TATRASが、輪島の伝統工芸と現代の感性を融合させた新プロジェクト「Layers of Japanese Craft」を始動。限定のカプセルコレクションを10月31日（金）にローンチする。

本プロジェクトは、日本文化に内包された多層的な魅力を再解釈し、それをファッションという形で再構築することを目的としている。タイトルにある「Layers」には、伝統と現代、素材と技法、記憶と未来といった、時代や文化が幾重にも重なり合う、日本独自の美意識を象徴する意味が込められている。

コレクションの核となるのは、日本の漆塗り技法「ぼかし塗り」がもつ色彩表現だ。漆が幾層にも重なることで生まれる奥行きと光の移ろいに着目し、コレクション全体のヴィジュアル・アイデンティティを構築。TATRASはそのグラデーションの美をテキスタイルとフォルムに置き換え、ファッションとして表現した。

さらに、銀座フラッグシップストアでは輪島の漆芸作家・桐本滉平が、同じ色彩のレイヤーを漆で表現した日本の伝統技術と現代の美意識が共鳴する新たなクリエイションを展開する。

本コレクションのアートディレクションを手がけるのは、アーティストのYOSHIROTTEN。 光や時間、文化を“レイヤー”として可視化する彼のアプローチは国内外で高く評価されており、TATRASが掲げる「伝統の現代的再構築」というテーマと深く共鳴している。

展開アイテムは、ダウンジャケット(￥187,000 税込)、ダウンパンツ(￥132,000 税込)、バッグ(￥38,500 税込)の3型。それぞれ2色のカラーバリエーションを揃え、日本の伝統技術・輪島塗（漆塗り）から着想を得た繊細なグラデーションを落とし込んでいる。漆が持つ奥行きある色彩をテキスタイルへと昇華させ、視覚的な深みと光の揺らぎを表現。伝統とモダンが交差する唯一無二の存在感を放つコレクションがここに完成した。