CULTURE 2025.09.29

シーンを牽引し続けるアーティストとともにカルチャーが交差する場を作り出す ー THE WALKERS IN TOWN presented by JOHNNIE WALKER

Photography_Hiroki Asano
EYESCREAM編集部

スコッチウイスキーブランド、ジョニーウォーカーによるカルチャーイベント「THE WALKERS IN TOWN」は、音楽ファンにとってもはや春の風物詩となりつつあるビッグイベントだ。そこに込められているのは、「アーティストと同じ目線で考えて、コミットして、カルチャーを盛り上げたい」という思い。ブランドの立場からカルチャーの未来を見据えるこのプロジェクトを改めて紹介したい。

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Julia Shortreed


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2023年にスタートして以来、年に1度、渋谷の街を舞台にオープニングパーティーも合わせると約1週間に渡って開催されている「THE WALKERS IN TOWN」。これまでに5lack、七尾旅人、Skaai、JJJ、曽我部惠一、STUTS、さらさ、Daichi Yamamoto、鈴木真海子などなどシーンを代表するアーティストからアップカミングな面々、現場の第一線で活躍するDJまで出演することもあって、音楽ファンにはすでに馴染み深いスペシャルなフリーイベントだ。ジョニーウォーカーを扱うディアジオ ジャパンのカルチャーマネージャー、鈴木健太に話を訊いた。

鈴木健太/ディアジオ ジャパン カルチャーマネージャー

THE WALKERS IN TOWNがカルチャーのプラットフォームになることを目指している

ーTHE WALKERS IN TOWNを立ち上げた経緯は?

鈴木:いい音楽と一緒にジョニーウォーカーを飲んで、楽しんでもらう場を作りたい、というのが第一です。ビジネス的な側面でいうと、カルチャーに興味のある、とくに若い世代の人たちにリーチしたかった。あと個人的な思いとして、ブランドがカルチャーに予算を投じてサポートをする、そうすることで消費者もカルチャーを体験でき、ブランドは消費者との接点を得られる。そういった仕組み、循環を作りたかったのもあります。

ー『カルチャーをサポートする』というのは意外と見落とされがちながら、とても大事な点だと感じます。

鈴木:ミッションは、カルチャーの中にブランドを存在させること。カルチャーを“活用する”というスタンスではなく、“サポート”をしたいんです。そのために、カルチャーシーンの人たちとダイレクトにコミュニケーションをして、関係を構築していくことを心がけています。アーティストと同じ目線で考えて、コミットして、カルチャーの課題を解決していく。ブランドがカルチャーにどう貢献できるか、そこは日々考えています。短期的ではなく、中長期にわたって一緒にカルチャーを盛り上げたいので。THE WALKERS IN TOWNは、ジョニーウォーカーがミュージシャンやクリエイターと中長期で関係性を作っていくための場所でもあります。

個人的な話になりますが、2023年に七尾旅人さんに出演いただいたときに、出演者のラインナップを見て、「ブランドの人がものすごく音楽好きなんだろうなというのが伝わってきた」と言っていただけたのはすごく嬉しかったです。また、THE WALKERS IN TOWNとは別の展開になりますが、STUTSさんやMargt(PERIMETRON)のお二人とも継続してさまざまなプロジェクトでご一緒させていただいています。

「STUTS “90 Degrees”LIVE at 日本武道館」STUTS×TAIHEI (Suchmos / 賽) 決起会歩みを続ける彼らのこれまでとこれから – Supported By JOHNNIE WALKER –

Talk Session:Margt × Yuhei Kanbe Margt ISLANDという遊び場を拡張させるために。 – Supported By JOHNNIE WALKER –

ー継続することで生まれるつながりについては、今年で6年目の出店となったフジロックでの出来事も印象的だったとのこと。オアシスエリアでのブース出店に加えて、今年はTHE PALACE OF WONDER内のバー、VEGAS in MILKにおいてジョニーウォーカーのサポートによるスペシャルライブも開催され、PETZ、Gottz & MUDが深夜のフジロックを沸かせたのも記憶に新しいところです。

鈴木:THE WALKERS IN TOWNにこれまで出演してもらったミュージシャンも、大勢ブースに遊びにきてくれて、継続してサポートしていることが形になってきているなと感慨深かったですね。ミュージシャン同士もジョニーウォーカーのブースでバッタリ会っているのを楽しんでいて、点のつながりではなく、面になってきているのを実感しました。


ー今年4月にスタートした、音楽とウイスキーカクテルを楽しむマンスリーイベント「THE WALKERS IN TOWN SESSIONS」も新たなカルチャーの現場として注目が集まっています。Vol.1は渋谷のミュージックバーCAVE SHIBUYA、Vol.2は恵比寿のバーunknown、Vol.3は渋谷のバーSwig Tokyoで開催。来たる10月11日(土)には、下北沢駅から歩いて10分ほどに位置する、隠れ家的な立地も楽しい「アートとカクテルの融合」をテーマにしたバー、Quarter RoomにてVol.4が決まっています。

Photo Report : 『THE WALKERS IN TOWN SESSIONS』Vol.3。渋谷〈Swig Tokyo〉で過ごす、音楽とウイスキーカクテルの夜。

鈴木:大きなイベントはどうしても頻度を高くできないので、日々の小規模な活動を増やして、街の人との接点を増やしたかった。そのエリアに根差したコミュニティーの中にジョニーウォーカーを存在させたいという思いがあり、SESSIONSはカルチャー好きが集まり、カクテルのクオリティも高いバーを舞台にしています。DJのプレイする音楽と一緒に、美味しいウイスキーカクテルをじっくり飲んでもらえたらと思っています。こだわりを持ってカルチャーを選ぶ人たちに選ばれる存在になりたい。SESSIONSを通して、局地的なムーブメントをスポットごとに起こしていけたらいいなと思っています。

ーでは最後に、THE WALKERS IN TOWNの今後の展望も聞かせてください。

鈴木:THE WALKERS IN TOWNが、カルチャーのひとつのプラットフォームとして認識されることを目指しています。ジョニーウォーカー自体がブレンディングのウイスキーなので、出演者についてもジャンル、知名度、世代などブレンドするのは心がけています。そのなかで新たな出会いがあって、次につながる表現が生まれていくようなことを願っています。

このインタビューにキーワードとして出てきた「継続」という視点。これはジョニーウォーカーのブランドメッセージである『KEEP WALKING』とも通じる点だ。THE WALKERS IN TOWNに出演してきたアーティストによるコメントも一部、紹介しよう。

ーあなたにとっての『KEEP WALKING』とは?

BIGYUKI

「人生で大きな転機に直面したとき、勢いでぶつかっていって道が拓けることが多々ある。『KEEP WALKING』と聞いて、俺が渡米して初めてチャーチでゴスペル演奏したとき、憧れのジャズバーで初めて飛び入り演奏したときなどを思った」

DJ KRUSH

「自分と同じですね。ずっと歩き続けてきましたし、それはこれからも変わりません。終点はありません」

11

「答えのない道を、それでも信じて進むこと。音楽を通して自分自身と向き合い続ける中で、迷いや孤独を感じることもありますが、止まらずに進むことでしか見えない景色があると信じています」

Julia Takada

「立ち止まることは全然悪いことじゃなくて、『またその気になったら、自分のペースで歩み始めれば良いんだよ』と感じていて。歩いていれば勝手に出会うべきものに出会うと思っています」

Lil’ Leise But Gold & KM

「僕は楽曲制作をジョギングのように習慣化しています。インスピレーションが降ってくるのを待つのではなく、手を動かせば何かしら生まれる。とにかく毎日、曲を作るということはKEEP WALKINGに近いのかなと感じます」(KM)

MIZ

「常に前へ進み続ける人は、前へ進もうと意識をしていないと僕は思っていて、目の前のことや今やりたいことを考えすぎずに行動することが、結果的に前へ進み続けていたことになる」(加藤成順)

INFORMATION

JOHNNIE WALKER presents THE WAKERS IN TOWN SESSIONS Vol.4

日程:2025年10月11日(土)
時間:OPEN 19:00 / CLOSE 23:30 ※L.O 23:00
会場:Quarter Room(東京都世田谷区代田5丁目10-7 Nakahara-sou B1F)
料金:1,000円(入場無料・ワンドリンクオーダー) ※エントランスで年齢確認あり
出演:Chloé Juliette / Katimi Ai / Yuka Mizuhara / Yuki Kawamura(A to Z)
ACOUSTIC PARTNER:株式会社KEF JAPAN
ART SUPPORT:ArtSticker

Instagram @the_walkers_in_town

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