突然だが、日本における犬・猫の殺処分数の現状をご存知だろうか?
環境省が発表した平成27年度の殺処分数は、犬が15,811頭、猫が67,091頭、合計は82,902頭。まだまだ多いと言える数に違いはない。しかし、平成元年より昔で統計がある年はすべて年間の殺処分数は100万頭を超えていたというのだから驚きだ。ついに殺処分の合計が10万頭を下回ったわけだが、この減少傾向には、動物愛護団体の活躍も大きい。
そんな中、エシカルというキーワードが上がる時代だけに、ファッション界においても倫理観が問われている。ロサンゼルスを拠点とするジュエリーブランドCHAN LUUが7月5日(水)より行われるポップアップストアを協業する”バディ”として選んだのは、動物愛護団体Recontrer Mignonだ。同団体は、殺処分を減らすために動物たちを保護し新しい家族を見つけるための活動を展開し多くの著名人、文化人にも支持されている。代表である友森氏の明るく前向きな保護活動が多くの愛犬・愛猫家の共感を得ているとのこと。
このイベントではCHAN LUUとしては初の、ペットオーナーとペットがペアでつけられるアクセサリー“BUDDYJEWELRY”を販売。また、会期中はMignonのオリジナルトートバッグやステッカーなどのグッズもあわせて販売し、現在Mignonに保護されている動物たちのうち91頭の写真を展示する。
また“BUDDY”をテーマにMignonを卒業し、新たな家族のもとで絆を育んだ元保護犬とオーナーたちのポートレートを、写真家シンドウミツオ氏が撮りおろす。写真は、ショップウォールにプリントされる予定だ。飼い主のアクションによって、救われた命、存在し得なかった絆がそこにあることを思うと、非常に感慨深い。
CHAN LUUの新作サマーアクセサリーやウエアも並ぶ同店にて、ファッションを媒介したこの問題提起にあなたは何を思うだろうか。是非とも足を運んでみて欲しい。
“WITH BUDDY”
CHAN LUU x Recontrer Mignon
2017年7月5日(水)~11日(火)
伊勢丹新宿店2階=センターパーク / ザ・ステージ#2