PROFILE
Mac DeMarco
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Mac DeMarcoのツアーに帯同したのは昨年の8月、何千人ものオーディエンスを収容する大きな会場は毎日ソールド・アウトし、凄まじい熱気で溢れかえっていた。夏の暑さを加速させるように、キッズはセキュリティーの目を盗んではステージに上がり、ダイヴを繰り返して、また同じ場所に戻り仲間とシンガロングする。そんな華やかなムードとは対照的に、ツアーはとても過酷なものでもあった。日々の目まぐるしさに馴染むことは困難で、ツアーのヴァンはメンバーと彼らの疲労を乗せて、都市と都市をスケジュール通りに毎日移動する。しかしこのツアーの主役はどんな時・どんな場所でもご機嫌だった。弱音を吐く幼馴染でもあるメンバーをいつも励まし、終演後には出待ちをするファンの場所に自ずと訪れ、サインと写真撮影に応じた。そんな姿を側で見ていて、それは使命感や責任感からではなく、むしろ彼にとっての幸せのように感じた。彼が笑えば、少なくともその場では皆んなが笑顔になった。
面白いコードの進行や、どこか懐かしいメロディー、そして代名詞とも言えるギターの音色を合わせた彼の魅力的な音楽は、いまやインディー・ミュージック・シーンの、一つの大きなトレンドになった。近頃では実際に彼からの影響を公言するバンドがたくさん出てきた。しかし多くのキッズがMac DeMarcoの素晴らしさを形容する時に、忘れずに付け加えることは、彼の温かい人柄だ。
ツアーは僕にとって生涯忘れられないものになった。毎日色んなことが起こって、その一つ一つが映画の重要なワンシーンのように頭に残っている。しかし10年後にこのツアーを振り返った時、きっと僕が思い出すことは、Macの優しさだと思う。昔よりも簡単に生きれる選択が増えたと感じる。音楽を作ることや、音楽に触れることも昔よりも容易になったと思う。だからこそいま、Mac DeMarcoの音楽と、彼が持つスピリットが更に広がり、誰かの人生にそっと寄り添うような意味を持つことを願う。
3年ぶりに来日を果たしたMac DeMarcoに、彼にとっての重要なきっかけとなった影響や、新しいアルバムについて、そして彼が思う優しさなどについて聞きました。
ー3年前に初来日した時と同じように、今回も前乗りして東京に2週間近く滞在してたけど、どうだった?
Mac DeMarco(以下Mac):超最高だったよ。かなり息抜きにもなったしね。
ー前回と何か変わったことはあった?
Mac:今回はガール・フレンドのキエラも連れて来たんだ。彼女にとって東京は初めてだったから、前回来日した時に自分が行った場所を案内したり。たくさん新鮮なことがあったよ。この前は行けなかった浅草に一緒に行ったり、楽器屋や居酒屋もたくさん巡れて楽しかった。3年前は初めてだったから友達も全然いなかったし、東京に関する知識がなくて、右も左も分からなかったけど、この国に住む人々はいつも優しいし、本当に好きな場所なんだ。今回も新しい出会いがあったり、充実した期間だったね。
ー今回東京で見つけた面白いものやことはあった?
Mac:ファミマで売ってるピザまんはマジで美味かった! 教えて貰ってからほぼ毎日食べてたよ。今回も結構色んな物を食べたけど、一番美味しかったかも(笑)。あとこれは面白かったことなんだけど、渋谷を歩いてるときに、ビルに設置されたスクリーンからPoppyっていうアーティストの映像が流れて、それを見ながら「このシンガーはどこの国の人かな?」って彼女と話してた1時間後に、中野でPoppy本人に話し掛けられたんだ(笑)。びっくりしちゃってあんまり話せかったんだけど、家に帰って調べたら、彼女は俺の『My Kind Of Woman』をカヴァーしてることを知って、本当に奇妙な体験だったね(笑)。
ーそれは凄い話だね! そういえばピザまんを三つ買ってた日もあったよね(笑)。ちなみに君は東京は最高だ!ってよく言うけど、君にとって何がそんなに特別なの?
Mac:ヴァイブ! 人も街の雰囲気も食べ物も全部だよ。これまで色んな国をツアーで回ったけど、東京は俺にとってアナザー・プラネットなんだ。
ー今回の滞在中には、尊敬する坂本慎太郎や高橋幸宏、それにCorneliusの小山田圭吾にも会うことが出来たね。
Mac:俺は彼らとの出会いにとても感謝してる、でもミスター・ハリー(細野晴臣)が今日来る予定だったんだ……でも雪で……。
ー残念だったね……。
Mac:東京では久しぶりの大雪なんでしょ?! なんで今日という日に……マザー・ファッカー!!!
ー気を取り直して、インタビューしよう!
Mac:オーケー……(ため息)。
ー君の存在を知る以前に、DeMarcoっていう名前を見たことや聞いたことすらなかったんだけど、その名前は結構珍しいの?
Mac:うん、たぶんね。イタリア系の名前で、DeMarcoは母親側の家系から来てるんだけど、どうなんだろ。実際分かんないな(笑)。
ー祖父さんは確か有名なミュージシャンだったんだよね?
Mac:一部の音楽好きのあいだではそうかもね。彼はハンク・デマルコって名前で、ジャズのサックス奏者だった。
ー君が小さい時から生活の中に音楽は溢れてたと思うけど、音楽に没頭する前はどんなことに関心があった?
Mac:ゲームにサッカー、『ドラゴンボール』…あとはマカロニチーズとか?
ーその頃の君を周りの人たちはどんな子だったって言う?
Mac:とにかくうざくてうるさい、頭のでかい子だったって(笑)。
ーミュージシャンとしてのMac DeMarcoが誕生するうえで、重要だった出来事はいくつかあると思うんだけど、その中でも特に君にとって特別になった出来事の話をしてくれない?
Mac:オーケー。えっと、昔うちは凄く貧乏だったんだ。だから母親は色んな手段でお金を稼ごうとしてた。それで彼女が考えたのがホームステイをしたい留学生を受け入れることだったんだけど、ある時から本当に留学生が家に出入りするようになった。不思議と家に来る連中は、台湾人や韓国人だったり、ほとんどがアジアンだったんだけど、ある日、香港からエドワードっていう留学生がやって来た。こいつがとんでもない影響を俺に与えたんだ。俺にアジアで流行ってるコミックやゲームなんかをたくさん教えてくれてね。例えば、『北斗の拳』、『らんま1/2』や『シティーハンター』に『ストリートファイター』とか。それに当時のカナダやアメリカで一切情報が出てなかったドリームキャストとセガサターンを持ってきてやらせてくれたりもした。あれは物凄くクレイジーな体験だったね(笑)。あと『ファイナル・ファンタジー』もエドワードが教えてくれた。
ーそれが大きな出来事だったんだ。
Mac:うん。もちろん、他にも色んな出来事はあった。母親にパソコンを買って貰ったことも大きな出来事の一つだった。ガレージバンドと出会えたことでレコーディングが出来るようになったからね。実際エドワードと出会わなくても音楽を作っていたとは思う。でも彼が与えてくれたものは俺の頭からずっと剥がれない興味として脳裏に残ったんだよね。
ーそういえば、滞在中にもアニメ観てたよね。『スラムダンク』とか。
Mac:俺めっちゃ悔しい話を持ってるんだ。当時日本のアニメにハマリだした頃、もっと色んなアニメや漫画を知りたいと思ってね。とにかく情報が出回ってなくて、何が本当かも分からない時代だったんだけど、俺はある掲示板で、どうやら今日本ではバスケ漫画が流行ってるらしいっていう情報をゲットしたんだ。それで地元のコミック・ストアに訪れた時に、とある漫画を見つけてずっと読んでたんだけど、『スラムダンク』のことだと思ってたら、ホーリー・シット!それは『ハーレムビート』っていう全く別の漫画だったんだ(笑)。最近やっと気づけたんだけど、『スラムダンク』の方がずっと面白いね。滞在中にアニメも観たけど、『GTO』みたいなヴァイブがあってすぐに好きになったよ。
ー(笑)。そうそう、滞在中に、高校生の頃はThe SmithsやJim O’Rourkeが好きだったっていう話をしてくれたのが印象的だったんだけど、その話がどうエドワードの話と繋がるの?
Mac:もちろんそういう音楽も好きだった。特に当時はThe Smithsが好きだったな。あとはMy Bloody ValentineとかSlowdive、Sonic Youthもよく聴いてた。俺も昔は髪を伸ばしたりして、エモーショナルなティーン・エイジャーだったってわけ(笑)。もちろんこれまでに色んな影響を受けてきた。だからこれだけしか影響を受けてないなんて言えないけど、真剣に曲作りをしようと思ったときに、エドワードが与えてくれた影響はかなり大きかった。
ーなるほどね。ずばりエドワードが君に与えた一番の影響ってなんだったの?
Mac:さっきも話した通り、彼から教えて貰ったものは、これまで自分が知る由もないものばかりだった。漫画やアニメ、ゲームにハマって、例えば日本のカルチャーに興味を持ったし、ゲーム・ミュージックにも興味を持った。なかでも『ファイナル・ファンタジー』は特に好きなゲームだった。ゲームはもちろんだけど、あの作品で聴けるサウンドトラックは本当に魅力的だった。ある時、俺はふと誰がこのサウンドを作ってるのかって気になったんだ。それで『ファイナル・ファンタジー』をクリアした時についに彼の名前を知ることになる。そう、植松伸夫だね。更に調べたら、このシリーズのほとんどの音楽を彼が作ってた。今話した通り、同じ時期にThe Smithsなんかも聴いていたけど、当時は日本のグッド・ミュージックをカナダやアメリカで探すことはとても難しかったからね。聴いてなかったというより、聴く方法がなかった。でも少し経った頃Youtubeが盛り上がってきて、ある日ついに見つけてしまったんだ。それは『リアル・ジャパニーズ・グルーヴ』っていう、日本の素晴らしいバンドとアルバムを集めたYoutubeのチャンネルで、そこで紹介されてたのが細野晴臣の音楽だった。Yellow Magic Orchestraとか、『HOSONO HOUSE』とかね。確か俺が18歳の時で、マジで衝撃だったよ。
ーその当時、君の周りに日本の音楽を聴いてる人っていた?
Mac:全然いなかったし、あの頃は友達に『ファイナル・ファンタジー』のサントラを聴いてるって恥ずかしくて言えなかった(笑)。でも植松伸夫の音楽がいかに素晴らしいかを、機会があればいつか周りの連中に説きたいと心の底でずっと思ってもいた。でも細野晴臣を見つけた時は、本当に仲の良い友達に教えた。おいこれ聴いてみろ!マジやべぇぞ!って。
ーそれって君がMakeout Videotape(前身バンド)として活動していた時?
Mac:そうそう。いま言ってた仲の良い友達っていうのは、紛れもなくそのバンドで共に活動してたアレックスとかだね。
ー植松伸夫や細野晴臣の音楽のどんなところに衝撃を受けたの?
Mac:俺も含め、あの当時の若者は、シンセで作れる究極の音がクラフトワークやクソみたいなダブステップだけだと思ってた。だから音楽を作るにあたって、シンセを使うっていう概念がそもそもなかったんだけど、自分にとって彼らが作るサウンドは、人を踊らせるために作られたものだったり、単調で無機質なものじゃなく、今まで聴いたことのないオーガニックで、とんでもなく楽しいサウンドだった。それはシンセサイザーを使いながら、こんなにもかっこいいサウンドを作れるんだっていう新しい発見だったんだ。細野晴臣は色んなジャンルの音楽を作っているけど、それは『HOSONO HOUSE』にも同じことが言える。彼の音楽からはたくさん影響を受けてきたし、今でも影響を受けてるよ。
ー昨年リリースしたアルバム『This Old Dog』は、君が作り上げてきた自分のスタイルと、君の大きな影響が上手くミックスした作品だったと思うけど、これまでのアルバムよりもシンセを使っているね。これまでになかった打ち込みのドラムを使ったりもしてるけど、どうしてこういうアルバムを作ろうと思ったの?
Mac:これまでのアルバムはテンポがもう少し早かったり、曲が持つトーンもはっきりしたものが多かったね。でも私生活が変わったり、自分が大人になるにつれて、もっとメロウな曲を書きたいと思うようになった。シンセを使うことは、そういうアルバムを作るのに効果的だったし、シンセにしか出せない温かい音やヴァイブが好きで、もっと取り入れてみようと思った。
ーなるほどね。ちなみにアルバムを聴いて、興味深かったのは、このアルバムに入っている『For The First Time』や『One More Love Song』を聴いて連想したのが、君がレコーディング時に住んでたNYではなくて、東京なんだよね。これについてどう思う?
Mac:興味深い意見だね。でも実際に普段家で聴く音楽って、本当にYellow Magic Orchestraとか細野晴臣が関わったものばかりだから、影響はたくさん受けてると思う。うん、そう言われて奇妙だけど、実際にしっくりくる部分もある。
ー曲を作るあたって、例えばそれが東京だったり、風景を連想してメロディーを作ることってある?
Mac:うーん、事前に特定の都市を連想して曲を作ろうとは思わないかな。でもきっと無意識の中でそういう風に音作りをしてるっていうのはあると思う。ツアーの後にレコーディングしてみたらいつもと違う音が作れたりするし、実際にNYからLAに引っ越して、そういうものが変わったっていうのは実感してるからね。自分がいた場所とか、今いる環境は音を作る上で凄く大切だと思うよ。
ーそういえば、どうしてNYからLAに引っ越そうと思ったの?
Mac:NYに住んでた時は、友達と一緒にシェアハウスしてたんだけど、他の色んな友達がうちに泊まりにくる機会が日に日に増えてって、一緒に住んでた友達に対して申し訳ない気持ちが募っていったのと、友達をたくさん招ける自分のスペースを持つのも悪くないかなって次第に思うようになったのがきっかけだね。別にLAじゃなくても良かったんだけど、NYは好きな物件がなかったし、そっちの方が土地も広いし、まぁじゃあLA行くか!って。
ー実際に引っ越してみてどう?
Mac:気に入ってるよ。家にはスタジオも作って環境は良いし、こっちでもクルーみたいな人たちが出来始めたてきたよ。
ーちなみに君の言うクルーって誰?
Mac:『This Old Dog』のミックスを担当してくれたシャッグス、Weyes BloodのナタリーやChris Cohenでドラム叩いてるジョッシュ、あとはThe Gardenの二人や彼らのスタッフの奴ら。他にもいるけど。
ー曲作りに話を戻したいんだけど、君の曲は失恋ソングからラヴ・ソング、はたまた人を励ますようなものや、人生観についてなど、色んな種類の曲があるけど、曲作りや作詞をするにあたって、大事にしてることって何かある?
Mac:凄くシンプルな答えだけど、とにかく楽しむことかな。今ではそれが仕事になって、たまにストレスを感じたりもするけど、自分にとって音楽を作ることは永遠に楽しいことで、趣味であることに変わりはないからね。
ーいま君が言ったことが、君の曲からはとにかく現れてるように感じる。技術的にも素晴らしいけど、君自身がどんな奴かっていうのが聴いていると曲から浮かび上がってくるんだ。
Mac:ははは!
ーこのまえ地元のブルース・バーに友達と行ったときに、そのバーのマスターが、僕らにグッド・ミュージックってものがどんなものかを教えてくれたんだ。その人曰く、歌を上手く歌えたり、正確にギターを弾けるだけじゃ人を感動させられないと。人を感動させる音楽は、正確なリズムからほんの00000000.1ずれたグルーヴの連続で、誰にも出せないトーンなんだって言ったんだよね。っでそういうものは技術だけでは表現出来なくて、それはその人自身や、その人が送る人生から形成されるものなんだって。例えば食べてるものだったり、日々の過ごし方や考え方とか。僕はこの話を聞いてて、ずっとMacのことを思ってたんだけど(笑)。
Mac:そのマスターと是非いつか会ってみたいね(笑)。楽しい曲はもちろんだけど、それが悲しい曲だったとしても、作るっていう過程は自分にとって楽しいこと以外のなにものでもないんだ。製作までの過程は私生活で、日々の積み重ねが作品になると思う。だから色んな形で日々をエンジョイしようと思ってる。色んなことを経験することで人生に色が増えてくんだ。色が選択だとしたら、それが増えていくことは人生にとってもいいことだし、曲作りにとってもいいことだと言えるね。人生において、そして曲作りにおいても経験は偉大だよ。
ー僕が君と出会ってから早いものでもう4年が経つ。僕は半年以上君の家に泊まらせて貰ったり、去年はアメリカのツアーに参加させて貰ったり、君のことを近くでたくさん見てきたし、実際にたくさん同じ時間を共にしてきたね。でも出会った時から今の今まで僕が君に感じてることが一つあって、それは君が本当に良い奴だってこと。僕自身、君みたいになれたらいいなと、会うたびにそう思うし、多くのファンの子たちも君のそういう姿勢に憧れてると思う。これはちょっと変な質問で、ずっと聞きたかったことでもあるんだけど、いい人になろうとしてる? それとも自然にそういれてるの?
Mac:音楽の話で言うと、そもそもファンがいること自体が凄いことだし、それが何人であろうと感謝しなければいけないことだよね? 活動が大きくなると、そういうものが当然のことのように思えてきてしまうけど、皆お金を払ってライヴに来てくれたり、レコードを聴いてくれたり、それが大きくなるほど、そういうものに感謝しなければと思ってる。これは私生活においても同じことが言えると思う。なんていうか、いい人であろうとすることよりも、他人がいて自分がいることを忘れないようにしてる。
ー表面的な優しさを持つことは凄く簡単なことだよね。例えば他人のためにドアを開けたり、何かを運んだり、でもそれは意識の中の優しさであって、その人自身の優しさではないと思う。僕が思う優しさとは、誰に対しても自分らしくあれる人だと思っていて、それがまさに君であり、君の音楽であると思うんだけど、Macにとっての優しさとはなんだと思う?
Mac:へへ! ありがとう(笑)。正直全員のことを好きになれるかは分からないし、もちろん俺も人間だから好き嫌いはあるよ。でも誰かに向ける優しさは平等であるべきだと思う。なんていうか、人生は辛いし、俺だって嫌な思いを経験したことはある。でも嫌なことされたからって仕返ししたりしないで、少し経ったら「ハロー、元気?」ってまたそいつに声掛けてみるんだ。そいつがしてきたことよりも、そいつがなんでそんなことしたかを考えると、問題は意外とシンプルに収まったりする。それに人生は凄くランダムだと感じる。例えば考え方として、有名だからこの人と仲良くしようって決めつけることで失うことがいっぱいあると思うんだ。自分にとって社会的な地位がない人たちと遊ぶ方が、有名な人たちと遊ぶより100倍楽しかったり、大きな意味があるかもしれない。ステータスとか取っ払って、その人の純粋な心を信じようと思う。上手く説明出来ないけど、俺にとっての優しさはそういうものかな。
ー愛したい? 愛されたい?
Mac:嫌われるよりかは愛されたいし、嫌うよりかは好きでいたいね。
ーライヴ前の中途半端な時間にインタヴューに協力してくれてありがとう。最後に、長い長いツアーがようやく終わろうとしてるけど、ツアーが終わったあとの予定は何かあるの?
Mac:今回、ずっと欲しかったポータブルシンセサイザーのOP-1を楽器屋で見つけて買ったんだけど、それで遊んだり、滞在中に買った古い日本のレコード(50枚ほど)をたくさん聴いて、彼女や友達とゆっくり過ごしたり、落ち着いたらまた新しいアルバムの製作に向かおうと思う。また日本にもすぐに戻って来るよ。