その熱気と衝動に満ちたライブパフォーマンスで、東京のクラブ〜ライブハウスにおいて圧倒的な支持を得るバンド、bedがライブレコーディングアルバム『Archives : May 27th, 2023』をリリース。合わせて、リードトラック「2003」のMVが公開された。ディレクション~撮影は、bedのMVやアートワーク、写真、ライブ映像などをすべて手掛けるクリエイティブクルーLossによるものだ。
これまでシングル単位でリリースを重ねてきたbedだが、今回初めてアルバム尺での音源を発表する。が、”1stアルバム”ではなく“ライブレコーディングアルバム”、“アーカイブアルバム”という位置付けになるという。これについてメンバーは以下のようにコメントしている。
ツアーを打つ、フェスに出る、メディアに出る、そのためにアルバムを出す。
そんなやり方はbedには必要ない。
そのために妥協をして、作品を出したことで後悔までしているバンドを幾つも見てきた。
bedの1stアルバムは、まだ少し先でいい。またミュージシャンとしての”充足感”を、リリースした際のSNS上のリアクションや、各プラットフォームの再生回数等に求めてしまう呪縛(かつてのバンドではそれを求めたこともあるからこそこう言わせてもらう)からも、bedが始まったことで完全に解放された。
何かに急かされ、自分たちを急かした作品を残していくことはもうない。強くそう思えるのは、ステージの上で本物の、生命力のあるリアクションを感じているから。
拠点は東京の限られたエリアの限られたベニューのみ。それでもそこには、bedのようなバンドがこの国で存在していく上での全てが既にあると感じられる。他では得られない、当事者にとっても不思議な力が今のbedの現場にはある。この”アーカイブアルバム”は活動して1年少しのbedが、自分たちのために残した記録。今後も演奏し続けることで、望まなくとも変化してしまうであろう曲たちの現状地点のようなものだ。
本作はタイトル通り、今年5月に行われたライブレコーディング作品となる。これまでリリースしてきたシングル「APOLOGIZE」、「Kare Wa」、「Michael Mann」、「mother ship」のライブレコーディングバージョン4曲と、ライブではお馴染みながら音源としては初公開となる「2003」、「ISEI」、「Eventually」の計7曲が収録。ちなみにリードトラック「2003」の曲名は、その原型が生まれたセッションの際に「2003年のコールドプレイ」と形容したことが由来とのことだ。
INFORMATION
bed『Archives : May 27th, 2023』
*ライブレコーディングアルバム
Link:https://friendship.lnk.to/Archives_May27th