。国内においては、グラフィックデザイナーのVERDYがコラボレーションしていたり、ストリートカルチャー感の強いブランドだ。
こうしてそのプロダクトを見返すと、その魅力はやはり等身大のリアリティにあるのではないだろうか。スリーブに刻まれている「キャロッツ」がカタカナであったり。決して小難しいことはなく、ストレートな自己表現。今も、ストリートで愛されるウエアとして、Carrots By Anwar Carrotsのプロダクトには、ユースのリアルを感じさせる。